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桜の木になる?さくらんぼの木について

ちなみに、桜餅で使われる桜の葉は「オオシマザクラ」という種類の桜の木。葉が大きく産毛が少ないので塩漬けなど、食用に最適らしいです。
観賞用、食用といろいろな種類がある桜の木。花が咲く頃はちょっとだけ意識して、桜に注目してみてはいかがでしょう?
さくらんぼの旬と産地
旬の時期はいつ?

また、さくらんぼと同時期に出回るのが「アメリカンチェリー」。アメリカンチェリーも5月上旬はカリフォルニア産、6月中旬はワシントン州やオレゴン州産と産地が変わり、長ければ7月いっぱい楽しめます。
一番多く収穫している産地はどこ?
さくらんぼの産地として一番に名前が挙がるのは、やっぱり山形でしょう。一般的に有名なだけあって、山形のさくらんぼ生産量は全国トップ!なんと市場に出回っている約8割が山形で収穫されたものだとか。産地として次に多く採れるのは北海道で、ほかには山梨、青森、長野などで収穫されています。なぜ山形はさくらんぼ大国なのか?

今のように、山形がさくらんぼの産地となった背景には、本多成充(ほんだせいいん)という人物の功績があります。
当時本多成充は、さくらんぼを含む西洋野菜の農産物を試作する取り組みを行なっていて、その過程でさくらんぼは「水ハケの良い畑であれば育つ」ということがわかっていきました。本多成充は農家の人たちにもさくらんぼの苗木を植えように勧めていき、徐々に山形での本格的な育成が始まったのです。そして、最終的にさくらんぼの認知度を全国区に押し上げたのは、「佐藤錦」を開発した佐藤栄助(さとうえいすけ)です。「佐藤錦」が生食用のフルーツとして広まったことで、山形はさくらんぼ生産量No.1の県として現在に至ります。
さくらんぼにはランク(等級)がある?

さくらんぼ大国の山形では、「サイズ」と「果実の色(着色)」によって最終的なジャッジがなされるようです。
山形の基準では、サイズは重さではなく「果実の直径」で、S〜4Lまでの5段階で分けられます。生食用に販売できるのはMサイズ以上。Sサイズは加工用に使われます。着色基準は「さくらんぼがどのくらい色づいているか」で判断され、さらに品種によってその基準が異なります。
たとえば、「佐藤錦」の場合は着色60%以上で「秀」ですが、「紅秀峰」は着色65%以上でなければ「秀」として認められません。そして、どちらの品種も着色50%未満のものは加工用となります。
さくらんぼを箱単位で買うのであれば、その側面に品種・着色度合い(等級)・サイズ(階級)が書かれているケースがあるので、ランクを見極める目安にしてみると良いでしょう!
おいしいさくらんぼの見分け方

おいしいさくらんぼを見分けるいくつかのチェックポイントとその見分け方を紹介します。
【おいしいさくらんぼの見分け方】
チェック項目 | 見分けるポイント |
サイズ | ・果実が小さいと糖度が低いため、小粒なものより大粒のものを選ぶ。 (※山形の基準ではMサイズ=19㎜以上、Lサイズ=22㎜以上を選ぶと甘味が強い傾向) |
着色 (色づき) |
・さくらんぼは追熟しないので青や黄色ではなくしっかりと色づいているものを選ぶ。 ・鮮やかでつややかなものがベスト。 ・茶色っぽい変色している部分があるものは避ける。 |
その他 | ・枝の色が鮮やかな緑色のものを選ぶ。鮮度が落ちると枝が茶色くなってくる。 ・果皮・果実が硬いときは、さくらんぼの色がより濃い方がおいしい。 |
販売元にお任せとなる通販での購入は、実物を確認できないから不安に感じるかもしれません。ところが、ギフト用のさくらんぼは大抵が22㎜(Lサイズ)以上のもので、等級も着色60%以上の「秀」もしくは着色70%以上の「特秀」を詰めることが一般的。状態が良く食べ頃のさくらんぼを詰め合わせてくれる通販で、ランクの高いさくらんぼを味わってみましょう!
さくらんぼの主な品種名(種類)と特徴を一覧で紹介!

たくさんある品種の中でも特に知名度が高いと思われるのは「佐藤錦」ですが、「紅秀峰(べにしゅうほう)」「紅さやか」「ナポレオン」「南陽(なんよう)」など、山形だけでも30種類以上の品種があります!国内では100種類、世界では1000種類以上と、さくらんぼの種類はものすごく豊富。そんな数ある品種のうち、特に人気のある種類を一覧で紹介します。
佐藤錦
山形県内だけでなく、さくらんぼというフルーツを日本全国に広めるきっかけになった「佐藤錦」。佐藤栄助によって開発された品種で、「ナポレオン」と「黄玉(おうぎょく)」を掛け合わせてつくられました。現代では「赤いルビー」とも呼ばれていて、生産量も知名度も日本一のさくらんぼです。
品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
佐藤錦(さとうにしき) | 5月後半〜6月 (ハウスものは4月〜) |
・果実は乳白色で果肉も果汁も多い。 ・名前には「砂糖のように甘い」という由来もある。 ・糖度が高く、酸味も程よいバランス型。 ・一粒200〜300円の値段がつく高級品も。 ・実が柔らかく日持ちはしない。 ・生食でアイスクリームに添えてもおいしい。 |
佐藤錦をお取り寄せしよう!
産地:山形
重量:998 g
イメージより粒が大きく
甘くてめちゃくちゃ美味しかったです(*^^*)
買って良かったです(^^)
出典: Amazon
山形美人
「山形美人」はその名の通り山形で発見された品種。アクシデントによって「佐藤錦」の樹木から偶然実生した枝変わりなので、品種自体は佐藤錦と同じもの。真っ赤で色つやの良い見た目は「美人」という呼び名に相応しく、本物の宝石にも劣らない輝きのあるさくらんぼです。品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
山形美人(やまがたびじん) | 6月中旬~下旬 | ・大きさは佐藤錦と同等か少し小粒。 ・真っ赤で光沢のある色合いが特徴。 ・果肉が詰まっていて滴るほどの果汁。 ・甘味が強く、酸味もある。 ・程良い硬さで日持ちも良い。 |
山形美人をお取り寄せしよう!
紅秀峰
「紅秀峰」は「佐藤錦」よりも2週間遅れて収穫される品種。旬の時期がさくらんぼ全体のシーズン後半にやってくるので、お世話になった方へ夏の贈り物としても人気があります。酸味は少なく甘さが強い品種なので、味わいは濃厚。フルーツの酸味が苦手な人にはおすすめの品種です。品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
紅秀峰(べにしゅうほう) | 6月下旬~7月中旬 | ・粒が大きく食べ応えがある。 ・実が硬く日持ちするのが魅力。 ・糖度が高く濃厚。酸味は少ない。 ・旬の時期が7月なのでお中元にも人気。 ・食べる1時間前に冷やすとよりおいしい。 |
紅秀峰(べにしゅうほう) をお取り寄せしよう!
高砂
和名は「高砂」ですが、アメリカの生まれのさくらんぼ。英語名には「ロックポート・ピガロー(Rockport Bigarreau)」というかっこいい名前が付いています。アメリカ産ですがアメリカンチェリーとは違いあっさりとした味わいが特徴。さくらんぼらしい甘味ではなく繊細で上品な味が他とは異なる珍しい品種。品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
高砂(たかさご) | 6月中旬 | ・果実は乳白色ので果肉も果汁も多い。 ・明るめの赤、もしくは黄色がかった色合い。 ・どちらかと言うと果肉は柔らかめ。 ・甘味だけでなく酸味もしっかりと感じられる。 ・コンポートやジャムにしてケーキやヨーグルトに 合わせるとおいしい。 |
高砂(たかさご) をお取り寄せしよう!
水門(北光)
「北光」は北海道小樽市で偶然発見された品種。「北光」が発見された農園の近くに水門があったことから、別名で「水門」とも呼ばれます。出荷時には「水門」の名前で出回ることが多いようですが、2つは同じ品種なのでご注意を。さくらんぼのお尻の部分が少し尖ったハート形になっている、かわいいさくらんぼです。品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
水門/北光 (すいもん/ほっこう) |
7月上旬〜中旬 | ・色づきが良く、黄色地から赤色になる品種。 ・実は柔らかめ。 ・糖度も酸味もあり、濃厚さもある。 ・収穫時期が遅いのでお中元にもぴったり。 ・味のバランスが良い品種でジャムでも良い。 |
水門(北光)をお取り寄せしよう!
ナポレオン
「ナポレオン」は「佐藤錦」の元になった品種の一つ。つまり「ナポレオン」が存在しなければ、さくらんぼが全国的に広まることはなかったのかもしれません。日本のさくらんぼの原祖とも言える「ナポレオン」は、ヨーロッパでも17世紀頃から栽培されていた歴史ある品種。甘味と酸味と濃厚さのバランスが絶妙で、長い歴史があるのも頷ける味です。品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
ナポレオン | 6月下旬〜7月上旬頃 | ・サイズはやや大きめ。 ・光沢のある深い紅色。完熟すると全体的に色づく。 ・実はやや硬め。 ・強い甘味の中で酸味も感じられるジューシーな味。 ・シロップ漬け、タルトやケーキとしても合う。 |
ナポレオンのコンポートをお取り寄せで楽しむ!
産地:山形
品種:ナポレオン種
内容量:215g
予想以上にたっぷり入っており、一人6粒ずつだったので18粒入っていました。缶の蓋を開けた瞬間、縁までびっしり詰まったさくらんぼに子どもたちも「わぁ~!」と歓声を上げたぐらいです。もちろん、お味も美味しかったです。
出典: Amazon
紅さやか
「佐藤錦」に「セネカ」という品種を掛け合わせてつくられたのが「紅さやか」。品種登録されたのが1991年なので「紅さやか」は平成のさくらんぼと言えます。特に着色が特徴的で、収穫初期でも濃い紅色なのに、収穫後期になるとますます黒さが増し、まるでダークチェリーのような色合いに。色が濃いほど糖度が高く甘味も増すので、6月の中旬はもっとも食べ頃のタイミング!品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
紅さやか(べにさやか) | 6月上旬〜中旬 | ・比較的小粒で、果肉も赤みが強い。 ・収穫初期は紅色で後期になると黒みが増す。 ・着色は黒っぽい方がより甘い。 ・甘いが「佐藤錦」よりは酸味が強い。 ・パンにも合うジャムができる。 |
紅さやかをお取り寄せしよう!
月山錦
「月山錦」は中国から持ち込まれた黄色さくらんぼ。見た目の珍しさからも希少性が高く、高級品として百貨店では贈答品として扱われることが多いです。山形や北海道などで栽培されていますが、出荷数は少ないためスーパーでは出回りません。果実の色が黄色なので熟したタイミングの見極めが難しいさくらんぼ。ただし味は抜群においしいそうで、ちょっと贅沢して食べてみたいフルーツの一つ。品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
月山錦(がっさんにしき) | 6月中旬〜7月中旬 | ・他の品種に比べるとサイズは大きめ。 ・つやと張りのある黄色い着色が特徴。 ・酸味はほとんどなく甘味が強い。 ・張りのある食感が抜群においしい。 |
月山錦をお取り寄せしよう!
産地:山形
重量:約180g(24粒)
ランク:2L
黄色いさくらんぼが珍しく食べて見たかったのでお取り寄せしました。桐の箱(?)入りの見た目にも立派なサクランボで御贈答用に最高の品物です。熟れ過ぎてブヨブヨしている所は一箇所となくベストの状態で感激しました。
出典: Amazon
紅てまり
「紅てまり」は「佐藤錦」と「ビック」を掛け合わせてつくられた品種だと言われています。1980年より山形の園芸試験場で育成されていましたが、品種登録されたのは2000年に入ってから。数ある品種の中でも、サイズが大きく形が良いのが特徴。強い甘味の中に酸味も感じられるため、バランスの良い味と言われています。大ぶりで形が良いため、デザートのトッピングとしても映えますよ!品種名/種類 | 収穫時期(出回る時期) | 味の特徴など |
紅てまり(べにてまり) | 7月上旬〜中旬 | ・サイズは各品種の中でもかなり大きめ。 ・実は硬く、日持ちしやすい。 ・甘味が強く、果汁も多い。程良い酸味。 ・生食では冷やし過ぎないこと。 ・収穫時期が遅くお中元に選ばれることも多い。 |
紅てまりをお取り寄せしよう!
育てるのは大変?もぎたてのおいしさは果樹園で!

さくらんぼを育てるのは大変!?
さくらんぼの木は鉢植えでも問題ないそうなので、自宅で育てている人も多くいます。ただ、育成には雨が少なく水はけが良い場所や地域の方が成長しやすいのだとか。害虫などもつきやすく、実をつけるためには、苗木を複数本植えて人工授粉を行う必要も。実がつきはじめるのは桜の花が満開になった後、20日ほど経ってから。さらに実が色づくまでにはそこから40~50日ほどかかります。特別な手入れが必要なわけではありませんが、成長に合わせてこまめにチェックしなければいけないため、さくらんぼはフルーツの中でも育成が難しい部類だと言われているようです。これだけの手間暇をかけて育てれば、収穫したときの喜びはひとしおですね!
好きなだけさくらんぼを楽しめる「さくらんぼ狩り」

秋はぶどう狩りや梨狩り、冬はいちご狩り、春先はたけのこや山菜など、旬に合わせた作物の収穫体験ができる農園や果樹園にお邪魔してみましょう。屋外のさくらんぼ狩りなら、大体6月頃から7月初旬まで参加できる農園が多いようです。ハウス育成も行なっている場合は、早ければ4月頃から体験できると思います。ちょっと足を伸ばして、もぎたてのおいしいさくらんぼを堪能しに行くのも楽しいですよ!
・山梨(有機質栽培、大粒のさくらんぼ)
https://kanko.travel.rakuten.co.jp/yamanasi/spot/S19010590.html
・山形(いちご狩りも一緒にできる)
https://kanko.travel.rakuten.co.jp/yamagata/spot/S6001231.html
・山形(日本庭園もある、広くて雨でも安心)
https://kanko.travel.rakuten.co.jp/yamagata/spot/S6001220.html
そのまま食べてもお菓子にしてもおいしい初夏のフルーツ

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