
出典:京都 鉄板料理 花六
京都の日本酒といえば、今や全国のバーやバル、居酒屋で楽しむことができますが、有名なのは伏見だけにあらず。今回、ホテルカンラ京都で取り扱っている日本酒の中から、飲み比べたいおすすめの銘柄を【
京都食べる通信】がご紹介。生産者の顔が見える小規模生産蔵、さらに伏見の耳よりなイベント情報も最後にご紹介します。
「男酒」と「女酒」って知っていますか?
日本酒はミネラル分が多い硬水を使ったものを「男酒」、軟水を使った口当たりの柔らかいものを「女酒」と例えて言うことがあります。
長年、京都の日本酒は「女酒」と言われてきました。しかし、実は知られていないだけで伏見以外にも色んなエリアで、個性的な日本酒も造られています。京都を伏見・洛中・丹後と3つのエリアに分け、その特徴とともにぜひ楽しんでいただきたいおすすめの日本酒をご紹介します。京都旅行の際のお土産の参考にもどうぞ。
はんなり、京都の日本酒の特徴

出典:京都食べる通信
京都の日本酒を支えるのは、何と言っても美しい地下水。日本酒だけでなく、京料理、お豆腐、生麩、和菓子、着物など京都の伝統文化を古来より支えてきました。そして、日本酒の材料となる米。京都では自然豊かな京都北部の丹後半島を中心に酒米の栽培もされてきました。

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「京都の米で京都の酒を造る」という思いから昭和8年には京都府立農事試験場丹後分場で、京都産の酒米「祝」が開発されます。草丈が長く機械化に適さず、一度は生産が途絶えてしまいましたが、その後農家と酒蔵の努力の甲斐もあり、平成4年から再び栽培がはじまり、この「祝」を使った日本酒が各酒蔵から数多く造られるように。同じ京都でも、都があった洛中と、日本海を目の前に魚介が豊富に採れた丹後では全く食文化も異なり、それぞれの食文化にあった日本酒が造られてきました。

出典:京都 鉄板料理 花六
京都には大手の酒蔵もあり、専門店などで一度は京都の日本酒を手にした方もいらっしゃるかもしれませんが、小規模で個性的な日本酒を造る酒蔵も数多くあります。そこで今回は、【伏見・洛中・丹後】の3エリアに分け、その地域の特性に目を向けながら、「京都食べる通信」と鉄板料理「花六」の店長&料理長が、おすすめの日本酒を厳選してみました。