ホテルカンラ京都の料理長と厳選!バーや居酒屋でも人気の【京都の日本酒9選】

京都の日本酒といえば、今や全国のバーやバル、居酒屋で楽しむことができますが、有名なのは伏見だけにあらず。今回、ホテルカンラ京都で取り扱っている日本酒の中から、飲み比べやお土産にもおすすめの銘柄を京都食べる通信がご紹介。小規模の生産蔵やイベント情報も。


出典:京都 鉄板料理 花六
京都の日本酒といえば、今や全国のバーやバル、居酒屋で楽しむことができますが、有名なのは伏見だけにあらず。今回、ホテルカンラ京都で取り扱っている日本酒の中から、飲み比べたいおすすめの銘柄を【京都食べる通信】がご紹介。生産者の顔が見える小規模生産蔵、さらに伏見の耳よりなイベント情報も最後にご紹介します。

「男酒」と「女酒」って知っていますか?

日本酒はミネラル分が多い硬水を使ったものを「男酒」、軟水を使った口当たりの柔らかいものを「女酒」と例えて言うことがあります。

長年、京都の日本酒は「女酒」と言われてきました。しかし、実は知られていないだけで伏見以外にも色んなエリアで、個性的な日本酒も造られています。京都を伏見・洛中・丹後と3つのエリアに分け、その特徴とともにぜひ楽しんでいただきたいおすすめの日本酒をご紹介します。京都旅行の際のお土産の参考にもどうぞ。

はんなり、京都の日本酒の特徴

出典:京都食べる通信
京都の日本酒を支えるのは、何と言っても美しい地下水。日本酒だけでなく、京料理、お豆腐、生麩、和菓子、着物など京都の伝統文化を古来より支えてきました。そして、日本酒の材料となる米。京都では自然豊かな京都北部の丹後半島を中心に酒米の栽培もされてきました。

出典:写真AC
「京都の米で京都の酒を造る」という思いから昭和8年には京都府立農事試験場丹後分場で、京都産の酒米「祝」が開発されます。草丈が長く機械化に適さず、一度は生産が途絶えてしまいましたが、その後農家と酒蔵の努力の甲斐もあり、平成4年から再び栽培がはじまり、この「祝」を使った日本酒が各酒蔵から数多く造られるように。同じ京都でも、都があった洛中と、日本海を目の前に魚介が豊富に採れた丹後では全く食文化も異なり、それぞれの食文化にあった日本酒が造られてきました。

出典:京都 鉄板料理 花六
京都には大手の酒蔵もあり、専門店などで一度は京都の日本酒を手にした方もいらっしゃるかもしれませんが、小規模で個性的な日本酒を造る酒蔵も数多くあります。そこで今回は、【伏見・洛中・丹後】の3エリアに分け、その地域の特性に目を向けながら、「京都食べる通信」と鉄板料理「花六」の店長&料理長が、おすすめの日本酒を厳選してみました。

3エリア別の特徴は?おすすめ9選

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今回、京都御所を中心とした京都市内「洛中」、月桂冠や黄桜など大手メーカーもひしめく、古来からの酒蔵のまち「伏見」、京都北部の日本海に面した魚介と米の産地「丹後」の3つのエリアとして、その中でも特徴のある酒蔵と銘柄をご紹介します。

【伏見】京都、日本酒の銘醸地・伏見の今

招徳酒造

「米と酒と水だけで造る」。純米酒が本来の日本酒だと考え、米のうま味と酸味を大事にした酒蔵。伏見で唯一女性杜氏が関わり、杜氏がパッケージやボトルデザインも手掛けています。昔ながらの製法である生酛造りにも挑戦したり、少しずつ仕込みを改良したりと温故知新の精神が息づく酒蔵です。生酛造りではアミノ酸度が高く、スパイシーなものや味の濃いものにも合い、米のうま味を感じることができます。現代社会ならではの女性杜氏が醸す、昔ながらの手間暇かけた生酛造りは必飲。

 

【京都 おすすめ 日本酒 ①】花洛 生酛

一口目から、グッとくる味わいの生酛造り。手間暇かかる生酛の日本酒は、昔ながらの醸造方法ですが地域によってキレ味が違います。こちら京都の招徳酒造の生酛は、しっかりとした地味深い味わいを持つのが特徴。相性の良い料理は、味わいのしっかりした料理。例えば、魚の西京漬け。ビーフシチューや焼肉でも合います。

ITEM
【京都 日本酒】招徳酒造 花洛 生酛
京都の契約栽培米を100%使用し、自然の乳酸菌の力を利用した酒造りの伝統の技、「生もと造り」で仕込んだ純米酒です。奥深い豊かな味わいと生もと造り特有の食欲をそそる香りが特徴。

・原料米 :五百万石・日本晴
・アルコール度数 : 16度
・容量:720ml


 

【京都 おすすめ 日本酒 ②】花洛 京の琴

洗練されたキレの良い味わいの京の琴。京都で生まれた「京の琴」という酵母を使った一本です。魚介類の持つアミノ酸由来のうま味と日本酒のうま味は相乗効果を発揮し、とても好相性なので、洋風であれば鮮魚のカルパッチョやアクアパッツァ、和食であれば魚の煮つけや焼き魚と合わせて楽しむのがおすすめです。

ITEM
【京都 日本酒】招徳酒造 花洛 京の琴
京都産の米を京都生まれの酵母「京の琴」と伏見の名水で醸しました。新酒を瓶詰めし、低温の冷蔵庫で貯蔵しており、ほのかな吟醸香とフレッシュな味わいが特徴です。

・原料米 :京都産米
・アルコール度数 : 15度
・容量:720ml

増田徳兵衛商店

1675年創業の酒蔵。昔造られていた「どぶろく」を現代に復活させた、にごり酒のパイオニア。「米のシャンパン」とも呼ばれるにごり酒は熱殺菌をしないため、乳酸発酵の酸味と微炭酸が特徴的で、日本酒が苦手な人も飲みやすいです。日本酒を海外にも普及させようと積極的に活動しています。さらにオーセンティックな日本酒造りに余念がない「柳」も必飲。

 

【京都 おすすめ 日本酒 ③】抱腹絶倒

にごり酒のパイオニア。酒米に五百万石を使うことで、癖のないスッキリとした甘みのあるお酒になっています。低アルコールであること、そして500mlの飲みきりサイズも販売されているので、お酒があまり飲めない方にもおすすめの1本。相性の良い料理は、クリーミーな料理。

乳酸由来の特徴的な酸味と甘みのある日本酒ですので、酸味の効いた前菜や発酵食品、まったりとしたデザートと合わせるのがおすすめです。酢の物やエスカベッシュ、デザートであればティラミスやチーズケーキにも合います。
ITEM
【京都 日本酒】増田徳兵衛商店 抱腹絶倒
低アルコール純米酒。キリリと冷やすと、スッキリとした酸味がシャープに口中に広がり、滑らかな丸みとのバランスが絶妙。

・アルコール度数:8.5度
・容量:500ml

【京都 おすすめ 日本酒 ④】稼ぎ頭

新しい感覚や発想をもとに醸された「稼ぎ頭」。日本酒の概念にとらわれない味わいは、一口含むと幸福のひと時。にごり酒の発祥の蔵、月の桂のフラッグシップです。必ずや「新しさとフレッシュさ」を体感させる日本酒です。相性の良い料理は、揚げ物やこってりとした油を使った料理です。天ぷらやとんかつ、コロッケ、エビマヨなどもおすすめです。
ITEM
【京都 日本酒】増田徳兵衛商店 稼ぎ頭
果実のようなスッキリとした酸味と米本来のなめらかな丸みが口中に広がる上品な味わい。食前酒に好適で、日本酒を呑みなれない方にもツウの方にも自信をもっておすすめ。

・原料米:山田錦100%
・使用精米歩合:70%
・アルコール度数:8度
・容量:720ml

日本酒は、基本苦手なのですが飲みやすくてぐいぐい空けちゃうから怖いくらい。
とある声優がおいしいといっていて、買って正解でした 笑



 

【京都 おすすめ 日本酒⑤】柳

山田錦と夢錦を使用したやや辛口の純米吟醸の日本酒です。香り高くも素材本来の甘さのある個性的な味わいで、洗練された料理と好相性。鮎の塩焼き、光物のお寿司など、京料理や割烹のようなお料理におすすめです。
ITEM
【京都 日本酒】増田徳兵衛商店 柳
純米吟醸酒特有の高い香りと深い味わいを持つ逸品です。端麗辛口ですが、素材本来の甘さも余韻として残る個性的な純米吟醸酒です。

・アルコール度数:16.2 度
・容量:720ml

藤岡酒造

生産量としては、伏見で一番小さい酒蔵。1902年に初代が京都市東山区ではじめ、1918年に伏見で醸造するようになりました。1994年に三代目が他界され、一旦酒蔵の歴史に幕を下ろすも、「もう一度お酒を造りたい」と五代目蔵元が一念発起し、2002年に再度酒造りをスタート。青空を見上げるとほっとするような、優しい気持ちになれるような味わいの日本酒を目指し、名付けたのが代表銘柄の「蒼空」。

 

【京都 おすすめ 日本酒⑥】蒼空

京都の日本酒蔵の中でも、最も小さな蔵元ながら絶大な支持を得ている銘柄です。酸味とうま味のバランスが絶妙で海外の人たちにも定評のある日本酒。食中酒として、あらゆる料理に相乗効果をもたらしますが、特に、日本料理との相性がよいです。生産量は少ないながら、今もっとも手に入れにくい日本酒でもあります。おすすめの料理は、出汁を効かせた料理です。出汁巻や茶碗蒸し、煮物、冬場であれば鍋に合わせたい日本酒です。

ITEM
【京都 日本酒】[のまえ]酒肴ギフト(蒼空500ml)
「日本酒バル のまえ」がつくる、日本酒ギフト。

・「蒼空」アルコール分:16度
・蒼空500ml/ちりめん山椒60g/きんぴらまぐろ140g/卵黄味噌漬2個

【洛中】京都のモダンな日本酒を独自の視点で醸す

出典:京都 鉄板料理 花六

松井酒造

1726年創業の、洛中最古の蔵元。現在、日本の杜氏の8割は東京農大出身ですが、こちらは杜氏も蔵人も京大出身です。酒造りは「1割は職人としての勘、9割はデータが生む科学」という解釈で酒づくりに取り組んでいます。吟醸酒は低温で、発酵理論上限界に近い環境の中でじっくり仕込むことで、華やかな吟醸香と柔らかな味わいに。日本酒を注ぐと、その空間全体が松井酒造ならではの特徴的な香りに包まれます。2017年の酒-1グランプリでは、松井酒造の五紋神蔵が1位を獲得。

 

【京都 おすすめ日本酒⑦】神蔵

神蔵はグラスに注いだ、そのひと時から空間全体に日本酒の香りが立ち込めます。香りと深い味わいが特徴的で、京都のモダンスタイルな日本酒の代表格。熟成したフルーツの香りは、日本酒単体でもしっかり味わえる一本。相性の良い料理は、うま味成分の多い食材を使った料理。和牛ステーキやアマダイの焼き物、フォアグラのソテーなどがおすすめです。

ITEM
松井酒造 神蔵 純米酒 無濾過生原酒
・精米歩合 35%
・アルコール度数:16度度以上17度未満
・日本酒度 +3.0

生来、お酒に弱い体質で日本酒は苦手でしたが、一口で、なんだこれ、果実酒のような、いや以上のとろけるような豊潤さが広がり、びっくりしました。
こんな酒初めてです。


【丹後】京都北部、日本海側の文化と発展した酒

木下酒造

1842年創業。海がすぐそばに広がる京丹後・久美浜で、海産物に良く合う辛口の日本酒を造っています。11代目蔵元になってから、イギリス出身のフィリップ・ハーパーさんが日本初の外国人杜氏に。原酒のまま飲んで欲しいという思いから、家付き酵母を使った自然仕込みの山廃は、ほどよい渋みと重量感、コクのある日本酒です。

 

【京都 おすすめ日本酒⑧】玉川

京都が誇る、最もインパクトのある日本酒。一度、口にすれば忘れることのないハードパンチの味わい、そしてメロンや熟成したバナナのような甘い香りが特徴です。山廃造りの中でも、類を見ない味わいは必飲。日本古来の酒造りを愛すハーパー氏の世界観が味わえる日本酒です。
ITEM
【京都 日本酒】玉川 山廃純米 五百万石 無濾過生原酒
「玉川」の山廃のルーツとも言えるお酒がこの商品です。フレッシュな酸味とマスクメロンのような甘い香りが特徴。

・原材料:五百万石
・アルコール度数:20〜21度
・容量:1800ml


 

【京都 おすすめ日本酒⑨】タイムマシーンTime Machine

江戸時代の醸造方法が記された書物から、完全に紐解き醸された日本酒。味わいは、トロリとした甘さを備えるうま味が詰まった一本です。インパクトがありつつ、キレの良い日本酒。こちらの日本酒はぜひ、食後のデザートと合わせていただきたいです。相性の良い料理は、スイーツや甘辛い料理。アイスクリームやチーズなど、今までの日本食にはなかった組み合わせで楽しめます。さらに繊細な味わいの和菓子などとも、口に含む日本酒の分量を少し減らせば好相性です。
ITEM
【京都 日本酒】木下酒造 タイムマシーン 
現代の酒造りでは考えられない甘さ、芳醇な酸、アミノ酸の組み合わせが不思議なハーモニーを生み出しています。 現代の日本酒の4倍のアミノ酸と3倍の酸、ドイツワインのアウスレーゼを想わせる蜂蜜のような濃淳な甘さが特徴です。
(蔵元より) ロック・冷やして・常温・ぬる燗、いずれの温度帯でもおいしくいただけます。


京都の日本酒を飲み比べ!知っておくべきスポット&イベント

出典:京都 鉄板料理 花六

伏見の日本酒なら・・・伏水酒蔵小路

伏見酒造組合に属する、17の蔵元の代表的な日本酒を楽しめます。「十七蔵の利き酒セット 粋酔」は、飲み比べしながら伏見の日本酒を網羅できて大変おすすめ。イベントも随時開催されています。近くには酒蔵が立ち並ぶエリアがあり、伏見散歩のついでに立ち寄れます。

「伏水酒蔵小路」 に関する情報は こちら

丹後の日本酒なら・・・ホテルカンラ京都

個性的な丹後の日本酒を、同じく丹後のフルーツと合わせたカクテルを楽しめます。使用するのは木下酒造の「玉川」、竹野酒造の「祝蔵舞」、白杉酒造の「白木久」。【京都食べる通信】で特集した京都随一のフルーツ産地、京丹後市久美浜の梨を合わせた、日本酒が苦手な方にも飲みやすいカクテルです。ホテル内レストラン3店舗それぞれ違うメニューですので、ぜひ飲み比べしていただきたいです。

京都の小規模生産蔵の日本酒を楽しみたい時は・・・

出典:京都 鉄板料理 花六
京都ではたくさんの日本酒がつくられていますが、京都でしか楽しめない、生産量の少ない日本酒もまだまだあります。私たち【京都食べる通信】をつくるホテルカンラ京都では、京都の小規模生産蔵の日本酒をお楽しみいただけます。

鉄板料理 花六

京都の旬の食材や国産和牛をメインに、全国各地からの厳選食材をご提供する鉄板料理を、京丹後地方や伏見の小規模生産蔵の日本酒と共にお楽しみください。鉄板焼のイメージに捉われない新しいスタイル・テイストの鉄板料理や、和食の技が光る一品料理を、京焼・清水焼の器が彩ります。

ホテルカンラ京都 本館 B1F
dinner time : 17:30 – 22:30 ( 21:30 L.O. )
seating capacity : 40席 ( 全席禁煙 )
https://restaurant.ikyu.com/rsMirror/rsMirrorSrchPlan.asp

 

京都食べる通信

「Discover New Kyoto」をテーマに、京都の歴史ある食文化を支える生産者にスポットを当て、購読者の皆さんと買い支えながら応援する食べ物つき講読誌です。ホテルカンラ京都・ホテルアンテルーム京都を運営するまちづくり会社、UDS株式会社が制作しています。

http://taberu.me/kyoto/

 

京都の日本酒は、知れば知るほど奥深い

いかがでしたでしょうか?京都の日本酒は、「女酒」と一言では言い表わせないほど、いろいろな味わいの日本酒が造られています。和食だけでなく洋食やスイーツなど幅広く合わせることができますので、ぜひ飲み比べしてみてください。


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鈴木 晴奈
鈴木 晴奈

京都食べる通信編集長(一応これでも建築士)

1886年福井県生まれ。京阪神の観光ガイドブックの取材編集、インテリアのテキスタイルデザイナーを経て、まちづくり会社 UDS(株)にて食べ物つき情報誌・京都食べる通信(taberu.me/kyoto/)の編集長。
京都在住10年目とは思えないネイティブな福井弁で京都中を東奔西走。京都を食べ尽くす勢いで京都の元気な農家さんを探す。
暇さえあればフィルムカメラを片手に旅するバックパッカー。素泊まり1500円の安宿を点々としながら、地元にしかない建造物、美術館、そして見たこともない食材や調味料を探し歩く。今行きたいのはロシア。

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