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錫(すず)でお酒がおいしくなる?そのワケとおすすめの酒器をご紹介


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錫には高いイオン効果による殺菌・鮮度保持の機能があると言われ、錫の酒器は酒の味わいをまろやかにするとも。また、日本では古来から「錫の器に注いだ水は腐らない」とされ、錫の御神酒徳利(おみきどくり)が寺社仏閣で使われてきたことから、今でも宮中では酒そのものが「おすず」と呼ばれることもあるそうです。

熱伝導率が高いため、燗をつける「ちろり」にもぴったり。また「片口と盃のセット」があれば冷酒をより涼やかに楽しめ、錫のぐい呑やお猪口であれば、手から伝わる温度の変化もゆるりと楽しめます。

日常使いしやすい?毒性はなく安全?

出典:写真AC
熱伝導率が高く、融点が低いため、電子レンジや食洗機に入れることはできませんが、ほかの食器と同様、台所用洗剤とやわからめのスポンジで洗って乾かすだけと、ふだんのお手入れはとても簡単です。錆びにくく、変色しにくいのも利点ですね。

また、錫は毒性のない金属として世界中で昔から使われてきた金属。毒性のある「鉛」が混ざった素材や、人工的に作られた「有機スズ」がいわゆる環境ホルモンとして有害であることなどから勘違いされることがありますが、錫の食器や酒器は安心してお使いいただけます。

日本各地の工房5選とおすすめの錫製酒器

古くから日本の文化風習とともに育まれてきた錫製品。その加工技術は、富山県高岡市をはじめとした各地で発展し、今日に至っています。それぞれにストーリーがある工房とおすすめの酒器をご紹介します。


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佐野 嘉彦
佐野 嘉彦

食のエディター&ライター(で、元ダンサー!?)


「No Dance, No Life!」の生活から一変!NY発祥のレストラン評価ガイドの編集に携わった後、料理専門誌のWeb編集、ワインスクールでの講師、チーズのPR担当などを経て、現在、食と酒をこよなく愛するエディター&ライターとして活動中。
フードコミュニケーション企画「sembrar(センブラール)」主宰。Japan Cheese Award実行委員、2017 Mondial du Fromage・国際チーズ コンクール審査員、C.P.A.認定 チーズプロフェッショナル、J.S.A.認定 ワインエキスパート。

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