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電気圧力鍋とは?
電気圧力鍋は、密閉した鍋を電気で加熱し、鍋内の圧力を上げて調理するキッチン家電。一般的な圧力鍋は、ガスコンロの直火で加熱するため、火力や加熱時間などの調節が必要ですが、電気タイプは、ボタンを押すだけで加熱時間など自動で調節してくれるので、圧力鍋初心者にもおすすめです。電気圧力鍋のメリット・デメリット
火を使わないという以外、圧力鍋と電気圧力鍋には、ほとんど性能的な差はありません。そして、電気圧力鍋の最大のメリットが、ずばり「ガスを使わないこと」です。ただ「火を使わない」おかげで、調理に付きっきりになる必要がないのです。それが、安心・安全に、しかも「ほったらかし」で「時短調理」を実現できる理由。しかも、面倒な火加減や加圧時間、減圧、蒸らしを、自動でコントロールしてくれるため、調理中に掃除をしたり、お風呂に入ったり、外出だってできてしまいますよ。ちょっと気になるデメリット
メリットだらけの電気圧力鍋ですが、デメリットといえるのがその大きさです。購入の際は、サイズを考え、事前に置くスペースを確保しておきましょう。また、実際の調理時間が短いのは事実ですが、よく広告で見かけるように「加圧3分で肉じゃが、加圧1分で煮物完成」というわけではありません。電気圧力鍋の調理には、「余熱」「圧力調理」「蒸らし(保温)」の3つの時間が必要だからです。ちなみに、肉じゃがの場合、余熱で15分、加圧で3分、蒸らしで15分と33分は時間がかかります。もちろん素材を切ったり、調味料を入れたり、下準備の時間もあるので、実際に食べられるまでには、40分ほどの時間がかかります。調理の際は、それを考えて時間を逆算しましょう。電気圧力鍋を選ぶポイントは?
パナソニック、シロカ、ティファール、D&Sなどのメーカーからたくさんの種類が発売されている電気圧力鍋。ここでは、容量や機能、自動設定のレシピ数など選ぶ時のポイントを紹介します。消費電力・電気代
まず、電気圧力鍋にはIHタイプとマイコンタイプの2種類があります。●IHタイプ
電磁誘導を利用して鍋自体を発熱させることで加熱調理を行います。温度ムラのない調理ができるので煮物や煮込み料理に適しており、細い温度調節ができるのがメリットです。ただ、消費電力は炊飯器と同等の1200Wクラスのものが主流。炊飯器や電子レンジと同時に使用するとブレーカーが落ちてしまう可能性もあるので要注意です。●マイコンタイプ
電熱ヒーターで内鍋を加熱し調理します。IHタイプに比べて消費電力が少なく、600~800Wのものが主流です。電気代の節約にもつながるので、頻繁に電気圧力鍋を使う人には、マイコンタイプがおすすめです。仮に、電気圧力鍋の消費電力を800W、電気料金単価を27円/kWhとした場合の電気代は、平均的な煮込み料理のカレーや鶏肉のトマト煮込み(使用時間15分)で5.4円程度。あさりの酒蒸し(使用時間1分)なら0.36円程度です。
サイズ・容量
メーカーや容量にもよりますが、炊飯器よりも本体サイズが大きいので、それなりの置き場所が必要です。左右のスペースだけでなく、上に蒸気が上がるため、上方向にも余裕のある場所を選ぶのが理想的です。電気圧力鍋の容量は人数を基準としています。例えば、一人暮らしなら1~2L、複数人分の料理を作るなら2L以上のモデルがおすすめです。目安は、だいたい調理したい人数プラス1Lだといわれています。