山形県産米のその他の品種
夏は暑く、冬は雪がたくさん降る山形県は、季節の変化がはっきりとしていてお米の栽培に適した気候で、都道府県別では全国第4位の米どころです。「つや姫」の他にも、平成30年度産からデビューした新品種「雪若丸」や、20年以上も山形県の主力品種として栽培されている「はえぬき」、他県でも広く栽培されている「ひとめぼれ」などさまざまな品種が育てられています。雪若丸
「雪若丸」は、平成30年度産米からデビューした新しい山形県オリジナルのブランド米。平成15(2003)年から山形県の農業総合研究センター水田試験場で育成が始められ、完成には10年以上の月日がかかりました。平成30年度産の「雪若丸」は、作付面積1,709ha、生産量が約10,000tでしたが、平成31年度産は作付面積2,709ha、生産量約16,000tと今後どんどんと生産が増える見込みで、「つや姫」と合わせて山形県の主力となる期待の新品種です。
「雪若丸」は、山形県産の他品種と比較すると、粘りと硬さ、しっかりとした粒感のバランスに優れた、これまでにない新食感。炊飯したごはんの白さ、外観、光沢、味が優れ、これまで山形県で主力品種として栽培されていた「はえぬき」よりも食味に優れています。
ひとめぼれ
「ひとめぼれ」は、宮城県の古川農業試験場で「コシヒカリ」と初星を交配させて開発されたお米で、北は青森県から南は沖縄県まで広く栽培されている品種です。「コシヒカリ」譲りの味の良さや食感と耐寒性に優れ栽培が比較的に簡単なことが特徴で、今も作付け面積が多く、値段も高くないことから一般消費者はもちろん飲食店などの業務用としても人気のお米です。はえぬき
「はえぬき」は、平成4(1992)年にデビューした山形県オリジナルのブランド米。いもち病に弱く倒れやすい「ササニシキ」に代わり山形県の主力品種となり、依頼20年以上も親しまれています。「はえぬき」は、味や香り、外観、食感、粘りのいずれの項目でも評価が高く、バランスが良いマルチなお米です。また、丸窯、連続炊飯ともに「炊き増え率」「味度値」「食味値」が高く、炊飯特性に優れて業務用としても広く採用されています。