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「而今(じこん)」ってどんな日本酒なの?
日本酒ファンだけでなく、地酒専門店からも圧倒的な人気を誇る而今は、甘味と酸味のバランスが抜群の日本酒といわれています。特に而今ならではのさわやかな酸味は、ほかではなかなか味わえないとして、登場当時から注目されていました。また、2016年の伊勢志摩サミットで乾杯酒に選ばれたことで、さらに人気が高まっています。而今の種類
木屋正酒造のホームページには、「而今 純米吟醸山田錦」「而今 純米吟醸雄町」「而今 特別純米」「而今 純米大吟醸」の4種類が、而今の定番として紹介されています。このほか、使用する酒造好適米の種類や、「火入れ」「無濾過」といった製造方法によってラインナップは変わります。月ごとに異なる種類を出荷
而今は、「伊賀山田錦」を中心に「雄町」「愛山」「千本錦」「酒未来」など、さまざまな酒造好適米が使われ、月ごとに違う種類が出荷されます。味わいは、いずれも香り高い果実のようなジューシーさで、一度飲んだら虜になってしまうほど!魔性の日本酒「而今」は、水量豊富な名張川が流れる伊賀盆地の恵まれた気候と風土の中で、丁寧な手仕事によって生み出されています。「而今」という名前の意味は?
「而今」という言葉には、「過去にも囚われず未来にも囚われず、今をただ精一杯生きる」という意味があるそうです。酒造りに真摯に取り組む6代目蔵元の精神や想いが、この「而今」という名前に込められているのではないでしょうか。而今の造り手「木屋正酒造」とは
「木屋正酒造」の創業は、江戸後期である文政元年(1818年)。初代大西庄八さんが譲り受けた酒屋「ほてい屋」を「木屋正」と屋号を改め、継承したことからその歴史がはじまります。2005年に而今が誕生するまで、木屋正酒造の主力は「高砂(たかさご)」という日本酒でした。「現状に満足せず改善を繰り返す」という強い信念のある6代目蔵元は、時代に合わせた日本酒造りを開始。洗米から麹造りの各工程には機械を使わずに手作業の味を追い求めながらも、温度管理は徹底し、データや理論を活用する酒造りに方向転換。伝統とテクノロジーを融合し、試行錯誤を重ねた結果生まれたのが「而今」なのです。
「木屋正酒造」ホームページ
https://kiyashow.com/
而今は特約店でも入手困難!通販ではプレミア価格に
創業時からの築200年の蔵で、今も而今を生産している木屋正酒造。昔ながらの製法を守り、品質重視の酒造りに取り組んでいるため、できあがる酒量は必然的に少なく、出荷量は限られてしまいます。また、而今の原料となる酒米は、地元農家さんの協力を得て田植えから携わったものを使用するなど、頑固すぎるほどのこだわりが。そんな妥協しない酒造りが生み出す、唯一無二のおいしさと職人の心意気に惚れ込んだファンは多く、而今は手に入らない逸品になってしまったとも言えます。
今や幻の日本酒となった而今は、特約店でも購入するのは至難の業。通販では定価の何倍ものプレミア価格で販売されており、その人気の高さを物語っています。
通販で買える而今はこちら!
かなりのプレミア価格になっていますが、Amazonや楽天市場などの通販サイトでも而今は販売されています。どうしても而今を入手したい!という方は、通販で探してみるのも手かもしれません。而今 純米大吟醸
「純米大吟醸酒」という特定名称酒は、醸造アルコールの添加がされていない 「純米酒」で、精米歩合が50%以下の「大吟醸」の酒のことです。而今の数ある種類の中でこの「純米大吟醸」は最高峰のランクにあたります。その存在感は圧倒的。味わいは「華やか、濃密、それでいて軽やか」と非の打ち所を感じさせないコメントがよく聞かれます。「極上の舌触り」とまでいわれるその珠玉の日本酒、特別な人と特別な瞬間に飲んでみたいものです。