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最近、燻製をアウトドアや自宅で楽しむ人が増えてきているようですね。そもそも燻製は、食材に煙を当てながら熱することで、独特の香りや風味をつける調理方法です。食材によってスモークチップもこだわると燻製のおいしさは無限大!?その燻製で必需品なのが、「スモークチップ」。今回はそのスモークチップの特徴や種類、使い方、保管時の注意点まで、幅広く紹介します。
スモークチップとは?

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スモークチップって何?何ができるの?そんな疑問にお答えします!
スモークチップの特徴

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木を細かいチップ状にした燻煙材で、そのまま直接火をつけるのではなく、金属製の皿などに乗せ、下からガスコンロやBBQコンロなどの熱源で炙ることで出る煙を利用します。チップのもととなる木には多くの種類があり、様々な風味を楽しむことができます。
スモークウッドとは?
同じ燻煙材として、「スモークウッド」というものもあります。こちらは、木を細かい粉にしてから棒状に固めたもので、ガスバーナーなどで直接火をつけて使います。一度火をつければ熱源は必要なく、ダンボールの燻製器でも使えるのですが、食材を燻すのに時間がかかるので、短時間で燻製を仕上げたい場合にはスモークチップがおすすめです。
スモークチップでできることは?

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「熱燻」が得意!
燻製にはおおまかに「熱燻」「温燻」「冷燻」3つの種類があります。
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温度 |
時間 |
できる燻製食品 |
熱燻 |
80~120℃ |
5分~2時間程度 |
燻製卵、プロセスチーズ |
温燻 |
30~80℃ |
1時間~1日程度 |
ベーコン、ハム、ウインナー |
冷燻 |
15~30℃ |
1日~数週間 |
スモークサーモン、生ハム |
スモークチップは、短時間でも多くの煙が出せるので、温度が80℃以上、5分~2時間ほどの短時間で燻製する「熱燻」に適しています。「温燻」も火加減などで燻製器内の温度調整を行えば可能なようです。
量の調節が簡単!

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使う量を自分で決められ、量の調節ができるので、燻製器が小さかったり、食材が少なくても燻すことができます。初心者でも気軽にトライできる燻煙材と言えるでしょう。
チップのブレンドが可能!
チップにはいろいろな樹種があるので、自分オリジナルのブレンドをして燻すことができます。また、チップひとつかみに大さじ1程度ザラメをまぜて食材にきれいな色づけをしたり、茶葉と混ぜて香りを楽しむこともできます。好みの香りや風味を試行錯誤できるのは嬉しいですね。
価格・量や入手方法を紹介!自作のスモークチップの作り方

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スモークチップは店などで販売や取扱いされています。自分で作ることもできるのでしょうか…?
どれくらいの値段で買えるの?
価格は木の種類によっても変わりますが、100g150円位から手に入ります。自分で燻製する手間はありますが、これで楽しめるのであれば、非常にお得な値段ですよね。
どこで手に入る?

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コーナン、コメリ、カインズなどのホームセンターやアウトドア用品店で取り扱いされています。また、100均のセリアではチップのほか、なんとダンボール製の燻製器まで販売されているようです。もちろん、ネット通販で購入することも可能です。北海道・岩手県・奈良県などの市町村では、ふるさと納税の返礼品にしているところもあります。国産のスモークチップがお得に手に入るので、是非活用してみてくださいね。
自分で作ることもできる?

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スモークチップは、木を完全に乾燥させてから細かく砕いて作られます。一般的な商品は、大型の機械やチェーンソーで大量生産されています。自分で作るのは大変に思いますが、公園に落ちている枝などを拾ってきて乾燥させ、のこぎりやナタなどで細かくし自作している方もいるようです。強いこだわりのある方は試してみても良いかもしれませんね。
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