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皆さんは普段どんな「やかん」を使っていますか。やかんはお湯を沸かすのに欠かせない調理器具ですが、キッチンを飾るおしゃれなインテリアの1つになります。やかんは、ステンレス、鉄瓶、ホーローなどの素材から作られ、コーヒーや麦茶を作るのに適した専用のやかんなど、いろんな種類があります。今回は、
やかん選びのポイント、目的別におすすめするおしゃれなやかん20選をご紹介します。自分だけのお気に入りのやかんを見つけて、お湯を沸かすのが楽しみになる生活をしてみませんか。やかんの選び方も参考に、自分好みのやかんを選んでみてください。
やかんとケトルの違いとは?

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やかんとケトルはともにお湯を沸かす目的で使用する道具のことをいいます。どちらもガスコンロやストーブの上に直接置いて使われます。
やかんとは、お湯を沸かす目的で使用される、主に土瓶型の道具のこと。ケトルとは、お湯を沸かす目的で使用される主に土瓶型や縦長の道具のこと。ケトルとは英語読みで、日本語に訳すとやかん、湯沸かし器という意味があります。日本ではケトル=電気ケトルという意味が浸透していますが、湯沸かしのときに使う道具として、やかんと同じ意味のことを指します。
やかんの素材とは
やかんの素材は主にアルミニウム、ステンレス、ホーロー、鉄、銅などが使われています。やかんの素材を理解することは、やかんを選ぶ重要なポイントになります。ここではやかんの素材について詳しく見ていきましょう。
アルミニウムのやかん

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やかんといえばアルミニウムが主流です。特徴は、
軽く、熱伝導性に優れ、さびにくいです。やかんはお湯を入れると、とても重くなってしまうので、やかんが軽いことは大変嬉しいポイントです。スーパーやホームセンターにそろっていることが多く、価格も安価なのでお手軽に買うことができます。
欠点は冷めやすく、変形しやすいです。また基本的にIH調理不可です。扱いや保管には注意して使ってください。
ステンレスのやかん

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ステンレス製やかんの特徴は、
保温性が高く、熱伝導率に優れ、さびにくいです。強度の高いため、破損しにくいのが最大のポイント。床に落としてしまったり、誤って倒してしまったりしても安心です。また傷自体が付きにくいため、汚れもつきにくく、衛生面でも清潔を保つことができます。そのため医療現場にも使われることが多いです。欠点は、少し重く、水あかや茶しぶが目立ちやすいこと。使用後はしっかりお手入れすることが大切です。
ホーローのやかん

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ホーロー製やかんの特徴は、
保温性が高く、臭いがつきにくく、さびにくいです。臭いが付きにくいので、お茶や麦茶用に使う人におすすめです。カラフルな色合いやかわいいデザインが多いので、置いているだけでキッチンのおしゃれなアイテムにもなります。欠点は、ガラス質なので衝撃や急な加熱、冷却に弱いこと。扱いやお手入れする際には注意して使ってください。
鉄のやかん

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南部鉄器が有名な鉄製やかんの特徴は、
強度が強く、熱伝導率に優れ、鉄分を摂取できることです。何といっても鉄分を摂取することができるのが最大のポイント。また、水道水の塩素分を消す効果もあります。水質にこだわりのある方や白湯を飲む方にとてもおすすめです。欠点は他の素材と比較して最も重く、さびやすいこと。そのため空焚きをして、本体をしっかり乾かすことが重要になります。また、持ち手が熱くなるので、火傷に注意して使ってください。
銅のやかん

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銅製のやかんの特徴は、
熱伝導が最も良く、お湯が早く沸くことです。銅には殺菌効果があり、お水もまろやかになるというメリットもあります。実際に、レジネオラ菌、O-157、クリプトスポリジウムなどで効果が認められています。欠点は、少し重く、酸化しやすいため黒くなりやすいことです。ただ、使い込むことで色合いが変わっていくので、おもむきを感じることができます。また、柔らかく傷付きやすいので取り扱いも丁寧に扱ってください。基本IH調理不可のものが多いので、しっかり確認してから購入しましょう。
やかんは素材によってそれぞれメリット、デメリットがあります。軽さ、保温性、熱伝導率、水質など、素材で決めてみるのも楽しいです。
やかんを選ぶ際の4つポイント

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やかんをどんな目的で使うかを考えておくことで、より使いやすいやかんを選択することができます。ここでは良いやかんを選ぶポイントを4つにまとめてみました。
必要なやかんの大きさとは
容量は家庭用で0.5~10Lくらい、業務用としては10L以上のものがあります。
やかんによって一度に沸かせるお湯の容量が違います。生活のスタイルに合わせて目安の容量を参考に、適切なものを選んでみましょう。
1人暮らし向けは1L未満

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単身の方にちょうど良い容量です。お茶やコーヒーをいれるコップから必要な量を入れて沸かせば、やかんにお湯を残さず使い切ることができます。1Lあれば、朝飲まれる用と水筒にいれて日中飲む用に分けても十分のサイズです。
2人暮らしの向けは1~2L

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夫婦や2人暮らしの方にちょうど良い容量です。人気の容量なので、デザインや種類も多く、選びやすい容量です。
一般家庭向けは2~3L

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3~4人の一般家庭にちょうど良い容量です。形状や冷蔵庫の大きさにもよりますが、大体3Lまでが冷蔵庫に入る大きさです。
大家族には5~10L

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大家族向けのサイズ。一般の冷蔵庫には入らないため、1日で飲みきってしまうだけのお湯を沸かしましょう。
笛吹き・注ぎ口を選ぶ
笛吹き付きのやかん

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お湯が沸騰した時に知らせてくれる笛吹きやかんは、火にかけたことを忘れない便利な機能です。笛と注ぎ口の切り替えは指1本でつまみを上げるものや持ち手を掴むと笛吹き口が開くものがあるので、切り替えが簡単にできます。火のつけっぱなしの心配を無くしたい方におすすめです。
注ぎ口のタイプは2種類

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やかんは、注ぎ口が太いものと細いものに分かれます。太めの注ぎ口のメリットは、早く注げること。
ポット用のお湯を沸かしたり、麦茶を沸かすときは、口が広いやかんがおすすめです。 口が細いやかんのメリットは、お湯が注ぎやすいこと。一度に出せる水の量が制限されるので、少しずつ水を注くことができます。
コーヒーや紅茶をおいしく淹れたいときに便利です。デザインを重視している人に人気です。また注ぎ口の位置は高めになっていると吹きこぼれにくいというメリットもあります。
IH対応であるかどうか

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やかんはガスしか使えないものも多く存在しているので、やかん選びでは、
IHコンロで対応しているかどうか、確認することが重要です。せっかく自分好みのやかん見つけて買ったは良いものの、家で使えないなんてことがあるととても悲しいです。必ず確認してください。最近ではIHコンロを使っている家庭が増え、IHでも使えるおしゃれなやかんも増えてきています。IH対応のやかんは底が平らなものが多く、手入れがしやすいのもポイント。
自宅がIHコンロでない場合であっても、将来IHコンロにする可能性がある方はIH対応のやかんを選ぶことをおすすめします。
使いやすさで選ぶ
やかんのふたや持ち手など細かな部分もしっかり確認することも大切です。
ふたの構造

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やかん選びで見落としがちなのが、ふたの構造です。ついつい見た目で選んでしまいますが、大切なポイントです。
ふたにロック機能が付いているやかんであれば、お湯がこぼれにくく、やけどの危険を避けることができます。またふたが大きいと洗いやすく、水が入れやすいのも特徴です。洗い物に手間がかかってしまうことがあるので、日々の手入れのしやすさも考慮して選ぶのも良いでしょう。
持ち手の構造
やかんはハンドルが固定式のもの、片側に倒れるものがあります。
固定式のものは安定感があり、片側に倒れるものは、洗いやすく、楽に水を入れられます。しかし倒れたまま火にかけてしまうと、溶けてしまったり、火災の原因になることもあるので取り扱いには注意してください。
使いやすさも考慮して、理想のやかんをチェックしてみましょう。
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