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にごり酒とは?
「にごり酒ってどんなお酒か知らない」という方は実は多いのでは?にごり酒の基礎知識を知ったうえで飲むと、より一層にごり酒が楽しめるはず。ここではにごり酒のあの白さの秘密や味、にごり酒の知識をご説明していきます。にごり酒の作り方
米・米麹・水を発酵させることによってできるもろみと酒粕を、酒袋に入れて絞る「上槽」やタンクに放置して上澄みだけを取る「澱引き(おりびき)」という方法で分離して作るのが日本酒です。この分離作業の際、目の粗い酒袋で絞ってあらごしをするなどし、あえてもろみの白濁した部分を残して作るのがにごり酒です。にごり酒の中に見られる白く濁ったものは「澱(おり)」と呼ばれ、酒粕の素となるものです。にごり酒の特徴
にごり酒に含まれる澱には、米麹や酵母など米の旨味を強く感じる成分が含まれています。まさに〝米本来の味を生かした酒〟と言えるでしょう。アルコール度数は15〜20%前後あり、やや高めです。醸造酒の中ではワインよりアルコール度数が高いので、上手に嗜んでください。にごり酒の旬の時期は?
にごり酒は新酒と同じく、冬から春にかけて旬を迎える酒です。ただ最近では、夏バテしてしまう暑い時期に、キンと冷やした軽やかな発泡のにごり酒を楽しむ傾向もあるようです。にごり酒の種類は?味は?
にごり酒は大きく分けて、3つの種類があります。どんな種類があるのか簡単にみていきましょう!
にごり酒の種類
活性にごり酒
「上槽」作業後、火入れ処理をしていない酒。生きた酵母が入っていて、ビンに詰めた後も発酵が続くため、炭酸ガスが発生し発泡しているのが特徴です。火入れ処理をすると、発泡しないにごり酒になります。澱酒
「澱引き」作業後、タンクの底に沈んだ澱部分をビンに詰めたもの。火入れ処理するものとしないものがあります。無濾過生原酒
「澱引き」作業後、火入れや加水処理をしない原酒。アルコール度数は高めです。にごりの度合いで「ささにごり」「うすにごり」等と呼ばれます。火入れ処理をすると、無濾過原酒になります。にごり酒の味は?
にごり酒(無発泡)
見た目は白く、とろりと濃厚です。口当たりはまろやか、凝縮された米の自然な甘味が感じられます。活性にごり酒(発泡性)
見た目の白さは無発泡のものと一緒ですが、炭酸ガスが入っているため、シュワシュワした爽やかな喉越しが楽しめます。米の旨味を感じられます。美容にも効く!?にごり酒の栄養とカロリー
にごり酒は、実は健康や美容に良いと言われています。お酒なのに体に良いというのは、嬉しいですね。ここでは気になる栄養やカロリー面をご説明します。栄養価はどれくらい?
にごり酒は発酵食品に分類でき、必須アミノ酸やビタミンB群、体に良い乳酸菌や酵母菌が多く含まれています。特に菌類は、腸内環境を改善し、免疫力を高める働きがあります。そのため、健康や美肌に大きな効果が期待できます。ただし、あくまでアルコールですので、飲みすぎには注意!肝臓に負担を掛けないよう留意し、適量を摂取することが大切です。にごり酒を飲むと太る?気になるカロリーは?
清酒のカロリーは100mlあたり100kcalほどですが、にごり酒はおよそ160kcalほどと少し高めです。また、炭水化物などの糖質は含まれますが、100mlあたりに含まれる糖質は、ご飯1杯分よりもかなり少ない量です。気になる時は、一緒に摂取するおつまみなどをカロリーの低いものにする、量を控えめにするなど、工夫して飲むと良いでしょう。特にダイエット中の場合は、量を考えて飲むことをおすすめします。