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風邪予防にも美容にも効果が高い、ビタミン豊富なみかん。実は20種類以上もたくさんの種類があるのはご存知ですか?甘みが強いもの、酸味が強いもの、また同じ種類でも産地によってその味はさまざま。そのうえ旬の時期も異なります。今回はそんなみかんの種類や特徴を徹底比較!
みかんの種類だけでなく、お得でおいしい箱買いみかんからギフトにもぴったりな高級みかんまでご紹介します。
収穫時期で違う!みかんのおいしさの違いとは?

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温州みかんや有田みかんは収穫時期によって異なった名前があります。
9月~10月頃、最も市場に出回るのが早い「極早生みかん」は、果皮に青みが残っており、酸味が強いのが特徴です。じょうのう膜(中の皮)が薄いので、食べやすい時期でもあります。続いて
10月下旬~12月ごろに出回るみかんは「早生みかん」と呼ばれ、いわゆるみかんのシーズンが本格的に始まるタイミングで、
甘みとちょうどいい酸味が特徴です。きれいなオレンジ色をしています。
11月下旬~12月下旬のみかんは「中生みかん」と呼ばれ、
酸味はほぼなく甘みが強いのが特徴です。濃いオレンジ色が美しいこの時期のみかんは、じょうのう膜が少しあつくなりますが、日持ちするのでまとめ買いにおすすめ。
12月下旬から3月にかけて出荷される時期のみかんは、いよいよラストシーズン。「
晩生みかん」とよばれ、程よい酸味とコクのある甘みが特徴です。
これぞ王道!全国生産量トップのみかん御三家

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みかんの生産量は全国計で約74tといわれています。その中でも和歌山県は3年連続で産出額が日本一になったと発表されました。まずは皆さんがなじみのある王道のみかんをご紹介していきます。比較的身近で見かけることがあると思うので、なんとなくみかんを買うのではなく特徴を知って、今年の冬は品種を選んで購入してみませんか?
温州みかん(愛媛県)

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強い甘みと程よい酸味が特徴の温州みかんは、比較的安価で、誰にでも親しみある品種の一つです。降水量が少なく海に面した愛媛の段々畑は、たくさんの日光を太陽から、そして海の反射から照らされるため、甘みがぎゅっとつまったみかんを栽培するのに最高な環境なのです。現在では四国や九州など他の温暖な地域でも栽培され、生産地によって名称やブランド名がついています。
「温州みかん」については、こちらの記事で詳しくチェック!
有田みかん(和歌山)

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全国みかん生産量の約1割を占める有田みかんは、450年もの歴史があり、昔から非常に人気のある種類です。1年を通し、温暖な気候で降水量も少ないことから、みかんの栽培にはうってつけの環境。よって
糖度の高い、甘みのある濃厚な味が特徴ですが、程よい酸味で比較的さっぱりしています。
三ケ日みかん(静岡)

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静岡県で育てられた温州みかんの1種で、愛媛産や和歌山産に比べ甘さだけでなく、
程よい酸味があるのが特徴です。貯蔵性が高いことでも知られています。
おいしさ保証◎愛媛のブランドみかん
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愛媛県は1年を通して温暖で晴れの日が多く、畑の土も水はけが良いのが特徴です。そのため、土は栄養分を多く含んでおり、おいしいみかんを作るのに非常に良い環境に恵まれているといわれています。そんな日本有数のみかん産地、愛媛のブランドみかんを見ていきましょう。
※以下【】内は旬の時期を表しています
日の丸みかん(愛媛)【極早生・早生・中生・晩生】

愛媛みかん御三家と呼ばれる最高級みかんの一つである日の丸みかん。愛媛県の中でも一番温暖なエリア「宇和島」で栽培がされている品種です。厳しい基準をクリアした
色・形・ツヤ、そしてバランスのとれた糖度と酸味は、毎年のごとく”日本最高峰”の評価を得ています。
川上みかん(愛媛)【極早生・早生・中生・晩生】

御三家のもう一つである川上みかんには100年の歴史があります。
果皮と内袋が薄く、高い糖度で舌にとろりと溶けるような味わいが特徴。毎年人気があるブランドみかんの一つです。
真穴みかん(愛媛)【極早生・早生・中生・晩生】

数々の受賞歴をもつ真穴みかんも、愛媛みかん御三家の一つです。皮は薄く、宇和海から吹き上げるミネラルを含んだ風、温暖な気候により
糖度が高く、絶妙な酸味とのバランスが人気です。
紅まどんな(愛媛)【12月上旬~1月中旬】

愛媛生まれの高級新品種の紅まどんな。
“ゼリーのようなプルプル食感”とうたわれるほどの果肉は、酸味も少なくて食べやすく果汁がたっぷり。南香と天草を掛け合わせた紅まどんなは、温州みかんや有田みかんなどのスーパーで見る一般的なみかんより少し実が大きく、外側は薄いのが特徴です。果肉がぴったりとくっついているので櫛形にカットして食べるのがおすすめ。めずらしい品種の上に、出回る時期が12月~1月中旬と短期間なため、とても貴重です。
「紅まどんな」については、こちらの記事で詳しくチェック!
甘平(愛媛)【1月下旬~2月下旬】

西之香(にしのかおり)とポンカンを掛け合わせて作られた甘平(かんぺい)もまた愛媛でうまれた新品種。温州みかんよりひとまわりほど大きいのに外皮がとても薄くなっています。ちょうどよい降水量でないと、この皮の薄さはできないそうです。
大粒でプチプチとした食感に、驚くほど甘いその味は別格。1月下旬~2月下旬の短い期間が旬で、まだ生産数も少ないため大変珍しい品種です。
「甘平」については、こちらの記事で詳しくチェック!
愛媛クイーンスプラッシュ(愛媛)【1月下旬~2月下旬】

甘平のなかでも
「大きさが2Lから4L、糖度13度以上、クエン酸1.2%未満、ムラのないオレンジ色、丸くきれいな形」である、選ばれたものだけにつけられる名称がこちら。まさに完璧なクイーンスプラッシュは、甘平全体の1%にも満たないといわれており、非常に貴重なみかんでなかなか手に入りません。
→愛媛だけじゃない!全国の人気ブランド品種