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大盛況!東京ハーヴェストで旨いと凄いを体験|台風15号被害の農家応援情報も

「旨いと凄いを体感」をテーマに、2019年9月21日(土)、22日(日)に開催された収穫祭イベント「東京ハーヴェスト」。全国から精鋭の生産者が大集合、さらに台風15号の被害に遭った生産者を支援する企画もあり大盛況だったイベントの模様をレポートします。被災農家を応援したい方向けの援農情報も!

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東京ハーヴェストロゴ
提供:東京ハーヴェスト事務局
9月21日(土)、22日(日)に開催された、収穫祭イベント「東京ハーヴェスト」(主催:オイシックス・ラ・大地株式会社)に行ってきました。
テーマは「旨いと凄いを体感」。日頃、消費者が意識することの少ない生産者を讃える場にしたいとのことで、全国から精鋭の生産者が大集合!
昨年までは六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズで行われていたこのイベントですが、より生活者の近くでと、今年は駒沢オリンピック公園での開催となったそうです。

台風15号の被害に遭った生産者を支援

東京ハーヴェスト_千葉応援コーナー
撮影:たべごと編集部
会場には台風15号により大きな被害を受けた千葉の農業や生産者を応援するため、「千葉応援コーナー」が設けられていました。マルシェで販売されていた野菜の中には、前日にスタッフが産地に足を運んで集めてきたというものもありました。
千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」や、お笑いコンビ「ランパンプス」も緊急ゲストとして駆けつけてくれたそう。

食べて応援!千葉野菜のミネストローネ

東京ハーヴェスト千葉野菜応援ぶース
撮影:たべごと編集部
被災した生産者の食材を使った寄付金付きスープは、別のブースに出展していた恵比寿のビストロダルブルの無藤シェフが監修してくれたミネストローネ。千葉らしく落花生がトッピングされ、ごぼうやじゃがいもなども入ってじんわり深い味わいでした。

台風被害に対して、無藤シェフの「長く続く後方支援は食」「現地に行くのももちろんいいけれど、いい食材をシェフの料理というフィルターを通してお客さんに伝えるのが自分なりのボランティア」という言葉が印象的でした。

台風被害でオープンが延期になったKURKKU FIELDS

東京ハーヴェスト平飼い卵
撮影:たべごと編集部
10月にオープンを控えていたサステナブル ファーム&パーク「KURKKU FIELDS」(千葉県木更津市)も、夏野菜が全滅する、ビニールハウスや鶏舎が損壊するなど、大きな被害を受けました。スタッフ総出で復旧作業に当たり、11月2日はオープンできる見込みとのことです。

東京ハーヴェスト_KURKKU FIELD
撮影:たべごと編集部
マルシェで販売されていたのは、平飼い鶏の卵とニンジンジュース。展示されていた鶏のエサはチーズ、おから、ごま油の搾りかすなどすべて千葉産。ビンが曇っているのは、米ぬかで発酵させているから。くちばしを切る処置をせずのびのび育つ鶏たちは、お米のように固いものも食べられます。KURKKU FIELDSでは、この鶏のふんを使って野菜を育てるという循環農業を実現しています。

生産者の「凄い」を感じるコーナー

生では出荷できないほど甘~い桃を生産する農家さんによる「桃見極め術」、農家さんの頼れる相棒「ネギの皮むき機」など、思わず感嘆してしまう体感イベントも。


はざかけ体験

東京ハーヴェストはざかけ体験
撮影:たべごと編集部
刈った稲を束ねてお米を乾燥させる「はざかけ」。今では米農家でもなかなかしない作業ですが、子どもたちは大張り切りで稲を運んでいました。このお米は乾燥・精米し、来年の東京ハーヴェストでふるまわれるそうです。

魚をおいしく食べる「神経締め」の実演

東京ハーヴェスト_三陸漁師
撮影:たべごと編集部
最高の鮮度を保ち、うま味を引き出すという「神経締め」。もともとはマグロに用いられていた技だそう。ステージ上でスズキ、アイナメ、タコを次々と神経締めしていく手さばきは見事なもの。ステージが終わった後も、興奮冷めやらぬ大人たちに取り囲まれ質問攻めにされていました。普段なかなか見ることのない丸ごとの魚やタコに、最前列で見ていた子どもたちも釘付け。

各地のグルメを堪能できる屋台やキッチンカー

全国各地の旬の野菜や加工品が並ぶマルシェで、生産者の方々と話し込んでいたらお腹がペコペコに。会場内に並んだ屋台やキッチンカーには、おいしそうなメニューが勢ぞろい。サメバーガーやホヤ焼きそばなど、どれも気になる!

国内流通量わずか1%!岩手の大自然のなかで育った短角牛

東京ハーヴェスト_短角牛
撮影:たべごと編集部
たべごとイチオシの短角牛は、地場産の炭で焼かれた牛串で。ずっと行列が途切れない人気店でしたが、国内で流通する牛肉の1%という希少な肉とあっては、食べないわけにいきません。串を持っていると肉汁がしたたるジューシーさ。くどさのない赤身肉は、いくらでも食べられそう。


あまりのうまさに売り切れ続出…

東京ハーヴェスト_そうま食べる通信キッチンカー
撮影:たべごと編集部
時間帯が悪かったのもあってか、屋台やキッチンカーには売切れや仕込み中のお店も。私も目当ての「そうま食べる通信」カレーリゾットが食べられず無念…。
東京ハーヴェスト_そうま食べる通信カレーリゾット生産者
撮影:たべごと編集部
食べた友人たちによると、魚屋が福島県相双地区の豪華食材を集めて作ったカニの旨みたっぷりのリゾットは絶品だったそう。

絶妙な甘じょっぱさの海藻ワッフルで一息

東京ハーヴェスト_海藻ワッフル
撮影:たべごと編集部
甘いものでも…と選んだ海藻ワッフル。キッチンカーを出していた「三陸×ふくしまプライド食堂」は、三陸の漁師と福島の精鋭農家のコラボ。東日本大震災以降、東北地方では漁師と農家の交流が活発になり、情報交換や商品開発に取り組んでいるのだそう。生地にわかめや昆布を混ぜ込んだ海藻ワッフルは、みたらし風味の甘じょっぱいソースが絶妙でした。

わかめ実物パネル
撮影:たべごと編集部
展示されていたわかめの実物パネル。左の女性は身長160cm。わかめってこんなに大きいんですね!

食べることが被災地の支援になる

大盛況だった東京ハーヴェスト2019。「寄付金つき・千葉野菜のミネストローネ」は、両日とも午後には完売し、売上金はすべて寄付されるそうです。
「料理人は作ることで支援ができる」というビストロダルブル無藤シェフの言葉を借りるなら、私たち消費者は「食べることで長期的な後方支援ができる」のではないかと考えた1日でした。

食べるだけでなく現地で生産者を助けたい!という方向けに、こんな取り組みも始まっています。このほかにも各地でボランティアの募集が行われています。

台風被災農家の「援農サポーター」募集
オイシックス・ラ・大地株式会社では「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の契約生産者の産地援農のボランティアを、各ブランドの会員より募集します。
複数の産地が被害にあい、援農ニーズはあるものの、生産者側の受け入れ態勢が十分ではないため日程は未定ですが、タイミングが決まった際に、スムーズにボランティアを集められるよう「援農サポーター」の募集を開始します。
・募集期限:9月20日(金)~10月4日(金)※状況に応じ、追加募集の可能性あり
・実施日:生産者側との調整が取れ次第、順次実施


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東京ハーヴェスト千葉野菜応援ぶース
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たべごと編集部

全国各地の特産品・お酒・伝統工芸品などの他にも、こだわりのキッチン用品、大切な人に送るギフトセット、家族で楽しめるイベント情報、食材の歴史やおいしい食べ方など、「まるごと楽しむ、日本の食 」をキャッチコピーに、食に関わる情報を幅広くお届けしています。

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