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ワインセラーとは?
あるだけでおしゃれなワインセラーですが、その本来の役割をご存知ですか?ワインをおいしく飲むヒントにもなる、ワインセラーの基本知識をみてみましょう。ワインセラーとワインクーラーの違い
実はワインセラーとワインクーラーにはっきりとした違いはありません。一般的にはワインセラーには冷却機能に加え加湿機能があるものをさし、ワインクーラーにはないといわれていますが、表記の仕方はメーカーや小売によって異なることもあり、名前だけで機能は把握しきれません。加湿機能がないワインクーラーは、高温による劣化を防ぐ役割を主にするのに対し、ワインセラーは劣化防止はもちろん、熟成やより長い期間の保存が可能です。若いヴィンテージワインを数年寝かして飲んだり、高級ワインを保存したい場合はワインセラーが好ましいでしょう。一方で開けたワインをそのままの品質で保存するなどが目的の場合はワインクーラーでも十分です。「ワインクーラー」については、こちらの記事で詳しくチェック!
ペルチェ式、コンプレッサー式、熱吸収式の違い
ペルチェ式
ペルチェ素子(電子部品のひとつで、熱電素子の一種)に電流を流すことで、加熱と冷却の両方を行うことができるのがペルチェ方式です。この加熱と冷却2つが可能なことで、セラー内の安定した保湿と保温ができることが特徴です。また冷蔵庫のようにモーターを使用していないので、使用する上での音や振動は一切ありません。従来のペルチェ式は耐久性に弱く、2~3年が限度ともいわれていましたが、現在では技術も向上し、10年近く長持ちする製品もたくさんあります。デメリットは、ほかの方式に比べて冷却効率が悪いということです。つまり電気代がかかるのに、冷えにくい。大型向きではないかもしれません。また室温の影響も受けやすく、夏場など室温が高くなれば冷却機能も鈍くなるといった弱点があります。そのため、キッチンなどの空気がこもりやすく温度調節がしにくい場所には置かず、居間などの空間が広く、エアコンなど空調が行き届く場所に置くのがおすすめです。
コンプレッサー式
冷蔵庫と同様にモーターで冷却を行うタイプです。消費電力も少なく、冷却パワーも強いので、小型から大型までどのタイプにもおすすめです。また急激な温度変化にも強いため、より安定した温度管理が可能となっており、一時的なワインの保管にも最適です。デメリットはモーターの稼働により、音や振動を感じやすいことにあります。旧タイプのものに比べるとかなり改善されていますが、今まで静かだった居住空間に置くと少し気になるかもしれません。特に大型のものはリビングやダイニングに置くよりも、キッチンなどに置いたほうがおすすめです。