種類もいろいろ!有名なご当地「ようかんパン」
「ようかんパン」と聞くと「シベリア」を思い出す人もいるのでは?「シベリア」は大正〜昭和初期に人気のあった関東地域の「ようかんパン」で、羊羹をカステラでサンドしたお菓子。このような羊羹を挟んだパンは、ご当地おやつとして今でも各地で人気があるんです。オリジナリティ溢れるいろいろな地域の「ようかんパン」をご紹介しましょう。北海道ではスーパーやコンビニでも定番
道内で「ようかんパン」はスーパーやコンビニで当然のように売られています。各メーカーから販売されていますが、いずれもパンの上からまるでチョコレートのように羊羹をコーティングしているのが特徴的。中にはホイップクリームが入っていることが多く「羊羹+パン+ホイップクリーム」の三重構造でとにかく甘い!ねじりスタイルの「ようかんツイスト」も有名です。高知は菱田ベーカリーの「羊羹パン」
老舗・菱田ベーカリーから販売されている「羊羹パン」が有名。「ようかんパン」自体は、昭和40年代頃にごく限られた地域で食べられるようになったそうで「焼きすぎて表面が焦げたパンをごまかすために茶色い羊羹を塗って販売したのが始まり」とのこと。富山には翡翠色の「ヒスイパン」
富山の「ようかんパン」は翡翠色の羊羹がコーティングされた「ヒスイパン」。こしあんが詰まったあんぱんにうぐいす色の羊羹がコーティングされている姿は、「ようかんパン」の中でも非常に珍しい見た目です。◎富士製パンの「ヒスイパン」 詳しくはこちら
静岡発はバニラクリーム入りのようかんパン
つぶあんをたっぷりと詰めたパンにようかんをかけ、中央にはバニラクリームをトッピングしたユニークパン。「富士製パン」というところが60年間変わらぬ製法で手作りしていて、県内の駅でも見かける人気パンだそう。◎富士製パンの「ようかんパン」 詳しくはこちら
鹿児島の「ラビットパン」は白あん入り
イケダパンから販売されている「ラビットパン」は、「白あんを包み込み羊羹でコーティング」したまぎれもないようかんパン。昭和32年に発売後、一度姿を消したそうですがリバイバル商品として再登場しました。白つぶあんのあんぱんに羊羹が薄くコーティングされていてとても上品な味なのだとか。◎イケダパンの「ラビットパン」 詳しくはこちら
会津生まれの「羊羹ファンタジア」
切るたびに絵柄が変わり、三日月から満月へと羽ばたいていく鳥の様子があまりに綺麗と評判の、会津長門屋の羊羹「羊羹ファンタジア Fly me to the moon」。菓銘に有名なジャズナンバーが題されているのもおしゃれで粋な印象を受けます。お菓子の色合いも美しく、またパッケージデザインも日本画家の舛田玲香さんがファンタジックに描いていて、何をとってもかわいいお菓子。ケーキなどの洋菓子に引けを取らない華やかな和菓子は、世の女性の心を鷲掴みにする羊羹と言ってもいいでしょう。