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北海道で有名な小樽や余市といったワイン産地やぶどう品種の特徴をふまえつつ、お土産やギフトにも最適なおすすめ北海道ワイン10選を紹介していきます。
北海道は日本を代表するワイン産地のひとつ
北海道は約83,457平方キロメートルと、東京都の40倍ほどの面積を有しています。ワイナリーは空知(そらち)地方と後志(しりべし)地方に多くあり、その他、上川地方の南部、富良野一帯にも広がっています。北端と南端のワイナリーではおよそ300km離れているため、ぶどうの生育条件を語るうえで大切な気候、降水量、日照時間は地域によって大きな差があります。
山梨、長野についで第3位の生産量を誇る北海道は、日本ワイン全体の約15%を占めているので、今後の日本ワイン産業を支える重要な産地といえるでしょう。
北海道内で有名なワイン産地
北海道では2000年代以降にワイナリー数が増え続けており、現在では30以上のワイナリーが点在しています。特に空知地方と後志地方に集中しており、野生酵母を活用した醸造を中心に農薬や化学肥料を使わない、自然に寄り添ったぶどうを使用したワイン造りが有名です。その他、近年では石狩地方や上川地方でもワイナリーが設立されており、今後も目が離せません。
空知地方
北海道の空の玄関口である新千歳空港からもアクセスが良い空知地方は、もともと炭鉱で栄えた場所でした。今日ではグリーンツーリズムが盛んで、ワイナリー見学が充実しているエリアでもあります。ナイアガラ(ナイヤガラ)やケルナー、ピノ・ノワールなどのぶどう栽培が盛んで、ワイナリーのほとんどが小規模生産の家族経営です。後ほど紹介するTAKIZAWA WINERYをはじめとして、宝水ワイナリー、千歳ワイナリー、マオイ自由の丘ワイナリーなどが点在しています。後志地方
北海道西部に位置し、ウィスキーでも知られる余市がある場所としても有名。キャンベル・アーリーやピノ・ノワールの栽培が盛んで、消費者の評価が高いワイナリーが多くあります。西側から吹き付ける温暖な風と冬の厳しい寒さと積雪の影響で糖度の高いぶどうが作られているのが特徴。後ほど紹介するOcciGabiWinery(オチガビワイナリー)をはじめとして、余市ワイナリー、北海道ワイン、ドメーヌタカヒコなどが後志地方にあります。
北海道で栽培されているぶどう品種
北海道は寒暖が激しい気候で、さらに梅雨や台風の影響を受けにくいことから、ワイン造りに適した土地といえます。赤ワイン用ぶどう品種よりも白ワイン用ぶどう品種の方が生産量は多く、道内の生産量ではナイアガラ(ナイヤガラ)がトップ。赤ワイン用のぶどう品種では、キャンベル・アーリー、ツヴァイゲルトレーベ、ピノ・ノワールの栽培が盛んです。
寒冷地に強いぶどう品種
山ぶどうやツヴァイゲルトレーベ、清見、山幸(ヤマサチ)といった寒冷地に強いぶどう品種の栽培が盛んです。特に山幸は、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所が開発した北海道生まれの地ぶどうでありながら、2020年に国際ぶどう品種として認定されたこともあり、今後も注目が集まることが期待される品種です。ドイツ系ぶどう品種
北海道は冷涼な気候条件がドイツやフランス北部と似ているため、ドイツ系のぶどう品種も多く植えられています。ケルナー、バッカス、ゲヴェルツトラミネール、ミュラー・トゥルガウなどが代表的。これらドイツ系のぶどう品種は日本の全生産量の大半を北海道で栽培しています。国際ぶどう品種
シャルドネやピノ・ノワールといった国際ぶどう品種も多く栽培されているので、産地や造り手によって非常にバラエティに富んだワインが生まれています。近年、栽培面積はまだまだ小さいですが、空知地方、余市町を中心にピノ・ノワールの栽培が盛んになっています。北海道内で注目のワイナリー
北海道には現在約30のワイナリーがありますが、なかでも注目のワイナリーをソムリエ吉川の独断と偏見で3つピックアップ!今回取り上げるのは以下のワイナリーです。・OcciGabi Winery(オチガビワイナリー)
・NIKI Hills Winery(ニキヒルズワイナリー)
・TAKIZAWA WINERY(タキザワワイナリー)