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宮城県気仙沼の珍味!もうかの星とは?

食感や味が、「レバ刺にそっくり」ということで、お店では提供が禁止になってしまったレバ刺しを懐かしんで取り寄せる愛食者も多いのだとか。
旬の時期
モウカザメは年中産卵期があるので、一年を通して水揚げされます。そのため、いつが旬なのか一番おいしい時期を決めるのは難しいようです。8~11月頃が「一番おいしい」という声もあるようですが、食べるのに適した特定の時期はありません。ただし、気仙沼でしか手に入らないため、獲れる地域が限定される分、希少性は高いものですよ!
栄養・カロリー
モウカザメ自体には、タンパク質、脂質、DHA(ドコサヘキサエン酸)、鉄分、ビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素が含まれています。身のカロリーは100gあたりで127kcalといわれていますが、心臓部分だけのカロリーを記載した内容は見つかりませんでした。サメは食べることで免疫力や骨の強化、皮膚を働きを保ち、眼精疲労などにも期待されているので、心臓部分にも栄養がありそうですね。
もうかの星を通販でお取り寄せしてみた!

【足利本店 気仙沼】もうかの星 500g
・内容量:500g
・冷凍保存
・冷凍保存
すごく美味しかった。最高でした。また機会があったら購入を考えています。解凍と水洗いがきちんとしていれば血の匂いも気になりませんでした。水洗い解凍をしっかりしていると、心臓の筋肉部分がぷよぷよとやわらかくなり、切りやすくなるのですぐわかります。(出典:楽天市場)
注文後、3日で到着。早かったです。上記写真のように、銀色の保冷パックで冷凍保存された状態で届きました。早速、食べてみるのが楽しみです!
もうかの星のおいしい食べ方を紹介

初めて見る食材なので、500gでどのくらいのボリュームなのかもわかりませんでしたが、届いてみると心臓2つ分でした。結構量がありますね!
おいしく食べるためには鮮度が命。この鮮度を落とさないようにしながら、まずは解凍、次に下処理をしていきます。
流水で解凍する
ベストの解凍方法は、流水解凍。口コミでも流水解凍を勧める方が多かったです。大きさは握りこぶし大と思ったよりも厚みがあったので、流水に15~20分ほど浸けました。説明書には『様子を見ながら解凍してください』とありました。初購入だと加減が難しいですね。
食べる前に血抜きする
モウカザメの心臓は、血が抜けるとあっという間に鮮度が落ちてしまうとのこと。そのため、食べる直前に血抜きをしてさばく必要があります。具体的な洗い方とさばき方については、商品と一緒に説明書が入っているので知らなくても大丈夫!実際に筆者がさばいてみた画像も掲載するので、これから食べてみる方は参考にしてください。処理は難しい?もうかの星のさばき方

※血が苦手な方は注意してご覧ください。
全体を洗い流す

最初は全体を洗い流し、袋状になったひだ部分に水を入れ、心臓部をぎゅっと握ると管から水が出てきます。「魚をさばくのとはわけが違うぞ!」というほど血が出ますね(心臓だけに、ちょっと外科医になった気分)
管の中を洗い流す作業は3~4回繰り返しますが、洗いすぎてしまうと、心臓の色味とうま味が抜けてしまうので注意しましょう。
さばき方

【手順】
①ひだ部分と管部分をそれぞれ切り離します。
②管は心臓部から切り離した後、さらに真ん中に包丁を入れて中を洗います。
③心臓部は、半分に切り分けてから再度水洗いして血を流します。
クッキングペーパーで水分を拭き取ったら、さらに半分(1/4)にしましょう。
④心臓・管・ひだを、それぞれ食べやすい大きさに切って、完成です。
袋状のひだは、知らないと「え?ここも食べるの?」と思ってしまうかもしれません。本体にあたる心臓部、管、ひだ、すべて食べることができます!切っているそばからどんどん血が出てくるので、布巾や厚めに切ったキッチンペーパーなどを敷いての作業をおすすめします。筆者も次回からはそうしようと思いました。
切り分けたもうかの星

切っているそばからまな板が血まみれになるほどで、もしかしたら解凍しすぎたのかもしれません。流水解凍中は途中で何度か様子を見るようにしてくださいね。
とはいえ、心臓そのものをさばいているわけなので、それなりに血は出るはず。インターネット上では、水にさらして血抜きする方法を記載しているページもありましたが、味が落ちてしまう恐れがあるので、今回はしませんでした。
また、血が赤いほど鮮度が高いという意見もありました。新鮮なまま保存されて届いたという証拠ですね。
何で食べる?もうかの星のつけダレレシピと作り方

酢味噌のレシピには黄金比があると聞いて調べたところ、次の割合がベストバランスとのこと。
材料はおうちにあるものでOKなので、ぜひ試してみてください!
酢味噌の黄金比 ⇒【味噌:酢:砂糖=2:1:1】
確かに「まるでレバ刺し!」味も食感もかなり近い

この状態になるまで長かった…!慣れていないので、さばくまでに少し時間がかかりますね。心臓を2つとも解凍してしまったため、さすがに量が多くなりました。せっかくなので、家族にももうかの星を食べてみてもらうことに。
実はレバーが苦手という家族ですが、一口食べて「あ、おいしい!」と一言。「生臭みがないからおいしく食べられる」と、パクパク。事前情報の通り、まるでレバ刺し。言われなかったら気がつかない人もいそうです。でも、刺身で食べ続けるには量が多いので、残りは焼いてみることにしました。

ちなみに、3種類用意したつけダレの中では、家族は酢味噌、筆者はごま油と塩が合うなと意見が割れました。他にも、柚子胡椒やすりおろしたにんにくに七味など、つけダレは変えていろいろ試してみてください!
もうかの星はぜいたくなおつまみ

実際にさばいてみましたが、捨てるところが一切ないので500gでも4人前はあったと思います。最初は「ちょっと高級すぎる?」と感じましたが、量が少なすぎることはなく、サメ一匹から一つしか獲れないと思えば、高級珍味がこの値段で食べられるのはむしろ安いかもしれないです。ぜいたくなおつまみであることには違いないですが、リピートして注文する人がいるのも納得です。
もうかの星が食べられる店・販売場所はここ!

通販サイトでのお取り寄せ以外で、もうかの星が食べられるお店を調査してみました。
東京
吉池
ウツボやコブダイといった珍しい魚介類が手に入る、東京・台東区にあるスーパー「吉池」。
こちらで、もうかの星が店頭に並ぶこともあるそう。必ず入荷があるかどうかはわかりませんので、もうかの星だけを目当てに行く場合は注意しましょう。珍しいものは、Twitterで入荷情報が投稿されるので、チェックしてみてください!
(公式HP)https://www.yoshiike-group.co.jp(Twitter)https://twitter.com/yoshiike_group
吞める魚屋 魚草
東京・上野のアメ横にある「吞める魚屋 魚草」でも、もうかの星を提供していたことがあるようです。
こちらも、常時メニューにあるかどうかはわかりませんので、立ち寄ってみて食べられたらラッキーですね!
(公式HP)https://www.uokusa.jp宮城県・仙台
仙台みそ料理と個室和食 新古々がみそ 仙台駅前
気仙沼と同じ宮城県内であれば、もうかの星をメニューに記載しているお店は増えます。
こちらではもうかの星の刺身だけでなく、仙台名物牛タンや笹かまなど、地元の名産が食べられます。仙台駅前なので、アクセスも良好ですね。
(公式HP)https://twitter.com/yoshiike_group気仙沼 あさひ鮨 仙台駅店
気仙沼市南町にて創業した「気仙沼 あさひ鮨」。名物のふかひれ寿司はこのお店が発祥です。現在も気仙沼市南町の本店を含め仙台・岩手に計4店舗を展開しています。観光で立ち寄りやすいのは、JR仙台駅3階。ふかひれ寿司を出すお店であり、気仙沼が本店ということで、もうかの星が食べられる確率も高いと言えるでしょう。
仕入れは季節によって変わるので、確実に食べたい場合はお店に確認してから向かうのがおすすめ。
(公式HP)https://www.yoshiike-group.co.jp鮮度が命!気仙沼から離れるほど提供店舗は減る
調べていると、大阪・名古屋でも過去にもうかの星を提供したことのあるお店の情報は出て来ますが、常時メニューで出している店舗はなさそうでした。提供している場合は、居酒屋などで刺身で食べられることが多いです。もしお店のメニューに見つけた時は、迷わず注文したい一品です。サメの心臓なんて…と思わず、勇気を出して食べてみて!

ただし、さばく時にたくさん血が出るので、苦手な人は家族と一緒に調理することをおすすめします。500gでも十分な量があるので、「海のレバ刺し」にぜひみんなでトライしてみて!