たべごと > 食べ物 > もうかの星はまるでレバ刺し!値段は高い?通販で取り寄せた味の感想とおいしい食べ方を紹介

もうかの星はまるでレバ刺し!値段は高い?通販で取り寄せた味の感想とおいしい食べ方を紹介

地元スーパーでは値段も安価で販売されているもうかの星。血抜き後は一気に鮮度が落ちてしまうため、東京にも流通しない珍味!今回は通販でお取り寄せし、味・栄養・おいしい食べ方の他、大阪・名古屋・仙台で食べられるお店など大調査しました。

「たべごと」ではアフィリエイト広告を利用しています。当サイトの記事で紹介された商品を購入すると、売上の一部が「たべごと」に還元されることがあります。


もうかの星
出典:写真AC
気仙沼の高級珍味「もうかの星」。恐らく名前を聞いたことがある人の方が、少ないのではないでしょうか。その味を知る人は、「まるで生レバー!」と口をそろえる絶品食材で、実はお取り寄せすることもできます。今回は、気になる「もうかの星」を実際に食べてみました。結構たくさん血が出るので、苦手な人は注意してご覧ください!

宮城県気仙沼の珍味!もうかの星とは?

もうかの星
出典:写真AC
「もうかの星」の正体は、なんとサメの心臓!モウカザメ(ネズミザメ)の心臓を生で食べる、宮城県・気仙沼市地域の珍味です。
食感や味が、「レバ刺にそっくり」ということで、お店では提供が禁止になってしまったレバ刺しを懐かしんで取り寄せる愛食者も多いのだとか。

旬の時期

モウカザメは年中産卵期があるので、一年を通して水揚げされます。そのため、いつが旬なのか一番おいしい時期を決めるのは難しいようです。8~11月頃が「一番おいしい」という声もあるようですが、食べるのに適した特定の時期はありません。
ただし、気仙沼でしか手に入らないため、獲れる地域が限定される分、希少性は高いものですよ!

栄養・カロリー

モウカザメ自体には、タンパク質、脂質、DHA(ドコサヘキサエン酸)、鉄分、ビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素が含まれています。身のカロリーは100gあたりで127kcalといわれていますが、心臓部分だけのカロリーを記載した内容は見つかりませんでした。
サメは食べることで免疫力や骨の強化、皮膚を働きを保ち、眼精疲労などにも期待されているので、心臓部分にも栄養がありそうですね。

もうかの星を通販でお取り寄せしてみた!

もうかの星
撮影:ばんしょうかおる
「もうかの星」を実際にお取り寄せしてみました! 今回、注文したのはこちらです。
ITEM
【足利本店 気仙沼】もうかの星 500g
・内容量:500g
・冷凍保存

すごく美味しかった。最高でした。また機会があったら購入を考えています。解凍と水洗いがきちんとしていれば血の匂いも気になりませんでした。水洗い解凍をしっかりしていると、心臓の筋肉部分がぷよぷよとやわらかくなり、切りやすくなるのですぐわかります。(出典:楽天市場)

通販サイトで「もうかの星」を取り扱っているお店は少ないのですが、楽天市場以外ではAmazonでもヒットしました(※2021年5月16日現在の情報)。ただ、Amazonは内容量が多かったので、今回は楽天市場での最小単位500gを購入。気仙沼地域の特産だそうなので「ふるさと納税でもあるかも? 」と探してみたのですが、こちらはヒットせず。

注文後、3日で到着。早かったです。上記写真のように、銀色の保冷パックで冷凍保存された状態で届きました。早速、食べてみるのが楽しみです!

もうかの星のおいしい食べ方を紹介

もうかの星を解凍する
撮影:ばんしょうかおる
初めて見る食材なので、500gでどのくらいのボリュームなのかもわかりませんでしたが、届いてみると心臓2つ分でした。結構量がありますね! おいしく食べるためには鮮度が命。この鮮度を落とさないようにしながら、まずは解凍、次に下処理をしていきます。

流水で解凍する

ベストの解凍方法は、流水解凍。口コミでも流水解凍を勧める方が多かったです。
大きさは握りこぶし大と思ったよりも厚みがあったので、流水に15~20分ほど浸けました。説明書には『様子を見ながら解凍してください』とありました。初購入だと加減が難しいですね。

食べる前に血抜きする

モウカザメの心臓は、血が抜けるとあっという間に鮮度が落ちてしまうとのこと。そのため、食べる直前に血抜きをしてさばく必要があります。具体的な洗い方とさばき方については、商品と一緒に説明書が入っているので知らなくても大丈夫!実際に筆者がさばいてみた画像も掲載するので、これから食べてみる方は参考にしてください。

処理は難しい?もうかの星のさばき方

もうかの星
出典:写真AC
もうかの星の下処理は難しいのでしょうか? 実際にさばいてみました!
※血が苦手な方は注意してご覧ください。

全体を洗い流す

もうかの星
撮影:ばんしょうかおる
流水解凍したもうかの星を袋から取り出して、丸洗いします。解凍が終わった時点で、すでに袋の中は真っ赤…。血がダメな人はこの時点で「うっ」となってしまうかも。
最初は全体を洗い流し、袋状になったひだ部分に水を入れ、心臓部をぎゅっと握ると管から水が出てきます。「魚をさばくのとはわけが違うぞ!」というほど血が出ますね(心臓だけに、ちょっと外科医になった気分)
管の中を洗い流す作業は3~4回繰り返しますが、洗いすぎてしまうと、心臓の色味とうま味が抜けてしまうので注意しましょう。

さばき方

もうかの星をさばく
撮影:ばんしょうかおる
それでは、さばいていきましょう。

【手順】
①ひだ部分と管部分をそれぞれ切り離します。 ②管は心臓部から切り離した後、さらに真ん中に包丁を入れて中を洗います。 ③心臓部は、半分に切り分けてから再度水洗いして血を流します。 クッキングペーパーで水分を拭き取ったら、さらに半分(1/4)にしましょう。 ④心臓・管・ひだを、それぞれ食べやすい大きさに切って、完成です。
袋状のひだは、知らないと「え?ここも食べるの?」と思ってしまうかもしれません。本体にあたる心臓部、管、ひだ、すべて食べることができます!
切っているそばからどんどん血が出てくるので、布巾や厚めに切ったキッチンペーパーなどを敷いての作業をおすすめします。筆者も次回からはそうしようと思いました。

切り分けたもうかの星

部位ごとに分けたもうかの星
撮影:ばんしょうかおる
説明書が画像つきなので、それを見ながら手順どおりにさばいてみたのですが、下処理中、出てくる血の量が多くて少し心配になりました。
切っているそばからまな板が血まみれになるほどで、もしかしたら解凍しすぎたのかもしれません。流水解凍中は途中で何度か様子を見るようにしてくださいね。

とはいえ、心臓そのものをさばいているわけなので、それなりに血は出るはず。インターネット上では、水にさらして血抜きする方法を記載しているページもありましたが、味が落ちてしまう恐れがあるので、今回はしませんでした。

また、血が赤いほど鮮度が高いという意見もありました。新鮮なまま保存されて届いたという証拠ですね。

何で食べる?もうかの星のつけダレレシピと作り方

つけダレ3種類
撮影:ばんしょうかおる
地元では酢味噌で食べることが多いそうですが、レバ刺しに近い味なので、ごま油と塩で食べるのもおいしいそう。ほかには、ワサビ醤油も合うといいます。どれも冷蔵庫にある調味料で簡単につくれるので、上記写真のように、3種類それぞれ用意してみました。

酢味噌のレシピには黄金比があると聞いて調べたところ、次の割合がベストバランスとのこと。
材料はおうちにあるものでOKなので、ぜひ試してみてください!
酢味噌の黄金比 ⇒【味噌:酢:砂糖=2:1:1】

確かに「まるでレバ刺し!」味も食感もかなり近い

もうかの星の刺身
撮影:ばんしょうかおる
食べやすい大きさに切ってお刺身になった、もうかの星です。
この状態になるまで長かった…!慣れていないので、さばくまでに少し時間がかかりますね。心臓を2つとも解凍してしまったため、さすがに量が多くなりました。せっかくなので、家族にももうかの星を食べてみてもらうことに。

実はレバーが苦手という家族ですが、一口食べて「あ、おいしい!」と一言。「生臭みがないからおいしく食べられる」と、パクパク。事前情報の通り、まるでレバ刺し。言われなかったら気がつかない人もいそうです。でも、刺身で食べ続けるには量が多いので、残りは焼いてみることにしました。
焼いたもうかの星
撮影:ばんしょうかおる
焼くとより肉っぽくなりますね。塩コショウで簡単に味をつけただけでもおいしいです。筆者は焼いた方が好みかも。
ちなみに、3種類用意したつけダレの中では、家族は酢味噌、筆者はごま油と塩が合うなと意見が割れました。他にも、柚子胡椒やすりおろしたにんにくに七味など、つけダレは変えていろいろ試してみてください!

もうかの星はぜいたくなおつまみ

もうかの星
出典:写真AC
今回購入した「もうかの星」の値段は、丸物が2つ入って500gで3,480円。
実際にさばいてみましたが、捨てるところが一切ないので500gでも4人前はあったと思います。最初は「ちょっと高級すぎる?」と感じましたが、量が少なすぎることはなく、サメ一匹から一つしか獲れないと思えば、高級珍味がこの値段で食べられるのはむしろ安いかもしれないです。ぜいたくなおつまみであることには違いないですが、リピートして注文する人がいるのも納得です。

もうかの星が食べられる店・販売場所はここ!

店舗が入ったビル
出典:写真AC
通販サイトでのお取り寄せ以外で、もうかの星が食べられるお店を調査してみました。

東京

吉池
ウツボやコブダイといった珍しい魚介類が手に入る、東京・台東区にあるスーパー「吉池」。 こちらで、もうかの星が店頭に並ぶこともあるそう。必ず入荷があるかどうかはわかりませんので、もうかの星だけを目当てに行く場合は注意しましょう。珍しいものは、Twitterで入荷情報が投稿されるので、チェックしてみてください!
(公式HP)https://www.yoshiike-group.co.jp
(Twitter)https://twitter.com/yoshiike_group

 
吞める魚屋 魚草
東京・上野のアメ横にある「吞める魚屋 魚草」でも、もうかの星を提供していたことがあるようです。 こちらも、常時メニューにあるかどうかはわかりませんので、立ち寄ってみて食べられたらラッキーですね!
(公式HP)https://www.uokusa.jp

宮城県・仙台

仙台みそ料理と個室和食 新古々がみそ 仙台駅前
気仙沼と同じ宮城県内であれば、もうかの星をメニューに記載しているお店は増えます。 こちらではもうかの星の刺身だけでなく、仙台名物牛タンや笹かまなど、地元の名産が食べられます。仙台駅前なので、アクセスも良好ですね。
(公式HP)https://twitter.com/yoshiike_group

 
気仙沼 あさひ鮨 仙台駅店
気仙沼市南町にて創業した「気仙沼 あさひ鮨」。名物のふかひれ寿司はこのお店が発祥です。現在も気仙沼市南町の本店を含め仙台・岩手に計4店舗を展開しています。観光で立ち寄りやすいのは、JR仙台駅3階。ふかひれ寿司を出すお店であり、気仙沼が本店ということで、もうかの星が食べられる確率も高いと言えるでしょう。 仕入れは季節によって変わるので、確実に食べたい場合はお店に確認してから向かうのがおすすめ。
(公式HP)https://www.yoshiike-group.co.jp

鮮度が命!気仙沼から離れるほど提供店舗は減る

調べていると、大阪・名古屋でも過去にもうかの星を提供したことのあるお店の情報は出て来ますが、常時メニューで出している店舗はなさそうでした。提供している場合は、居酒屋などで刺身で食べられることが多いです。もしお店のメニューに見つけた時は、迷わず注文したい一品です。

サメの心臓なんて…と思わず、勇気を出して食べてみて!

もうかの星
撮影:ばんしょうかおる
サメの心臓だと聞くと、ちょっと食べるのを敬遠してしまいそうですが、本当にレバ刺しみたいで驚くはず。
ただし、さばく時にたくさん血が出るので、苦手な人は家族と一緒に調理することをおすすめします。500gでも十分な量があるので、「海のレバ刺し」にぜひみんなでトライしてみて!

今、あなたにオススメ

もうかの星
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
番匠郁
番匠郁

ライター時々料理人

道産子と九州男児のハーフ。関西弁、大分弁、金沢弁を話すトライリンガル。
アーティスト山村幸則氏の作品制作に携わったことをきっかけに、働き方や住む場所に捉われない生き方を模索するようになる。
コミュニケーションアートを通してまちづくりに関わるなか、「人の集まる場所には食がある」ことに気がつき、以来、食を媒介した街・人・アートの仲立ちプロジェクトを幅広く展開。
役者として舞台に立ちながら開始した劇場ケータリング”劇場メシ”では、演者やスタッフを食で支える裏方の裏方として活動。生産現場にも足を運び、土を耕し自ら収穫して料理をつくる体育会系ライター。
動画作成チーム”ButterToast”ではシナリオも担当。

OFFICIAL SNS

公式プロライター

  • つづきはるか
  • 佐野 嘉彦
  • 鈴木 晴奈
  • 東江千尋
  • 番匠郁
  • モチヅキ アヤノ
  • 大迫章代
  • 森崎夏子
  • 里川早帆
  • 都良
  • くぼた かおり
  • 若子みな美
たべごと > 食べ物 > もうかの星はまるでレバ刺し!値段は高い?通販で取り寄せた味の感想とおいしい食べ方を紹介