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【国産ワイン】山形のおすすめワイン10選!ソムリエが選んだ注目ワイナリーとは?人気のワインも紹介

日本国内のワイン生産量が4位の山形。かみのやまや朝日町、高畠といった有名な産地から造られるワインは全国から高評価を得ています。ナイアガラ、デラウェア、ヤマソーヴィニヨンといったぶどう品種の特徴や、注目の山形産のナチュラルワインなどをご紹介します。山形ワインおすすめの10選はコンクール受賞ワインや全国で人気のあるスパークリングワインなど、幅広くセレクトしました。ワインショップでも買えますのでぜひ参考にしてください。

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ワインを注ぐ様子 出典:shutterstock 日本ワインといえば、山梨や長野を想像される人が多いかもしれませんが、山形は山梨・長野・北海道に次いで、生産量4位を誇ります。山形には高畠や朝日町、上山(かみのやま)といったおいしいワインを造るワイナリーがたくさんあります。 また、山形ではさくらんぼやシャインマスカット、ラ・フランスといったフルーツの栽培が盛んで、ぶどうのワイン以外にも「サルナシ」と呼ばれるキウイに似たフルーツから造られるワインも道の駅などで人気となっています。 今回は山形で栽培されているぶどう品種の特徴や注目のワイナリー、特におすすめのワインをピックアップするとともに、ワインショップや通販でも買える山形ワインを10本セレクトしました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

山形ワインの有名な産地は?

ぶどう畑
出典:shutterstock
山形のワイン産地は、内陸部の村山地方と置賜(おきたま)地方にぶどう畑が集中しており、なかでも上山市と南陽市がニ大生産地として有名です。山形の内陸部は日照量が多く、昼と夜の寒暖差があり、降雨量も比較的少ないのが特徴で、ぶどうの栽培条件としては非常に優れた土地です。東北エリアでは生産量トップで、村山地方と置賜地方を中心に現在16ものワイナリーがあります。庄内地方の西荒屋地区は日本の土着品種「甲州」を作る北限地域にあたり、250年前から栽培されていることもあり、高樹齢で糖度が高い甲州から造られるワインが注目を集めています。

山形産の注目ぶどう品種は「デラウェア」と「ヤマソーヴィニヨン」

ワイナリー
出典:shutterstock
山形で作られるぶどうの品種は、白ワイン用はデラウェア、ナイアガラ、シャルドネ、赤ワイン用はマスカット・ベーリーA、メルロー、ヤマソーヴィニヨン(またはヤマソービニオン)がそれぞれトップ3となっています。シャルドネやメルローといった国際品種や、マスカット・ベーリーA、ナイアガラは他県でも盛んに作られていますが、なかでも特筆すべきは「デラウェア」と「ヤマソーヴィニヨン」です。

甘口から辛口まで幅広い味わいをつくり出せる「デラウェア」

デラウェアはアメリカ原産の自然交雑種で、日本では栽培面積、生産量共に山形がトップです。種なしぶどうで、もともと日本では生食用として古くから親しまれている品種なので、ワインを造るイメージがない人も多いかもしれません。しかし、近年農薬や化学肥料を極力使わないナチュラルなワイン造りをしているワイナリーを中心に、デラウェアの特徴を活かしたワインが多く生産されています。

従来は甘口ワインが主流でしたが、近年では料理との相性がよいドライで辛口な白ワインに仕上げたり、果皮を一緒に漬け込んでオレンジワインにしたり、またスパークリングワインにしても高品質なので、デラウェアを使ったワインのバリエーションは増え続けています。じつは醸造方法によって多様なワインのスタイルが造れる万能な品種です。

山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配種「ヤマソーヴィニヨン」

ヤマソーヴィニヨンは、1990年に日本で開発された土着品種で、日本に自生する山ぶどうとフランスボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨンをかけ合わせて生まれました。日本の気候に適していて、病害虫にも強いので、安定した収穫ができるのが特徴です。

酸味が強めで山ぶどうの個性の一つであるスパイシーなニュアンスで野性味のある風味があります。重厚なフルボディに仕上がることが多く、ブラックベリーのような黒果実の味わいがしっかりと感じられます。まだまだ認知度の低い品種ですが、日本でしか栽培されていないうえ、山ぶどうをかけ合わせた独特の個性で注目を集めています。

山形の注目ワイナリー3選

ワイナリー
出典:shutterstock
山形には多くのワイナリーがありますが、今回はソムリエ吉川の独断と偏見で、以下3つのワイナリーを厳選してピックアップしました。
・朝日町ワイン
・タケダワイナリー
・グレープリパブリック

朝日町ワイン|山形県西村山郡朝日町大字大谷字高野1080番地

ワイナリー画像
写真提供:朝日町ワイン

数々のコンクールで受賞する高品質ワインがたくさん!

朝日町ワインは、サクラアワードや日本ワインコンクールなど、さまざまな受賞歴がある伝統的なワイナリーです。町の面積の約7割を山林が占める自然豊かな朝日町でぶどうを育てています。泡、白、ロゼ、赤とバリエーションも豊富で、他にもさくらんぼやラ・フランス、ももをベースにしたワインやブランデーも造られています。ワインは比較的リーズナブルな価格帯が多く、デイリーに楽しめるワインとしても幅広い層から支持を受けています。朝日町ワイン

タケダワイナリー|山形県上山市四ツ谷2丁目6−1

タケダワイナリー
写真提供:タケダワイナリー

親しみやすい味わいで全国から人気のワイナリー

タケダワイナリーは1920年に上山市で開園された歴史あるワイナリーです。「良いワインは良いぶどうから」をモットーに、長い年月をかけてぶどう栽培に適した土壌をつくりあげてきました。自然のサイクルを最大限活かし、環境に配慮した減農薬・無化学肥料によるぶどう栽培を行っています。山形県産ぶどうを使用した「タケダワイナリーシリーズ」をはじめ、自家農園産のぶどうを使った「ドメイヌ・タケダシリーズ」など、地元の人のみならず、全国のファンから根強い支持を受けています。
タケダワイナリー

グレープリパブリック|山形県南陽市新田3945番94

ワイナリー画像
写真提供:グレープリパブリック

「自然なワイン造り」をテーマに2017年に設立されたワイナリー

グレープリパブリックは化学的な農薬や酸化防止剤を使用せず、野生酵母を使用した環境に優しいワイン造りを信条としています。ぶどう栽培とワイン醸造を主軸に、ニュージーランドやオーストラリアの醸造家ともコラボレーションしてワインをリリースしています。エチケットデザインもおしゃれで、若年層にも人気のワイナリーです。また、グレープリパブリックのシードル(リンゴで作られる発泡酒)も高品質で非常においしいのでぜひチェックしてみてください。
グレープリパブリック


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吉川 大智

日本ワインに精通しているJ.S.A認定ソムリエ。バーテンダー、ワインバーマネージャーを経て現在ライターとして活動中。過去には40カ国200都市の酒場とワイナリーを訪問。ワインは年間で100本以上飲む。 Instagramではワインと料理のペアリングを紹介するアカウントを運営。

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