【国産ワイン】山形のおすすめワイン10選！ソムリエが選んだ注目ワイナリーとは？人気のワインも紹介

酒井ワイナリー 小姫○（あわ）

舌触りの柔らかい泡を試してみて！

東北で最古のワイナリーとして知られる酒井ワイナリーがリリースする「小姫○（あわ）」。商品名になっている「小姫」というチャーミングな名称は山形独自の昔からの呼称で、デラウェアをさします。自然発酵によるナチュラルな微発泡で、亜硫酸無添加で仕上げています。フルーティな飲み口で、デラウェアらしい果実味が口いっぱいに感じられる微発泡タイプのスパークリングワインです。料理の味を邪魔しない控えめな甘さなので、食前酒としても、食中酒としても最適！泡持ちはそこまで長くないので、複数人で早めに飲みきってしまうのがおすすめです。

朝日町ワイン スパークリング マスカット・ベーリーA

日本ワインコンクール受賞常連！中甘口のロゼスパークリング

鮮やかなピンクの色調と、ストロベリージャムやわたあめのような香りが印象的なマスカット・ベーリーAを使ったロゼタイプのスパークリングワイン。泡はやさしめで、すっきり辛口！というよりは酸味と甘みのバランスが良い中甘口に仕上がっています。食前酒としても、食中酒としてもいいでしょう。前菜ならばいちごとハーブを使ったフルーツサラダ、メインならば特に肉じゃがや煮物、おでんといったしょう油ベースの和食と相性は抜群。炭火でじっくり焼いた焼き鳥とのペアリングもおすすめ！

朝日町ワイン ロゼワイン

リーズナブルに楽しめてコスパ良し

フルーティな中辛口で濃いピンク色、味わい深いロゼワインに仕上がっています。マスカット・ベーリーAらしいストロベリーキャンディのような甘い香りのニュアンスがあり、渋みが少ないのでとても飲みやすいです。また、価格も手ごろなので、まとめ買いしてデイリーワインとして気軽に楽しむのがおすすめ！ミックスチーズのピザや粗びき肉のミートソースパスタ、フライドチキンのようなボリュームのあるジャンキーな食事とも上手にマッチします。ワインを飲み慣れていない人でも「おいしい！」と思えるようなロゼワインなので、ワイン初心者にぜひ勧めてみてください。

高畠 醗泡 プリデムース デラウェア

濁りのある味わいで後味すっきり

グラスに注ぐと細かい泡が立ちのぼるとともに、酵母由来の焼きたてのパンのような香りが感じられます。色味は若干白濁していますが、飲み口はさっぱりとした辛口に仕上がっているので、和洋中選ばずにお食事とマッチします。普段の晩酌にも使いやすく、親しみやすい味わいと価格帯もうれしいポイント。酵母のにごりをあえて残すことによって、うま味のある味わいになっています。さっぱりしつつもコクのある後味なので、煮込み料理のような味付けのしっかりした料理でもOKです！

高畠L’OGRE ROUGE 赤おに

熟したプラムやクランベリーのアロマが香る

高畠ワイナリーが手がけるカベルネ・ソーヴィニヨン主体のブレンドワイン。アルコール度数が14%とやや高めで、色合いも濃いめ。そして味わいも比較的飲みごたえのあるフルボディなので、ボリューミーな肉料理との相性が良いです。おすすめのペアリングは国産和牛ステーキや割り下で味付けされたすき焼きなど、牛肉を使った料理がベスト。カベルネ・ソーヴィニヨンと相性の良いメルローをブレンドすることによって、渋みがまろやかになり、口当たりがなめらかな味わいに仕上がっています。

高畠フニクリ・フニクラ・デ・木村シャルドネ

まるでブルゴーニュを思わせるふくよかなシャルドネ

ゴールドイエローの色調で樽（たる）熟成由来のアロマが上品に香ります。バニラやバターのようなニュアンスもあり、飲み口は非常にリッチ。ここまでふくよかな風味のある日本ワインはなかなかないので、「このシャルドネ、本当に日本のワイン!?」という印象を受けます。決して安くない価格帯ですが、サクラワインアワード2021でもシルバーメダルを受賞している実力派の白ワインです。飲んだ後の余韻が長いので、下手にペアリングを意識せずに単体でゆっくりと味わってみてください。特にブルゴーニュワインが好きなワイン通におすすめしたい一本。

タケダワイナリー ブラン・ド・ノワール樽熟成

黒ぶどうで作った白ワイン!?

赤ワイン用ぶどう品種のマスカット・ベーリーAを色素が移らないようにゆるく搾り、樽で発酵させた白ワイン。 皮の色素によって自然と薄いオレンジ色になっていて、白ワインとはまた違う繊細なニュアンスを感じられます。マスカット・ベーリーA特有の甘やかな香りがふわっと香るので、アロマを楽しみたい人にもおすすめ。アルコール度数は低めなので、ピクニックやキャンプなど、アウトドアのシーンはもちろんのこと、普段のテーブルワインとして、またはランチタイムの一杯目に楽しみたい一本です。

タケダワイナリー／サン・スフル

ナチュラルに仕上げた自然な味わい

「サン・スフル」はフランス語で「亜硫酸無し」という意味。本来亜硫酸は酸化防止剤としてごく一般的なワインには入っているものですが、こちらはぶどうと野生酵母だけで作られた完全無添加のワインです。無濾過で仕込んだ微発泡ワインなので、発酵由来の澱（おり）やにごりをそのまま瓶内につめています。残量が少なくなるにつれて奥行きのある味わいが感じられ、すいすいと杯が進んでしまうワインで、自然派ワインを試してみたいけれど何を飲めばいいかわからないといった人にもおすすめ。味わいはすっきりした辛口なので、幅広い料理と合わせられます。優しい味わいをぜひ体験してください。

アンフォラ アランチョーネ

デラウェア主体で作るオレンジワイン

山形産のデラウェアをベースに、ナイアガラ、ロザリオビアンコ、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリをブレンドしています。「アンフォラ」とは陶器の一種で、粘土でできた素焼きの壺のことを指します。アランチョーネはアンフォラに入れて熟成させているのが特徴。デラウェアの果実味がつまっていて、うま味がじんわりと感じられる味わい深いオレンジワインです。瓶内の中で発酵しているので、抜栓すると細かい泡がでます。鶏肉のグリルやハーブやスパイスを使ったエスニック料理との相性が良いワインです。

月山ワイン山ぶどう研究所 ソレイユ・ルバン ヤマソービニヨン

日本の土着ぶどうを使ったフルボディ赤ワイン

ヤマソーヴィニヨンは、日本に自生する山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配させた日本の土着ぶどう品種です。ソレイユ・ルバンは「朝日が昇る」の意味。樽熟成によってウッディーなアロマがふわっと香り、ヤマソーヴィニヨンらしい野性味のあるワイルドな味わいが感じられます。飲み口はしっかりめのフルボディなので、きのこをふんだんに使った肉料理や、鹿肉やうさぎ肉といったジビエ料理との相性が良いです。

山形産のナチュラルワインに今後も注目！

山形はさきほど紹介したデラウェアとヤマソーヴィニヨンのほかにも、シャルドネやメルロー、日本の土着品種であるマスカット・ベーリーAなど、さまざまなぶどうが栽培されています。老舗のワイナリーから新しく設立されたワイナリーまで醸造のスタイルも多様で、ひとくくりにはできないほどさまざまな味わいのワインが毎年リリースされています。 また、近年では農薬や化学肥料、酸化防止剤（亜硫酸塩）の量を極力少なくしたり、野生酵母を主軸にしてナチュラルなワインを造るワイナリーが全国的に増えています。なかでも山形もその傾向が強く、今後はよりいっそう人と環境にやさしいワイン造りが進んでいくといわれています。 山形ならではのデラウェアやヤマソーヴィニヨンを使ったワインはもちろんですが、今後の山形産のナチュラルワインにも注目です。