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日本ワイン生産量ランキング|10産地をクローズアップ!ソムリエおすすめワインの紹介も


京都丹波ワイン サペラヴィスパークリング

ぶどう品種:サペラヴィ アルコール度数:11% ワイナリー:京都丹波ワイン 容量:750ml ・飲み口:重○○●○○軽 ・香り:強○●○○○弱 ・酸味:強○○○●○弱 ・渋み:強○○●○○弱

ソムリエのテイスティングコメント

「サペラヴィ」という一見聞き慣れないぶどう品種を使った濃い色調のスパークリングワイン。サペラヴィはワイン発祥の国として知られるコーカサス地方の国「ジョージア」が原産地の土着品種。原産国のジョージアのほか、隣国のアゼルバイジャンや東欧の一部の国で盛んに作られているものの、日本で栽培しているのは非常に珍しいです。 サペラヴィはもともと「染料」という意味があり、色調が濃く、渋みや酸味もしっかりした味わいに仕上がるのが特徴です。現地のジョージアではフルボディの赤ワインとして造られることが多いですが、京都丹波ワインがてがけたサペラヴィスパークリングワインは、サペラヴィらしい飲みごたえは残しつつも、飲み心地をさっぱり仕上げているのが素晴らしいです。酸味や渋みをきれいに残しつつ、はじけるようなバブル感があるので、食前、食中、そして食後酒としても1本で通して楽しめます。 ぶどうの甘さを残すことなく、かといってドライに仕上げているわけでもない、ぶどう本来のうま味をぎゅっと閉じ込めたスパークリングワインです。日本ワインの赤タイプのスパークリングワインはマスカット・ベーリーAやキャンベル・アーリーといった色調の薄いロゼのようなタイプが多かったので、ここまで色調が濃く、かつ料理に合わせやすいスパークリングワインは珍しいです。

京都丹波ワイン サペラヴィスパークリングとのペアリングは?

ワインと肉料理
撮影:daichi yoshikawa
スパークリングワインといえば白のイメージが強いかと思いますが、サペラヴィで作ったスパークリングワインは写真のように非常に濃い紫の色調です。本来白のスパークリングワインなら野菜や果物をたっぷり使ったサラダや魚介類を使った前菜と合わせたいところですが、今回はタンニンを感じつつものどごしのよい仕上がりなので、肉料理とペアリングしました。

梅酒としょう油で漬け込んだスペアリブは、梅酒由来のフルーティな酸味と豚肉のジューシーな脂の甘みがサペラヴィのタンニンと酸に非常によくマッチしました。煮詰めたしょう油ならではのコクのある塩気とサペラヴィスパークリングの軽快な飲み口のバランスもいいです。スペアリブのほか、和食の定番である肉じゃがや、鶏ももの焼き鳥(タレ)、手羽元のしょう油煮、もつ煮込みなどとの相性もよさそうです。
ITEM
京都丹波ワイン サペラヴィスパークリング
・ぶどう品種:サペラヴィ
・内容量:750ml
・タイプ:スパークリングワイン

京都で栽培されたワイン発祥の地と言われるグルジア原産のブドウ品種サペラヴィのスパークリングワイン、開栓すると酸味のある野性的な葡萄の香り、深い赤紫色はデラウェアの果皮の色、口に含むと細かい泡が心地良く、爽やかな酸味に加えて野性味ある果実感の余韻を長く楽しめます。


高級品やリーズナブルなものなど日本ワインのおすすめを産地ごとに紹介

ワイン産地
出典:unsplash
生産量ランキング順に、ソムリエである筆者がセレクトしたワインを紹介します。生産量が少なく入手困難なワインも存在するなか、通販でも購入しやすいものを中心にセレクト。伝統的なワイナリーから最近できた新しいワイナリーまでおいしいワインを厳選していますので、ぜひ参考にしてみてください。

山梨ワイン|生産量ワイナリー数ともに全国1位!日本を代表する名産地

ワイン
撮影:daichi yoshikawa(山梨のワイナリー「くらむぼん」のマスカット・ベーリーA)
言わずと知れたワインの名産地です。ワインにあまり詳しくない人でも「ワイン産地といえば山梨」と思っている人も多いのではないでしょうか。実際に山梨だけで、国内生産量の約3割を占めています。明治時代からワイン造りが行われていた日本ワインのベースとなる場所です。山梨で育てられている代表的なぶどう品種は「甲州」と「マスカット・ベーリーA」。それぞれ国際ブドウ・ブドウ酒機構(O.I.V)のリストに品種登録されているため、日本国内にとどまらず、世界での評価の高いワインも多いです。

ワイナリーが集結する勝沼だけでなく、塩山や北杜にも多くのワイナリーがあります。日本ワイナリーアワードで格付けされた日本を代表するワイナリーも。山梨で造られるおすすめワインや詳しい情報は下記を参考にしてください。ソムリエセレクトの山梨ワイン「おすすめの1本」として、くらむぼんのマスカット・ベーリーAについて紹介しています。


長野ワイン|「信州ワインバレー」など注目の産地が多く、世界からも高評価!

ワイン写真
撮影:daichi yoshikawa(長野のワイナリー「信州高山ワイナリー」のANTO)
長野は年間降水量がほかの産地と比べて少なく、さらに気温が昼夜で大きく変わるため高品質なぶどうが多く作られていることで有名です。また、長野で最も有名な信州ワインバレーは活気のある産地として全国から注目を集めており、「千曲川ワインバレー」「日本アルプスワインバレー」「桔梗ヶ原ワインバレー」「天竜川ワインバレー」と大きく分けて4つの地区があります。

近年では国内だけにとどまらず、世界からも注目を集めるワインが増えてきています。おすすめの長野ワインや詳しい情報は下記をチェックしてみてください。ソムリエセレクトの長野ワイン「おすすめの1本」として、上質なアント 高山村メルローを紹介しています。


北海道ワイン|広大な土地で栽培される個性豊かなぶどう品種に注目!

おすすめワイン
撮影:daichi yoshikawa(北海道のワイナリー「十勝ワイン」の山幸)
北海道の広大な土地と冷涼な気候はワイン造りに最適な環境であり、高品質な北海道ワインが多くリリースされています。近年では世界的にも地球温暖化により、ぶどうの生産地が北へ北へと移っていく傾向がありますが、今後も北海道でのワインの生産量は伸びていくと予想されます。

気候はドイツやフランス北部と似ているため、西欧系のぶどう品種の栽培が盛んです。なかでもケルナーやゲヴェルツトラミネールといったドイツ系ぶどう品種の栽培は国内では北海道が大半を占めています。近年では味わい深い複雑味を生み出すピノ・ノワールの栽培面積も徐々に増えており、今後も目が離せません。

北海道のおすすめのワインや「ソムリエピックアップ」として一度飲むとくせになる「山幸」を紹介しています。詳しい情報は下記をチェックしてください。


山形ワイン|ぶどう以外のフルーツで造られるフルーツワインも◎

オレンジワイン
撮影:daichi yoshikawa(山形のワイナリー「イエローマジックワイナリー」のヒップホップオレンジ)
国内では山梨、長野、北海道に次いで生産量第4位を誇る山形。東北エリアでは生産量トップです。ワイン用のぶどう品種はもちろんのこと、ナイアガラやデラウェアといった本来生食用として育てられてきたぶどう品種をワインにするのが盛んです。特に山形で栽培されるデラウェアからは高品質なワインを多くリリースしています。甘口に仕上げる本来の作り方から一歩抜け出し、辛口かつ味わい深いワインが注目を集めています。

また、山形は自然派の造り手も増えており、ナチュラルワインの生産量も徐々に増えてきているのも特徴です。おすすめの山形ワインや「ソムリエピックアップ」としてぷちぷち弾ける泡が心地よいオレンジワインを紹介しています。詳しい情報は下記をチェックしてみてください。



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サペラヴィスパークリング
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吉川 大智

日本ワインに精通しているJ.S.A認定ソムリエ。バーテンダー、ワインバーマネージャーを経て現在ライターとして活動中。過去には40カ国200都市の酒場とワイナリーを訪問。ワインは年間で100本以上飲む。 Instagramではワインと料理のペアリングを紹介するアカウントを運営。

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