品種や産地で旬も違う!?おいしい【温州みかん】を徹底ガイド
横山三国志のセリフにも登場する「温州みかん」は、突然変異によってできた日本オリジナルのみかん。品種によって旬が異なり、産地による味の違いも。そのまま食べてもジュースやゼリーでもおいしい温州みかんの魅力、またイギリスでの不思議な英語名などを徹底紹介します。
「たべごと」ではアフィリエイト広告を利用しています。当サイトの記事で紹介された商品を購入すると、売上の一部が「たべごと」に還元されることがあります。

出典:写真AC
そろそろ衣替えをしようかなと思う頃、スーパーや八百屋で並び出すみかん。まだ青い早摘みの初物を店頭で見かけると「冬だなぁ」と季節を感じます。青みがかった小さめのみかんは、すっぱそうなのに食べると意外と甘くて何個でも食べれてしまいますよね。いつも何気なく購入しているそのみかんですが、品種や産地が違っても、実は大半が「温州みかん」なんです。同じ温州みかんなのに品種や産地によって旬が異なるので、時期によって食べ比べも楽しめる、おいしい温州みかんを徹底ガイドします!
横山三国志「温州蜜柑でございます」でも話題!

撮影:番匠郁(本人)
日経新聞のコラボ広告でも話題になった横山光輝氏の漫画『三国志』。作中には多くの名セリフ・名場面がありますが、特に人気がある場面のひとつに「温州みかんが曹操に献上される」というエピソードがあります。このシーンで曹操に温州みかんを差し出す、名もなき召使のセリフが「温州蜜柑でございます」というもの。LINEスタンプになるほど人気のある1コマで、改めて「温州みかん」が注目を浴びました。
「温州」の読み方は?名前の由来を知ってますか?
「温州」は中国の地方名だけれど、みかんは日本オリジナル!
「温州」の読み方は「うんしゅう」です。温州は中国の東シナ海に面した浙江省(せっこうしょう)にあるみかんで有名な産地。産地だけ聞くと「みかんは中国から来た」と思ってしまいそうですが、実は違います。江戸時代に突然変異で生まれた種なしみかんに「温州で採れるみかんのようにおいしく素晴らしいみかん」という意味を込め名付けたのが由来だそう。明治時代になると日本各地でみかん栽培が始まり、紀州・有田・愛媛といった産地ごとのブランドみかんもつくられるようになり、温州みかんは全国に広まりました。
みかんなのにイギリスの英語では「サツマ」?

出典:写真AC
イギリスで「サツマ(SATSUMA)」という名前のみかんが売られているのをご存じでしょうか。 この「サツマ」は実は日本の温州みかん。幕末期に薩英同盟が結ばれた際、薩摩藩が友好の証としてみかんの苗を送ったことをきっかけに、イギリスでは日本の温州みかんが「SATSUMA」と呼ばれているそうです。
品種や産地によって違う!温州みかんの旬