上記のように冷酒にも区分があり、花や雪など日本ならではの情緒ある言葉も使われています。また「冷や=冷酒」と勘違いしていたという方も少なくないはず。この飲用温度を覚えておくと、外で日本酒を飲む機会にも役に立ちます。
温度によって引き出される香りや味わいの特徴は、その日本酒によって変わってきます。日本酒にこだわりがある飲み屋さんには「お燗番」や「燗つけ師」と呼ばれる人がいますが、彼らは日本酒ごとの特性を見極め、最適な風味を引き出すプロ、言わば「燗酒版のソムリエ」です。上表にある特徴のコメントはあくまでも目安ですが、家で燗酒を楽しむ時の指標になります。
おいしく作るポイントは「器」。口がすぼまった徳利は、電子レンジだとお酒の温まり具合にムラができやすいので、「片口(かたくち)」と呼ばれる、お椀のような口が広い形状の酒器をできれば使いたいところです。徳利を使う場合は、温めた後に1分ほど静置して全体の温度をならすのがポイント。ただ温度自体は下がりますので、調整が必要です。
湯煎の方法にもいくつかあるのですが、まずは最もスタンダードな鍋(またはやかん)と徳利を使った方法をご紹介します。
家で実践!3つの作り方&おすすめの燗つけ道具
1. レンジでチンする、手軽な燗つけ
一番手軽なのが、電子レンジで温める方法です。お酒を酒器に入れ、ラップで覆って加熱するだけと簡単。1合(180ml)の場合、約30秒(※700W電子レンジ使用時)加熱すると、「人肌燗」程度に温まります。おいしく作るポイントは「器」。口がすぼまった徳利は、電子レンジだとお酒の温まり具合にムラができやすいので、「片口(かたくち)」と呼ばれる、お椀のような口が広い形状の酒器をできれば使いたいところです。徳利を使う場合は、温めた後に1分ほど静置して全体の温度をならすのがポイント。ただ温度自体は下がりますので、調整が必要です。
おすすめの片口酒器セット
熱伝導率が良い錫の酒器は、電子レンジには向きませんので、レンジで燗つけする時には、耐熱ガラスや焼き物の片口を使いましょう。
津軽びいどろ 耐熱片口酒器セット
・サイズ
片口 最大115-90mm 高90mm 容量270ml
盃 最大64mm 高47mm 容量70ml
片口 最大115-90mm 高90mm 容量270ml
盃 最大64mm 高47mm 容量70ml
分厚いガラスで重くて質感が有ります。片口に水を入れて注いでみましたが、水の切れも良く上手く注げます。
多少、注ぎ口から水が垂れますが!ぐいのみも分厚いので口当りが良いです。耐熱ガラスなのでレンジで燗をつける事も出来ます。片口は底は円形で上部は四角形で持ちやすく、置いた時の安定感も有ります。
出典: Amazon
2. やかんや鍋でじっくり。湯煎で基本の燗つけ
基本の基本となるのは、この「湯煎による燗つけ」です。じんわり均一に温度を上げていくことで、香りやうま味を丁寧に引き出すことができるので、温度帯ごとの効果を得やすいのがメリットです。湯煎の方法にもいくつかあるのですが、まずは最もスタンダードな鍋(またはやかん)と徳利を使った方法をご紹介します。