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民藝として人気の【益子焼】おすすめ12選と陶器市の様子をレポート!


日用品に美的価値を!民藝運動の歴史

旧濱田庄司邸 出典:PIXTA

民藝・民藝運動とは

「民藝」とは、「民衆的工藝」の略で、思想家・美学者の柳宗悦らが1925年に作った言葉です。当時の工芸界は華美な装飾の観賞用作品が主流でした。そんな中、柳は、それまで「下手物(げてもの)」と言われてきた大衆的な日用品に美的価値を見いだし「民藝(民衆的工芸)」と名付け、美術品に負けない美しさがあると唱えました。これが「民藝運動」と呼ばれ、21世紀の現在でも活動が続けられています。

彼なしで益子焼は語れない!陶芸家「濱田庄司」の存在

民藝運動を推進していた陶芸家の一人、濱田庄司が益子に定住したことがきっかけで、益子は一大産地となりました。濱田は、京都やイギリスなどの各地で養ったセンスや技術を、益子の風土と材料に落とし込み、新しい民藝品の制作に積極的に取り組みました。その後、第1回重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定され、今でも益子焼の父と呼ばれる存在となっています。

 

通販でも買える!おすすめ益子焼12選!

人気窯元「つかもと」など、定番3選!

つかもとは、幕末に創業した益子焼最大の窯元です。現在では、窯の他にギャラリーや美術館、飲食店などを兼ね備えた益子焼を丸ごと楽しめる施設となっています。また、つかもとは人気駅弁「峠の釜めし」の容器製造も行っています。他にも、手作りにこだわる「わかさま陶芸」や益子の若者の陶芸指導を導いた合田好道さんの意思を継いだ「和田窯」があります。

 

1.代表的な窯元と言えば、つかもとの器! kamacco

ふっくらとご飯を炊いてくれる土釜です。1合炊きようなので、小さくてかわいいサイズ感となっています。しかも内側のフタはちょうど1合のお米をはかることが出来るという優れものです。また炊飯以外にも、ゆで卵、蒸し野菜、チーズフォンデュ、鍋料理が楽しめます。
ITEM
つかもと「kamacco(かまっこ)」
・サイズ :直径(約)14.5cm x 高さ(約)12.5cm
・ 重さ:(約)770g

計量カップも火加減もいらないのは、初めて直火で炊く人にはハードルが高くないかも。ふっくらと艶よく炊けました。釜めしのレシピが同封してたらもっとよかったのですが。サイズ感とデザインは大変気に入ってます。


2.わかさま陶芸 スープカップ

手仕事にこだわりを持っている、わかさま陶芸。カップの縦方向に入ったしのぎ(削り)もすべて手仕事で行われています。取っ手が上についているのもおしゃれです!また、熱いスープを飲むカップなので、飲み口がやさしい口当たりになっているのもうれしいポイントです。
ITEM
わかさま陶芸「 kinariスープカップ 」
・サイズ:直径12cm前後 /高さ6cm前後
・容量 :250CC(8分目)
・素材 陶器 ・色 ミルクホワイト

3.和田窯 和食にもスイーツにもぴったり!

益子焼の昔ながらの伝統釉「糠白釉」「黒釉」「並白釉」の3種類の釉薬のベースに、丸紋が描かれている鉢。シンプルなデザインの鉢なので、あんみつなどの和スイーツや、和え物などの小鉢としてなど、いろいろな場面で活躍してくれる器です。汎用性が高いので、どんなものをのせようか考える時間が楽しいですね!
ITEM
和田窯 「三彩椀」
・サイズ:直径約11.5cm×高さ約7.6cm
・素材:陶器
・生産国:日本


大人気!よしざわ窯のうつわ

ネット通販でも大人気のため、商品の売り切れが続く人気店・よしざわ窯。先日行った陶器市では、会場に入るための入場整理券が発行されていました!それでは、「器は使ってこそ生きるもの」と考えるよしざわ窯のアイテムをご紹介します。

 

4.よしざわ窯 西洋正方鉢

フランスの蚤の市やアンティークをイメージして作られた鉢。古い西洋食器の形を模して作られました。一口サイズのクッキーやプリン、夏はシャーベットを入れてもぴったり!ピクルスを盛っても良さそうですね。どんな料理でも合いそうな食器は重宝します。
ITEM
よしざわ窯「 西洋正方鉢 」
・サイズ :外径18.5cm(内径13.5cm)×高さ5.5cm
・作家 :よしざわ窯
・産地 :益子

5.よしざわ窯 あめ色 小枝小鉢

小枝の形をした小鉢。食卓を森の雰囲気にしてくれそうですね。この小鉢は、パーティ時にディップソースを入れたり、誰でもつまんで食べられるように、金平糖や一口チョコレート、飴などを入れてもかわいく使えそうですね!
ITEM
よしざわ窯 「あめ色 小枝小鉢」
・サイズ :縦18.5cm×横10cm×高さ1.5cm
・作家 :よしざわ窯
・産地 :益子

楽しいティータイムをかわいいカップで過ごしましょう

柔らかい、優しい雰囲気を持つ益子焼。そんな益子焼のカップを使ったティータイムはとてもほっこりとした時間になりそうです。

 

6.つかもと コーヒーカップ

益子の伝統釉を使った大人かわいいカップ&ソーサーです。 適度な厚みと持ちやすい取っ手。素地の色と釉薬の色の具合が雰囲気のある仕上がりとなっています。色は、飴釉、呉須釉、糠白釉、益子青磁釉、皮鯨釉、並白釉の6色。同じ色で揃えても、全色揃えてもティータイムが華やかになりますよ。
ITEM
つかもと窯 「コーヒーカップ&ソーサー」
・サイズ: ソーサー 径15.6cm × 高さ2.6cm/カップ 口径8.5cm × 高さ6.4cm
・容量:180ml(満水時)/175g
・素材:陶器
・原産国:日本製 栃木県益子

7.リサ・ラーソンの益子焼にも注目!

北欧スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンのジャパンシリーズの湯呑です。1950年代、リサ・ラーソンは濱田庄司氏と出会い、日本の陶芸について学んだことをきっかけに、今回のシリーズが生まれました。少しかすれてアンティークのような雰囲気が食卓にぴったりです!
ITEM
リサ・ラーソン 湯呑み
・サイズ: 約W8.0cm×H8.5cm
・容量:250ml
・材質:陶器
・産地:益子焼

8.温かみのある色合いと大きさのマグカップ

手仕事にこだわっている「わかさま陶芸」のマグカップです。カップ本体と取っ手の丸みが優しい雰囲気を作り出しています。蕾をモチーフとしたカップのフォルムはコーヒーの香りをより深く広げます。カップ8分目で200ccの飲み物が入るので、大きすぎないマグカップをお探しの方におすすめしたい一品です。
ITEM
わかさま陶芸 「Kinari カプチーノマグカップ」
・サイズ:口径8cm前後/高さ9.5cm前後
・容量:約200CC(8文目)
・素材:陶器
・色:生成り



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つづきはるか

毎日の暮らしがちょっと楽しくなるような記事をお届け!

都内の美術大学で工芸を専攻、片手にはいつも金槌、という日々を過ごす。
卒業後は、広告代理店で販売促進の企画制作に携わったり、ウミガメが来る町で働いたりと、都市と地方で暮らす経験をする。
地方の新鮮な食材、その土地ならではの食べ物、文化、暮らしを彩る工芸品に魅せられ、その後は地方の魅力を発信するwebメディアを運営する会社に転職。全国各地を取材にまわり、情報発信し続けてきた。
さらにその後、転勤族の我が家は静岡県の南アルプスの麓へお引越し。ローカルライフを満喫中。
現在は、自分にとっての「豊かな暮らし」を探しながら、文字の力で、さまざまな側面から地方の魅力を伝えるお手伝いをしている。

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