島のブランド「鳥の光」
数ある小豆島そうめんの中でも特に有名なのが「島の光」シリーズ。販売元は、小豆島最大の業界団体である小豆島手延素麺協同組合。 各生産者がそうめんを作り、それを組合が取りまとめ、ひとつのブランドとして全国展開させています。小豆島で手延べそうめんの手作り体験!
小豆島には150軒もの製麺所があり、そうめんの工場見学だけでなく、箸分け体験を受け入れているところもあります。箸分けとは、乾燥する前のそうめんがくっつかないようにほぐす作業のことで、手延べそうめんには欠かせない作業工程の一つ。今回は島内でも有名な製麺所である「丸善製麺さん」で箸分けを体験しました。
丸善製麺の3代目当主に習いました!
お伺いしたのは、今から50年以上の歴史を持つ丸善製麺さん。子どものころから家業を手伝っていたという3代目の三木一史さんは、そうめん作りに強いこだわりを持っています。大学卒業後、小豆島に帰郷し本格的にそうめん作りを始めて32年。日々、切磋琢磨しながらおいしいそうめん作りに向きあっているそう。
いざ、小豆島へ!
丸善製麺さんでは天日干しをしているため、工場見学と箸分け体験は午前中のみの要予約。寝過ごしては大変!と、寝台特急「サンライズ瀬戸」とフェリーを乗り継いで小豆島に向かいました。瀬戸内海の朝日に、旅気分が盛り上がります。
池田港から歩いて15分ほどで丸善製麺さんの製麺所に到着。
丸善製麺のそうめん製造工程
試食所で細口と中口のそうめんを試食しながら、三木さんから手延べそうめんの作り方を教えていただきました。小豆島そうめんは工場によって作り方が多少異なります。丸善製麺さんでは50年以上同じ作り方をしているそうです。
冬場の生地づくりは、そうめんを延ばす前日の午後から始まります。塩加減は翌日そうめんを延ばす時の気温や湿度を予測して変えており、特に季節の変わり目は熟練の職人さんでも難しいのだそう。
そうめんづくりの詳しい工程はこちらを参照
箸分け体験
工場に移動して、製造工程を見学させてもらったら、いよいよ箸分け体験に挑戦!なお、箸分け体験ができるのは、そうめんを製造している日の11時~12時のみ。天日干しのため、雨の日は体験できません。電話での予約をお忘れなく!
箸分け体験では、台にかけられた麺がくっつかないよう、2本の長い箸を使って麺を広げていきます。両手に持った箸を、棒の左右に分かれた麺の間に通し、上からシャッシャッと間隔を広げるように麺をさばきます。下までいったら今度は上に向かって箸を動かします。
ポイントはしっかり奥まで箸を通すことと手早く動かすこと。麺がくっついて売り物にならなくなったらどうしよう…と緊張しましたが、優しく指導していただけるのでご安心を。
店舗情報
Webサイトでは麺の通信販売も行っています。半生素麺が買えるのは4~7月の期間限定なので要チェック!工場隣接の販売所でも、各種そうめんやつゆを購入することができます。私も編集部のおみやげに麺を購入しました。
丸善製麺工場有限会社
・住所:〒761-4301 香川県小豆郡小豆島町池田2392-2
・電話:0879-75-0465
・アクセス:(車の場合)池田港から車5分、土庄港から車15分、(公共交通機関を使う場合)小豆島オリーブバス「迎地」下車 徒歩3分
・Web:http://www.maruzen-jp.com/
工場見学・試食(無料)※要予約
・定員:1~10名
・時間:9:00~14:00
・休み: 不定休(要確認)日曜、年末年始
箸分け体験 (無料)※要予約
・定員:1~10名
・時間:11:00~12:00(※雨天日はありません)
・休み:不定休(要確認)日曜、年末年始、雨天日、8月