
出典:写真AC
最近、日本国内だでなく海外でもヘルシーな食品として人気の海藻類ですが、その中でも特に注目されているのが「アカモク」です。「アカモク」には、ワカメや昆布、ひじきなどの他の海藻類に比べて豊富な栄養素が含まれています。その効果は、TV番組など、たくさんのメディアで紹介されて話題となっています。
きっかけは、富山大学の林利光教授が、1998年に日本薬学学会で発表した研究成果で、「アカモク」のエキスが、試験管内でエイズウイルスや単純ヘルペスウイルスの増殖を抑えていることが確認されたというものでした。これを受けて新聞でも「エイズを抑える海藻」(毎日新聞 1998年4月2日)と報じ話題となりました。
その後、他の大学や研究機関でも「アカモク」の研究が進められ、一般的に免疫力や肝機能を高めるという効果が見込まれると言われているフコイダンや、抗腫瘍効果や脂肪燃焼に効果があるというフコキサンチンが、ワカメやメカブなど他の海藻と比べて多いことなどがわかっています。
今注目のスーパーフード「アカモク」とは

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「アカモク」は、昆布やワカメ、ひじきなどと同じ褐藻類の海藻です。生命力が強く、北海道東部を除き日本全土の海に自生しており、昆布やワカメが育たない日本海側の秋田県では「ギバサ」、山形県では「ギンバソウ」、新潟県では「ナガモ」、富山県「ナガラモ」などと呼ばれ、昔から貴重な海藻として食べられてきました。
「アカモク」は、1年生の海藻です。そのため非常に成長が早く、わずか1年で7m以上にもなります。秋から冬にかけて成長し春に成熟し種を落とした後、夏には枯れて海面を流れ藻として漂います。

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そのため養殖施設や刺し網に絡みついたり、漁船やフェリーのスクリューに絡みついたりと、漁業関係者にとっては邪魔な藻くずとされ宮城県では「ジャマモク」や「バツモ」、三重県では「クソタレモク」と呼ばれています。
そんな「アカモク」ですが、海藻類の中でもミネラルや食物繊維、ポリフェノール等を豊富に含んでいる「スーパーフード」として、シニアや健康志向の方たちを中心にクチコミで人気が広まっています。
気になるアカモクの栄養素

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「アカモク」には、カルシウムマグネシウム、鉄など人間の体に必要なミネラル類や、抗酸化作用が期待されるフコイダン、内臓脂肪を減らす効果があると言われているフコキサンチン、腸内環境を整え整腸効果があると言われる食物繊維などいくつもの栄養素が豊富に含まれています。