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米や米麹を発酵させて作る「どぶろく」は、全国各地で古くから行われる「どぶろく祭り」や「どぶろく特区」があることでも知られている日本のお酒。飲みやすい甘口や通好みの辛口をはじめ、さまざまな味のセットなどおすすめのどぶろくをタイプ別にご紹介します。どぶろくの作り方(製法)や飲み方、甘酒やにごり酒との違いについてもチェックしてくださいね!
麹ブームで大注目!「どぶろく」とは。気になる度数も。
濁酒(だくしゅ)や濁醪(だくろう)とも呼ばれる昔ながらのお酒「どぶろく」。昨今の麹ブームにより、美容や健康に効果が期待できるとして注目されている日本の伝統的なお酒です。主な原料は米と米麹で、これに酒粕などの酵母を加えて発酵させたものです。その後、「もろみ」と言われるおかゆのような固形物を濾過すると「清酒(日本酒)」となります。また、どぶろくの平均的なアルコール度数は14~17度程度。日本酒やワインなどと同じくらいのアルコール度数になります。
どんな味がするの?

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米と米麹や酒粕を発酵を発酵させ、もろみを漉さずにそのまま味わう「どぶろく」は、華やかな香りや独特のつぶつぶ感、酸味やほんのりとした甘みが特徴です。”アルコール入りの甘酒”と言われるほど、高い栄養価が期待できます。米の品種や米と米麹の割合のほか、酵母を生きたまま瓶詰めする「生タイプ」か加熱して発酵を止め手から瓶詰めする「火入れタイプ」かによっても味や喉ごしが変化しますよ。
違法じゃない!?「どぶろく特区」について

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日本では多くの地域で、収穫したお米で作った「どぶろく」を神に供えて来期の豊作を祈願していました。この風習は今も「どぶろく祭り」として受け継がれています。また、明治時代以降は酒造免許を持たない個人がお酒を製造することを禁じられていますが、地域活性化のためにその規制が緩和される「どぶろく特区」が日本各地にあります。家庭で製造した場合は酒税法違反となるので注意が必要です。
甘酒やにごり酒との違いって?

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どぶろくのように白く濁った飲み物はほかにも、清涼飲料水の「甘酒」や清酒の「にごり酒」などが挙げられます。まずどぶろくは、「炊いた米に米麹や酒粕などの酵母を加えて発酵させたもの」でしたよね。この発酵をアルコールを作り出す前の段階で止めたものが甘酒。どぶろくのもろみをあらごししたものがにごり酒です。いずれも原料が同じなので、“飲む点滴”と呼ばれるほど栄養が豊富!美容・健康に効果が期待できます。
楽しみ方は無限大!どぶろくの飲み方
本来の味わいが分かるように一般的には常温や燗を付けて飲むどぶろくですが、飲み方や割り方を変えることでまた違ったおいしさを発見できますよ。「ミルク割り」「ビール割り」「炭酸割り」「ロック」といった4種類の飲み方・割り方をご紹介します。
ミルク割り

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女性に人気の高い飲み方が、どぶろくのミルク割り。どぶろくの酸味と牛乳の甘さが絶妙にマッチ!お酒が苦手な方は、牛乳の割合を多めにすることでより飲みやすくなりますよ。さらに、同じ乳製品の「ヨーグルト割り」もどぶろくとの相性抜群。栄養がますますアップして、体に良さそうなのももうれしいですね。
ビール割り

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ビールとどぶろくを1:1の割合で作るビール割は、ビールにどぶろくの甘さが加わりまろやかな味わいになります。ビール派の方はもちろん、ビールが苦手な方、爽快感のあるどぶろくがお好きな方におすすめの飲み方です。ポイントは、ビールを先にグラスに注いで後からどぶろくをゆっくりと注ぐこと!ビールとどぶろくが分離しにくく混ざりやすいですよ。
炭酸割り

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特に暑い時季に好まれる飲み方が、氷を入れたグラスに炭酸水とどぶろくを注ぐ炭酸割り。爽やかな味わいが特徴のどぶろくですが、炭酸で割ることでさらに清涼感が増して飲みやすくなります。季節のフルーツを加えたりミントを添えるのもおすすめです。
ロック

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オン・ザ・ロックで楽しむどぶろくの魅力は、何と言っても“喉ごし”。また、濃厚などぶろくが少し薄まることで飲みやすくなり日本酒に近い感覚で飲むことができます。繊細な味わいの和食に合わせるなら、ぜひロックで楽しんで♪
どぶろくの選び方