カニの王様とも呼ばれる「タラバガニ」ですが、実はヤドカリの仲間。北海道の鱈漁場と同じ海域で獲れることが由来して「鱈場で獲れるカニ=タラバガニ」という名前がついたそうです。
通常カニ足は10本ありますが、タラバガニは8本しかなく、また右の方がはさみが大きいなど、見た目にわかりやすい特徴も。足を広げると大きなものは1メートル以上になるなど、三大カニのなかでも体格が良いカニです。日本海、オホーツク海、ベーリング海の、水温が10度以下の海底に生息していますが、食用として食べられるのは主にロシア産やアラスカ産。日本では北海道で水揚げされますが、禁漁区や禁漁期間が影響して漁獲量が少ないため、その大きさも相まって、北海道産のタラバガニは他のカニよりも高級品となります。
なんと言ってもその長い足に肉厚の身が詰まっているので、食べ応え抜群。上品で淡白な味は、飽きがこないのでいくらでも食べられてしまいそう。雌の卵(内子)は珍味としても知られています。缶詰にされることも多いタラバガニですが、食べ方は多彩。甘みはズワイガニに負けますが、プリプリした身は「カニの王様」に相応しい食感です。旬は、4~5月頃。春になって流氷が沿岸から離れ、出漁が可能になる「海明け」の時季に、一番甘味が強くなります。
タラバガニのおいしい食べ方
茹で身を三杯酢で
食べ方のおすすめは茹で身を三杯酢で食べる方法。茹でたカニの殻を外してそのまま、さっと酸味のきいたたれにくぐらせて食べましょう。三杯酢のほかにもポン酢やレモンなども相性が良いです。お好みのたれを用意しましょう。
焼きガニで
茹で身もおいしいですが、焼きガニにしてもおいしいタラバガニ。直火で焼けば、香ばしさがプラスされ、焼くことで甘みが強くなり、また違ったタラバガニの楽しみ方ができます。焼きすぎると水分が抜けて旨みが落ちてしまうので、炙るようなイメージで焼きましょう。
・内容量:1箱 1.0kg:1肩 約1.0kg×1P(ボイル冷凍品)
・保存方法:要冷凍-18℃以下
・賞味期限:商品記載(解凍後は冷蔵庫で2日間、保存期間は冷凍庫で約1ヶ月)
・原料原産地:タラバガニ(ロシア産)、食塩
・参考価格:8,480円前後
鍋に
タラバガニは、鍋料理もおすすめ。鍋物なら旨みがカニの身に閉じ込められるだけでなく、出汁が出るので調味料をほとんど使わずにスープまでおいしくいただけます。ポン酢などお好みのつけダレでも、味噌ベースにしても万能鍋が楽しめます。
・内容量:1kg×2個セット
・保存方法:要冷凍-18℃以下
・賞味期限:商品には業務用冷凍庫保管の賞味期限を記載(家庭用冷凍庫の保管は1ヶ月を推奨)
・原料原産地:ロシア産又はアメリカ産
・参考価格:税込 14,040 円
「毛ガニ」は、甲羅の濃厚な「みそ」が最高
毛ガニの特徴・産地、そして旬は?
甲羅にびっしりと毛が生えているので、見た目にもわかりやすい「毛ガニ」。北海道沿岸全域で水揚げされるので、まさに北海道代表のカニであるとも言えるでしょう。北海道以外では岩手県でも獲られますが、現在は漁獲高の制限があり、資源保護の面でも今後収穫の貴重なカニとなりそうです。そのため価格も1キロあたり3,000~10,000円と幅があります。
毛ガニはほかのカニと比べて小ぶりですが、そのカニみそは濃厚でとろけるような味わい。カニ身のボリュームは少ないですが「みそを楽しむカニ」として蒸しガニ・茹でガニとしての食べ方がおすすめです。身は繊維質状なのでほぐしやすく、殻が柔らかいのも特徴。ほかのカニと違い、通年で水揚げされいつ食べても旬が味わえるのも、カニ好きにとってはうれしい特徴のひとつです。