菜の花
春を感じさせてくれる菜の花は、アブラナの花芽。古くから菜種油を取るための品種として栽培されてきました。菜の花はβカロテンが豊富。また、体内に取り込まれることでビタミンAに変換され、髪や視力の健康を維持してくれる栄養価の高い食材です。花が咲いていない状態のもので、葉や茎に硬さがありシャキッとして新鮮なものを選ぶようにしましょう。茎の切り口を確認すれば、鮮度がわかりやすいです。定番の料理にはおひたしや和え物を想像しますが、油との相性も良く、天ぷらやバター炒めも苦味がマッチしておいしいです。名前 | 菜の花(アブラナ科アブラナ属) |
収穫時期 | 2月〜3月頃(料亭などでは12月頃から料理に使われることも) |
おいしい食べ方 | 定番はおひたし、天ぷらもおいしい |
菜の花をお取り寄せ!
アスパラガス
アスパラガスの原産は地中海東部。アスパラガスと言えば、グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがありますが、この二つはまったく同じ品種。発芽した後に盛り土をして、日光にあてず土中で育てるとことで白いアスパラガスが出来上がります。ホワイトアスパラガスのほんのり甘く、柔らかでクリーミーな食感もクセになりますが、日光にあたって成長したグリーンアスパラガスの方が栄養価が高く、春野菜らしい青みが楽しめます。名前 | アスパラガス(ユリ科アスパラガス属) |
収穫時期 | 3月〜6月 |
おいしい食べ方 | サラダ、ソテー、フライにも |
アスパラガスをお取り寄せ!
春菊
「春に花が咲く菊」という意味で名付けられらた春菊。地域によって品種が異なり、関東では株が上に向かって伸びるタイプが多く、関西では逆に、株が横に伸びるタイプが多いようです。葉の切れ込み方によっても苦味や香りに差があり、葉が広く切れ込みが浅いものは苦味と香りが少なく、葉の切れ込みが深いものは苦みが強いのだそう。スーパーや八百屋で購入するときには、葉の形を参考に好みものを選んでみてください。春菊は鍋の具材としてお馴染みですが、サラダや和え物、卵とじなどでもおいしくいただけます。
名前 | 春菊(キク科キク属) |
収穫時期 | 3月〜5月 |
おいしい食べ方 | 鍋物、サラダ、和え物、炒め物など |
春菊をお取り寄せ!
そら豆
そら豆は、春から初夏にかけて食べごろを迎え全国に出回ります。しっかりとしたさやの中に豆が入っているので、一見鮮度がわかりにくいですが、筋が茶色になっているものや節などに茶色い部分があるものは鮮度が落ちていると考えて良いでしょう。さやの緑が鮮やかでつやのあるもの、触ってみて弾力があるものは新鮮な証拠です。そら豆だけでパックされているものもありますが、豆が空気に触れていることもあり、さや入りのものよりも痛むのは早いです。すぐに食べるときや料理を時短したいときには便利かもしれません。名前 | そら豆(マメ科ソラマメ属) |
収穫時期 | 4月〜6月 |
おいしい食べ方 | 茹でたてをそのまま、料理の彩りやお菓子にも |
そら豆をお取り寄せ!
えんどう豆
春野菜として紹介するえんどう豆は、さやえんどう、グリーンピースと同じマメ科のエンドウ属。同じ植物ではありますが、育つ過程のどの段階で収穫するかによって豆の種類が変わるのです。エンドウを、実が膨らむ前のさやが柔らかいうちに収穫すると「さやえんどう」。それから少したって、実は少し膨らんだものの柔らかい状態のままで収穫すると「グリーンピース」。実が完全に熟したものを「えんどう豆」と呼びます。さやごと食べるものと中の豆だけ食べるものと分かれ、その種類は多いですが、どのエンドウの旬も春から初夏まで。彩りが良いだけでなく、冷凍されたものでは味わえない野菜らしい青い風味が楽しめるのは旬のこの時期だけの特権と言えるでしょう。名前 | えんどう豆(マメ科エンドウ属) |
収穫時期 | 3月〜6月 |
おいしい食べ方 | 豆ご飯(混ぜ込みご飯)、炒め物、煮物など |
各種えんどう豆をお取り寄せ!
明日葉(アシタバ)
青汁の原料としても知られている明日葉も春先が旬の野菜。日本が原産で、昔から食べられてきた歴史があります。「今日葉を積んでも明日には新しい芽が出ている」という生命力の強さが由来してその名が付いた明日葉は、滋養強壮に良い薬草としても紹介されることが多いそう。また、明日葉の粘り成分の中にはカルコンというフラボノイドが含まれていて、強い抗酸化作用を発揮してくれます。βカロテンや食物繊維も豊富な健康にも美容にも良い食材なので、旬の時期にはぜひ食べておきたい野菜の一つです。
名前 | 明日葉(セリ科シシウド属) |
収穫時期 | 2月〜5月 |
おいしい食べ方 | 天ぷら、おひたし、和え物など |
明日葉をお取り寄せ!
天ぷらやサラダに!春野菜を使ったレシピでおもてなし料理
和食でおもてなし
天ぷら
春野菜は種類が多く色合いも多彩なので、カラっと揚げた天ぷらをきれいに盛り付けるだけで、おもてなしの一品として完成します。春野菜や山菜の独特の苦味は油料理との相性が良いので、アク抜きなどの下処理が不要となる場合も。天つゆはもちろん、ゆかり塩やカレー塩などいろいろな混ぜ込み塩や生姜醤油と、調味料をいくつか用意して味の変化を楽しむのもパーティー向き!
◎春野菜の天ぷらレシピはこちら
煮物
たけのこなら土佐煮がおすすめ。小粒の新じゃがを丸ごと加えて角煮を作るのもおいしいです。新じゃがは肉じゃがでもご飯が進みます。イカと小かぶの煮物は少し濃いめの味付けで、おつまみとしても。キリッと冷やしたビールや焼酎、ハイボールにも合いますよ。◎たけのこの土佐煮のレシピはこちら
味噌汁
香りの良い春野菜は、味噌汁やすまし汁の具材にもぴったり。春先の小カブは特に柔らかく甘みが強いので、そのままたべても汁物にしても抜群のおいしさ!塩味の強い味噌より、白味噌など味のまろやかな味噌を使うと食材の風味が活きます。春キャベツや独活も春らしいお椀になります。具材が柔らかくなりすぎないように注意してください!◎春野菜の味噌汁のレシピはこちら
体が温まるレシピ
スープ・ポトフ
春野菜をふんだんに使ったポトフは、想像するだけで体が温まってきそう。野菜に火が通るまで、ゆっくりとコンソメを加えた鍋で煮るだけ。手軽なのに、具材のだしがしっかりと出るから旨みも十分!「洋風おでん」には、野菜と一緒にソーセージやベーコンなども入れて、肉の旨みも追加してあげましょう。◎春野菜を使ったスープのレシピはこちら
鍋料理・シチュー
アスパラガス、そら豆、えんどう豆を使った春野菜のグリーンシチューは、人参やパプリカで彩りを意識すると、お皿の中が華やぎます。まだまだ冷える季節なのであったかい鍋物も定番。春菊を加えたモツ鍋や、春キャベツと豚肉でつくるミルフィーユ鍋も野菜をたくさん取れるメニューです。◎春野菜のクリームシチューのレシピはこちら
春先のパーティーにも
サラダ
新鮮な山菜をサラダでいただきましょう。独活はそのシャキシャキ食感を楽しむのも味わいのうちです。酢水につけて下処理ができたらスライスに。スナップエンドウやそら豆など茹でた春野菜を、お好みのドレッシングで一緒に和えれば、簡単に春色のサラダの出来上がり。◎春野菜を使ったサラダのレシピはこちら
パスタ
春野菜でつくるパスタはペペロンチーノにすると、野菜の苦味もしっかり味わえます。オリーブオイルに鷹の爪とニンニクで香り付けして、そこへパスタの茹で汁を少々。茹で上がったパスタと軽く茹でておいた菜の花を加えたら完成。あっという間の一皿です。◎春野菜を使ったパスタのレシピはこちら