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シャープナーより砥石がおすすめ!

そもそも刃物の切れ味が悪くなるのは、使うにつれて刃先が丸っこく摩耗していくから。復活させるには、刃の断面をきれいに削らなくてはいけないのですが、シャープナーは砥石に比べてこの仕上がりが粗いのです。よく切れるようになったとしても、それは一時的なもの。肉眼では違いが分かりにくいかもしれませんが、「削った」というより「傷つけた」というような仕上がりで、イマイチです。長く続く切れ味を実感したいなら、砥石が優秀!
【砥石の選び方1】番手と種類で選ぶ

番手って何?
番手は砥石の粒度を表しています。番手の数字が小さければ小さいほど、粒子が粗くてざらざらしている砥石です。反対に、6000や10000など、数字が大きければ大きいほど、粒子が細かい砥石ということになります。荒砥石|粒度が小さく、粒子が粗い
数字が小さくざらざらしている砥石のことを、「荒砥石」と呼びます。だいたい200番くらいが基準です。ざらざらしているということは、つまり研ぐ力が大きいということ。欠けた刃を直すときは、まずこの荒砥石を使うのがおすすめです。マメに研いでいない包丁を研ぐときにもおすすめなのですが、それはプロの現場の話であって、一般の家庭では次にご紹介する中砥石さえあれば充分でしょう。中砥石|粒度1000前後、粒子は中くらい

仕上砥石|粒度3000以上、粒子が細かい
仕上砥石は、もっともざらざら感が少ない粒度3000以上の砥石です。プロは荒砥石で研ぎ、それから中砥石、最後に仕上砥石……と使います。仕上砥石の中でも、3000より4000、4000より5000のほうが鋭い仕上がりになります。仕上砥石を数段階に分けて使う人もいますが、もちろんそこまでこだわらなくて大丈夫。一般家庭では「鋭さがもっと欲しいなら、中砥石の次に使う」という位置づけです。【砥石の選び方2】刃物の材質で選ぶ

包丁の材質に合わせた砥石を選ぶ
番手だけでなく、自分の包丁の材質を調べて選ぶことも大切です。材質は包丁に書かれている場合もありますし、製品サイトやパッケージに記載されている場合もあります。多くの場合、包丁はステンレス製やセラミック製です。砥石をいろいろと見比べると、「ステンレスに使えます」「セラミック向けです」等々、材質について言及されていることに気づくかと思います。この記載を参考に、自分の研ぎたい刃に合った商品を絞り込みましょう。