たべること、まるごと。
「どうぞ」と手渡された、一膳のごはん。
茶碗のなかでふっくらつやつやと輝くお米は
実はたくさんの可能性のなかで旅をし、
今、あなたのもとへとやってきました。
炊くこと、精米すること、脱穀すること、
収穫すること、育むこと、植えること・・・
その一つひとつの「こと」に、
自然の力と生活の知恵が詰まったストーリーがあります。
またお米には、麹に姿を変え、甘酒や日本酒、味噌やみりんになる
といったアナザーストーリーも。
そして、大地の恵みや日本人の手業が息づいているのは
お米だけではありません。
そのごはんが盛られた茶碗にも、
ごはんに添えられた肉や魚、野菜のおかずにも、
それぞれのストーリーがあります。
「おいしい、うれしい」という気持ちはもちろん、
たべることは、季節や自然、時間や空間を超えて
紡がれてきた文化のすべてとつながっています。
たべること、まるごと。
日々の暮らしに目を向けながら、
過去と未来に想いを馳せながら、
「たべごと」は、たべることをまるごとお伝えしていきます。