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南国の果物「たんかん」を徹底分析!おいしい食べ方やレシピも


柑橘類の中でも、見た目・名前ともに覚えやすい「デコポン」。スーパーでもたびたび見かけるこの果物との違いも見ていきましょう。 たんかんとデコポンの最たる違いは、なんといっても見た目。デコポンはへたの部分が出っ張っています。対してたんかんは丸形で、この「デコ」がありません。 また、味に関して厳しい基準のもとで審査されているのがデコポンです。糖度が13度以上、クエン酸が1%以下でなければ、「デコポン」を名乗れず「不知火」という名で流通することになっています。ユニークな見た目からは想像し難い、過酷な試練をくぐり抜けてお店に並ぶのがデコポンなのです。 →デコポンについてはこちらをチェック。

    たんかんの旬はいつ?

    タンカンの旬は、2月~3月です。早いものは12月中旬ごろから販売が開始されます。旬の終わりを迎えるのは4月頃。食べ逃さないように、スーパーや通販サイトをチェックしましょう。

    たんかんの特徴は?

    言い方は悪いですが、「形の悪いみかん」という見た目が特徴です。販売されているタンカンのほとんどは、表面にキズがあり、ゴツゴツとしています。皮がキレイなものもありますが、選別はほとんど行われず、まとめ売りが主流です。残念なのは見た目だけで味はとっても優秀。甘さと酸味とのバランスが良く、果汁もたっぷりで柑橘類好きを唸らせます。

    たんかんの値段は?

    出典:写真AC
    たんかんの相場は、「5kgで5000円~」といったところ。サイズがばらばらのたんかんが詰め込まれて数は30~70個程度です。少しわかりにくいので、愛媛みかんと比較してみましょう。愛媛みかんは、5kgで2,500円~3,000円くらいの価格相場。つまり、たんかんはみかんのおよそ倍額で売られている果物ということになります。

    たんかんの味の特徴は?

    たんかんは、両親ゆずりの優れた味を持っています。甘みが強いのはポンカン、酸味がさわやかに残るのはネーブルオレンジゆずりでしょうか。果肉は柔らかく、あふれんばかりの果汁がジュワッと口いっぱいに、にじみ出ます。甘さと水々しさを持っているので、デザートにはもちろん水分補給にもおすすめ。

    たんかんの栄養と効果効能

    出典:写真AC

    βクリプトキサンチン

    柑橘類全般に含まれている成分。抗酸化力が強く、美容やがん予防に効果的だといわれています。独立行政法人農業技術研究機構の果樹研究所カンキツ研究部が行った試験管内実験や、動物実験により、クリプトキサンチンは、βカロテンに比べてはるかに強い発がん抑制効果があることがわかりました。とくに大腸がんの予防に役立つとされています。

    ビタミンC

    たんかんには、柑橘類随一のビタミンCが含まれています。その量はなんと温州みかんの2倍。

    クエン酸

    クエン酸も、柑橘類に含まれる代表的な栄養成分。身体の酸性物質を減らすため、肉体疲労を軽減してくれるといわれます。血をきれいにする働きもあるため、忙しい毎日を送っている方にぴったりです。

    ペクチン

    柑橘類の果肉を覆っている透明な皮、「ジョウノウ膜」に多く含まれているのがペクチンです。ペクチンの整腸作用は高く、便秘気味の方やお腹を壊しがちな方に有効です。

    おいしいたんかんの選び方


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