新品種続々!近年誕生した品種の高級いちご
ほぼ毎年新しい品種が誕生するいちご。特に高級いちごは生産量そのものが少ないため、スーパーなどには流通することはまれです。恐らく「名前を初めて聞いた!」という品種も多いのでは?近年登場した比較的新しい品種のいちごを紹介します。桃薫(とうくん)
品種登録は2011年。その名前の通り、桃のような香りのする品種です。果実の色もピンク色に近く、熟しても赤くはなりません。真っ白な果肉は柔らかくてジューシー。ココナッツやカラメルのような甘さも感じられる風味豊かな品種と言われています。いばらキッス
茨城県で誕生し、2012年に品種登録されたいちご。公募で決定した名称からも、地域の期待が感じられます。一粒はややの大きめサイズで歯応えがしっかりしているのが特徴です。高い糖度と程よい酸味のいちごらしい味わいなので、どんな人にも受け入れられやすい品種と言えるでしょう。いちごさん
佐賀県のブランドいちご「さがほのか」の後継として作られた「いちごさん」は、2018年に品種登録されました。「子供から大人まで呼びやすく覚えやすいネーミング」としてついた名前のように、ツヤのある見た目と爽やかな酸味、柔らかい甘みで大人から子どもまでおいしく食べられるいちごと言えます。果実の中まで真っ赤になるのも特徴的。食べ比べ必須!知っている品種でも高級いちごは味が違う?
普段食べ慣れているいちごの品種でも、産地や生産方法によっては「高級ないちご」として販売されます。また、通販で購入すると産地から直送されるケースが多く、よりフレッシュな状態でいちごを味わうことができます。いちご狩りに行った気分で、採れたての味を楽しんでみてはいかがでしょう?あまおう
「あまおう」といえば「とよのか」と同じくらい知名度がある品種ではないかと調べたところ、「とよのか」に代わるいちごとして誕生した品種でした。「あ」かい・「ま」るい・「お」おきい・「う」まいの頭文字をとって「あまおう」。名前の由来通り、赤くて大きく形の整ったいちごの風味が楽しめる品種です。女峰
「女峰」も「とよのか」と同じくらい知っている人の多い品種ではないでしょうか。実は現在では、新品種が続々と誕生している背景もあって、生産量が少なくなってきている品種の一つ。小ぶりでやや硬めの果実は、甘さと酸味のバランスの良い食味。ジャムなどの加工品にしても相性が良い優等生です。今や希少種となりつつある「女峰」、ぜひ取り寄せてみてください!紅ほっぺ
静岡県生まれの「紅ほっぺ」。1994年より育成が行われ、品種登録されたのが2002年。約8年間、研究や改良を重ねて誕生した品種です。ほっぺが落ちるような食味として名付けられたこのいちごは、収穫量が多いためスーパーなどの店頭でも幅広く見かけることがあると思います。しっかり甘く、食べやすい品種なので、万人から愛される食味です。いちご王国・栃木から生まれた品種の高級いちご
いちごの生産量は、県別で見るとなんと約50年間栃木県がNo. 1。続いて福岡県、熊本県、佐賀県と九州地方で多く収穫されています。栃木県からは「女峰」「とちおとめ」「とちひめ」など多くの品種が生まれています。そんないちご王国・栃木のブランド「スカイベリー」の紹介です。スカイベリー
2014年に品種登録され、現在は同じ栃木県のいちご「とちおとめ」の後継として生産量が増加しています。一粒が25g以上に成長する割合が高いので、粒が大きく見栄えが良いのが特徴。つややかでジューシー。日持ちするので手土産としても最適な品種です。高級いちごで町おこし?ご当地県産ブランドいちご
フルーツの中でも人気の高いいちごは、その土地の名産品にもなります。そのため町おこしの一環として新しい品種づくりに取り組む地域も少なくありません。何年も研究を重ね、土地ごとの良さを吸収したご当地いちごはおいしさと夢が詰まったとっておきのフルーツ!さくらももいちご
2008年に徳島県で誕生したブランドいちご。一つの株に大体8個ほどしか実がならないように人の手で調整し、一粒ずつに栄養が十分な栄養が行き渡るように育てられます。そのためもあってか、酸味は少なく糖度が一番高い先端で16~18度と、通常のいちごよりも高い数値に。徳島が誇る特別ないちご、お取り寄せの価値アリです!ゆめのか
愛知県の「ゆめのか」は、果実が硬めに実るため完熟状態で収穫できる品種。熟した状態で収穫するため高い糖度でしっかりとした甘みがありますが、酸味も感じられるのでさっぱり感があります。愛知県で誕生した「ゆめのか」は今、他の地方でも栽培が始まり少しずつ生産地を広げているようです。まりひめ
「まりひめ」は和歌山県のオリジナル品種。和歌山県では「さちのか」という品種の栽培をメインにしてきましたが、より収穫時期の早い品種をつくろうと誕生したのが「まりひめ」です。濃厚な甘さで酸味が少なく、鼻から抜けるような香りが特徴。「さちのか」よりも2週間ほど早く収穫される和歌山の早生いちごです。越後姫
新潟県の「越後姫」は「可憐でみずみずしい新潟のお姫様のようなイチゴ」から。寒い地方でも育つ珍しい品種で、強い香りとジューシーさが特徴です。収穫したばかりの果実は硬めですが熟してくると柔らかく変化。酸味が少なく甘くて、見た目もコロンとお姫様のような愛らしい品種です。人気のあるいちごの品種は?ランキングもチェック!
いちごの品種は本当にたくさんありますが、実際どの品種に人気があるのでしょうか?いちごの品種ランキングもチェックして、ギフトや贈り物の参考にしてみてください!
人気のいちごランキング
高級いちごの特徴・収穫時期一覧
今回紹介した高級いちごの特徴を収穫時期と旬の時期の順で一覧表にしました。収穫始めの初物となる「走り」と食べ納め時期の「名残」もいいですが、一番おいしい「旬」の時期を狙って品種を選ぶと甘くてジューシーないちごを楽しめます。品種名 | 収穫時期(旬の時期) | 味の特徴など |
女峰 | 11月~4月(12月~4月) | ・小ぶりでやや硬めの果実。 ・甘さと酸味のバランスの良い食味。 ・生産量が減少しているため希少。 |
天使の実 | 12月~5月(1月~2月) | ・驚くほど真っ白ないちご。 ・パインやメロンのようなトロピカルな食味。 ・一度食べたら忘れられない味。 |
淡雪 | 12月~4月(1月~4月) | ・ピンクがかった白いちご。 ・白いちごの中では値段はリーズナブル。 ・糖度13~15度で甘い。 |
いばらキッス | 12月~4月(1月~4月) | ・一粒はややの大きめサイズで歯ごたえもある。 ・高い糖度と程よい酸味のいちごらしい味わい。 |
いちごさん | 12月~5月(1月~4月) | ・ツヤのある見た目と爽やかな酸味。 ・柔らかい甘み。 ・果肉の中まで真っ赤になる品種。 |
まりひめ | 12月~4月(12月下旬~3月上旬) | ・濃厚な甘さと少ない酸味。 ・鼻から抜けるような香り。 |
紅ほっぺ | 12月~5月(3月) | ・収穫量が多く馴染みのある品種。 ・甘くて幅広い年代に受け入れられやすい味わい。 |
古都華 | 12月~5月下旬(1月~4月) | ・一粒980円以上になることもある高級品種。 ・色味が濃く香りも強い、味も濃厚。 ・日持ちするのでギフトにも最適。 |
桃薫 | 12月下旬~5月(1月~2月) | ・桃のような香りのする品種。 ・果肉は柔らかくてジューシー。 ・ココナッツのような甘さも感じられる。 |
スカイベリー | 12月~5月(2月~3月) | ・粒が大きく見栄えが良い。 ・つややかでジューシー。 ・日持ちするので手土産にも良い。 |
ゆめのか | 12月~5月(2月~4月) | ・熟した状態で収穫するため糖度が高い。 ・酸味も感じられる品種でさっぱりした食味。 |
あまおう | 12月~5月(3月~4月) | ・赤くて大きく形の整ったいちごの風味 。 ・「とよのか」の後継種。 |
さくらももいちご | 12月中旬~3月(1月~3月中旬) | ・徳島のブランド品種。 ・酸味が少なくいちごの先端は糖度16~18度 。 |
真紅の美鈴 | 12月下旬~5月(1月~4月) | ・果肉の中で紅色の黒いちご。 ・コクと甘み、香りの高さ、酸味は控えめ。 |
越後姫 | 1月~6月中旬(4月~5月) | ・寒い地方でも育つ珍しい品種。 ・強い香りとジューシーさがある。 ・ 熟すと柔らかくなる。 |
エックス ベリー | 1月中旬~3月下旬 |
・著名人御用達の高級いちご。 |