16. 北雪酒造「純米大吟醸 越淡麗 遠心分離 光」
佐渡島の小佐渡山地の南、赤泊という地区にある北雪酒造は、伝統と革新に満ちています。国際的な有名レストランとのコラボ「NOBU」や人気の「北雪 大吟醸YK35」も良いのですが、これは蔵のユニークさが詰まった1本。野生生物にもやさしい農法で作られた「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」の越淡麗を使用、搾りを遠心分離で行い、ボトルもアートな六角瓶とレア度も高い日本酒です。17. 尾畑酒造「真野鶴 純米吟醸 朱鷺と暮らす」
「米・水・人・風土」の4要素が和を醸し出すとして『四宝和醸』という言葉を掲げ、佐渡島の南西にある真野湾に面した地で酒造りを行う尾畑酒造。おすすめは「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」の越淡麗を100%使用したという想いがストレートに込められた1本。フルーティーな香りとしっかりとした旨味が共存した味わいです。18. 逸見酒造「真稜 山廃純米大吟醸」
尾畑酒造の近隣にあり、「佐渡で一番小さな蔵」とも呼ばれるのが逸見酒造です。柑橘や洋梨のような香りとすっきりとした味わいの「至」が人気ですが、少数精鋭で佐渡で唯一の山廃仕込みに取り組む蔵ならではの酸味が効いた野趣溢れる味わいの酒を味わってみましょう。19. 加藤酒造店「純米酒 拓(ひらく)」
同じ真野湾でも北側に本店があり、醸造場は良質な水を求め、島の中央に広がる国仲平野の金井新保に製造場を移転したという加藤酒造店。「金鶴」が看板銘柄ですが、自然耕栽培と呼ばれる環境配慮型の農法で育てられた「たかね錦」を原料米としたこの純米酒は、ぬる燗でじんわり味わうのがおすすめです。20. 天領盃酒造「天領盃 越淡麗 純米大吟醸」
両津湾と佐渡空港の間に位置する、天領盃酒造。江戸時代に佐渡が天領(幕府の直轄地)だったことがその名の由来です。1983年創業という新しい蔵元で、最新技術も積極的に活用した安定品質の徹底派。すっきりした辛口が多いなか、この純米大吟醸はまろやかで濃醇、やや甘みのある味わいです。新潟の酒を飲み比べ!知っておくべきスポット&イベント
お取り寄せやギフトではなく、新潟の日本酒を気軽に飲み比べて、実際にそのおいしさを体験したい!そんな方なら、絶対に知っておくべき比較試飲スポット&イベントをご紹介します。新潟の旅、始まりと終わりは「ぽんしゅ館」で
新潟駅と越後湯沢駅。新潟への旅の基点になるこの2つの駅に付帯した施設「ぽんしゅ館」は、日本酒をテーマにした旅の予習復習にも活用できる定番スポットです。新潟駅南口・西側通路から入ると利き酒コーナーがある新潟店、新幹線改札口からすぐの越後湯沢店、いずれも県内93蔵の酒が試飲が可能。500円で5枚のコインを購入し、ずらりと並んだ自販機型のマシンで自由に飲み比べが楽しめます。
恒例となったイベント「新潟淡麗 にいがた酒の陣」
「新潟淡麗 にいがた酒の陣」は、見逃せない3月の恒例イベントです。新潟県酒造組合の50周年を記念して、2004年に第1回が開催。県外及び国外から来た人たちと共に地元の食と地酒を楽しむというコンセプトのもと、この記事でご紹介した酒蔵はもちろん、2017年は約90の酒蔵が参加しました。500種類以上の酒が新潟の多彩な料理とともに味わえるとあって、2017年は2日間で約13万人が「朱雀メッセ(新潟コンベンションセンター)」に集結。2018年もますます盛況となりそうです。
日本一の米どころである新潟は、酒どころとしても奥深い魅力にあふれています。通り一遍の淡麗辛口だけでは語れない多彩なラインナップは、生産地や蔵人のストーリーを辿っていくと、より興味深いものになっていきます。
進化と深化を続ける日本酒。新潟はこれからも注目すべき銘醸地と言えるでしょう。