焼酎専門バーの店主に聞く!人気おすすめ焼酎25選


その手軽さ、ヘルシーさで、種類も銘柄もますます多様化している焼酎。焼酎初心者から上級者まで、本当においしい焼酎を知りたいあなたに贈る焼酎特集。『魔王』『佐藤』など人気の定番商品から、こだわりのレアものまで、焼酎マスターの解説付きで紹介します!

焼酎の魅力って?

焼酎は日本酒などに比べてカロリー低めで、糖質やプリン体がゼロ。飲み過ぎても翌日に残りにくいという、酒好きはまるで救世主のような存在。飲み方もロック、水割り、お湯割りと、度数を調整しながら、季節や好みに応じて自分のペースで飲めるうえに、チューハイ、梅干し入り、お茶割、さらには焼酎ハイボールなどさまざまにアレンジが楽しめるのも魅力です。

かつては「匂いが強い」と言われていた芋焼酎も飲めば飲むほど「クセになる味」。知れば知るほどハマってしまう…それが焼酎の魅力なのです。

焼酎のおすすめは、やっぱり本場九州の焼酎マスターに聞け!

焼酎ブームに火を付けた芋焼酎といえば鹿児島、宮崎。香ばしい麦の風味にファンも多い麦焼酎で有名な大分・長崎。そして、上品で飲みやすい米焼酎なら熊本、福岡…。そう、焼酎といえばやっぱり九州。九州には、ご存じ「森伊蔵」「村尾」「魔王」の“3M”と呼ばれる人気のプレミアム焼酎を生み出した有名メーカーをはじめ、大小さまざまな焼酎醸造所があります。

そこで、今回は福岡で人気の焼酎バーを営む、焼酎の達人に協力を要請。九州の焼酎を知り尽くした豊富な知識と経験から、巷にあふれる人気銘柄のなかでおすすめ焼酎を初級・中級・上級者別に紹介してもらいました。大隈さんだからこそ教えられるこだわりの銘酒10選もあるのでお楽しみに!

焼酎バー「土竜(もぐら)」の店主・大隈正智さん(焼酎アドバイザー)

<大隈さんプロフィール>

福岡市内で常時500種類の品ぞろえを誇る焼酎バーの店主で、焼酎アドバイザーの資格も持つ。元はワイン好きだったというが、ある日イタリア料理店で『森伊蔵』に出会い、焼酎に開眼。焼酎好きが高じて15年前に同店をオープン。年に2回は鹿児島・宮崎の酒店や蔵元に直接足を運び焼酎を買い付ける。「九州の焼酎はほとんど飲んだことがある」という焼酎の達人(マスター)で、地元酒屋がプロデュースするプライベートブランドにも詳しい。

魔王や佐藤も!定番&人気のおすすめ焼酎15本!

焼酎といえば、やっぱり芋!初心者にもおすすめの芋焼酎5選

『海』芋/大海酒造(鹿児島県)


「原材料に、日本酒に使われる黄麹と「ベニオトメ」という品種のさつまいもを使用して作られた芋焼酎です。口当たりも“さらさら”としていて、とても飲みやすいので女性に人気ですよ」と大隈さん。垂水温泉水「寿鶴」を使用し、低温発酵と減圧蒸留で丁寧に作られた1本。飲んでみると、確かに芋独特のクセがなく、甘みを感じる柔らかな香りだ。喉ごしも爽快なので、ロック、水割り、冷たいストレートで飲むのがおすすめ。

 

『黒霧島』芋/霧島酒造(宮崎県)


「『黒霧島』の“黒”は黒麹の黒。芋焼酎はそれまで白麹を使ったものが主流だったのですが、“クロキリ”の登場で、焼酎業界に黒麹ブームが起きました。黒麹焼酎の先駆けになった焼酎ですね。味は「黒麹」仕込みならではのトロッとしたうまみと、キリッとしたドライな飲み口が特徴です。ちなみに白麹を使った芋らしい芋焼酎が『白霧島』。最近は紫芋「ムラサキマサリ」を原料にした上品な香りと甘みのある『赤霧島』も人気があります」。

 

『三岳』芋/三岳酒造(鹿児島県)


厳選された鹿児島県産さつまいもを原料に、世界自然遺産・屋久島の水で仕込む焼酎。「まろやかで飲みやすいにも関わらず、しっかりと奥行きがある。それほど芋臭くないのに、飲んだ後にギュッと芋の味わいが戻ってくるのがいい。個人的にも好きな焼酎で、価格的にもリーズナブルなので、家ではテーブルワイン感覚で飲んでいます(笑)」。地元では約半量の湯で割るお湯割りがポピュラーだがストレート、ロック、水割りでもイケる。

 

『赤兎馬』芋/ 濱田酒造(鹿児島県)


もともと九州の酒屋数店がプライベートブランドとして手がけた銘柄で九州内限定販売だったが、評判の高さから全国で販売されるようになった人気銘柄。「こちらも飲みやすいのに、しっかりとコクがあり、女性にも人気の芋焼酎です」。大隈さんの言う通り、一口飲むと、華やかな香りとまろやかな味わいがフワ~っと口の中に広がる。この口当りと重厚な味わいは、ゆっくりと丁寧に熟成されたからこそ。ロックや水割りで1年中楽しめそう。

 

『魔王』芋/白玉醸造合名会社(鹿児島県)


「フルーティーな味わいで、芋焼酎のイメージを一新した“飲みやすい焼酎”の先駆者です。“魔王”という強烈なネーミングを裏切るまろやかな飲み口がポイント。『海』同様、黄麹を使用しているので、日本酒好きにも好まれます」。ということで、伝説の『魔王』を初体験!さすが『村尾』『森伊蔵』と共に高価で入手困難と名高い“3M”の1本。キリっと冷してストレートかロックでいただきたい高貴な味わいです。刺身にも合いそう。

バリエーションを広げたい!中級者向けおすすめ7選

『㐂六(きろく)』芋/黒木本店(宮崎県)


『百年の孤独』『野うさぎの走り』などで知られる宮崎の老舗・黒木本店の人気銘柄。「飲みやすさとしては『三岳』と同じくらい。とはいえ、芋特有の香りや風味、深みはしっかりあります。コクがあるのに後味がすっきりしているのも魅力です」。おすすめの飲み方は、水割りやお湯割り。水割りにするとストレートで飲むよりも風味が増し、お湯割りにすると芋の風味が柔らかくなり丸みのある味わいになるのだ。

 

『二階堂』麦/二階堂酒造(大分県)


大分では『二階堂』を置いていない居酒屋はないというくらい麦焼酎のなかでは大定番の銘柄。麦焼酎は、芋焼酎より飲みやすく、米焼酎よりクセがあるところも人気。「麦焼酎には原料の麦独特の香ばしさと風味があります。麦を原料としたアルコールが多いからか、麦焼酎は欧米の人にも人気が高いですよ」。原料麦100%。麦と麦麹で仕込まれ、減圧蒸留機で製成された『二階堂』は芳酵な香りでまろやかな舌ざわり。お湯割りにも合う。

 

『中々(なかなか)』麦/黒木本店(宮崎県)


「『百年の孤独』で知られる黒木本店の麦焼酎です。麦独特の香ばしさは残しつつ、まろやかで飲みやすい口当たりが人気です」。まるでウィスキーのようなコクとキャラメルのような甘い風味が特徴ながら後口はスッキリ。伝統の製法、妥協を許さない焼酎造りに定評がある黒木本店ならではの上品な味だ。しっかりとした焼酎の骨格と上品な余韻も堪能するならぜひお湯割りで。繊細な甘みと香ばしさが引き立ち、より深い味わいを楽しめる。

 

『吟香 鳥飼(ぎんか とりかい)』米/鳥飼酒造(熊本県)


クセが少なく日本酒党でも違和感なく楽しめる米焼酎。なかでも『鳥飼』は、大隈さんいわく「焼酎らしい味わいがしっかりする“濃い”米焼酎」。確かに「飲みやすい」だけなはない力強さと、吟醸酒に引けをとらない華やかな香りが…! 酒造好適米「山田錦」「五百万石」を原材料に、自家培養の酵母と黄麹で仕込み、低温発酵・減圧蒸留で作られている。当然和食にもぴったり。ロックかクラッシュアイスで豊かな吟醸香を堪能しよう。

 

『森伊蔵』芋/森伊蔵酒造(鹿児島県)


こちらも3Mの1本。大隈さんに焼酎の美味しさを教えてくれた1本でもある。「昔ながらの “かめつぼ仕込み”のため、芋独特の香りが和らぐうえに、口当たりが非常にまろやかで飲みやすいんです。とはいえ、芋らしいしっかりした飲みごたえもあるため、芋好きの評価も高いです」。高価で入手困難なのは、昔ながらの酒蔵で少量生産・高品質の焼酎づくりをしているため。地下洞窟のかめ壺で3年間長期熟成した「森伊蔵 極上の一滴」もある。

 

『伊佐美』芋/合資会社甲斐商店(鹿児島県)


「元祖プレミアム焼酎といえばこれ。“ザ・芋”という力強く深い味わいで、真の芋好きには絶大な人気があります。『森伊蔵』や『村尾』よりも前から、芋焼酎ファンの間で知られていた焼酎で、白麹が主流の時代から黒麹仕込みでした。のど越しで言えば“クロキリ”よりもドライかな。素朴ながらバランスがとれた通好みの味ですね」。何となくレトロなラベルも味がある。ストレートかお湯割りで芋ならではの香りを楽しむのもいい。

 

『佐藤 黒』芋/佐藤酒造(鹿児島県)


3Mと肩を並べるほどの人気銘柄。鹿児島県霧島市の佐藤酒造の代表的な焼酎。正式な銘柄名は『佐藤 黒麹仕込』だ。ちなみに白麹仕込みの「佐藤」もある。「『佐藤 黒』は白麹仕込みの「佐藤」と比べ、芋のどっしりとしたボディを感じる骨太な味。にもかかわらず、トゲのないまろやかさも高ポイントです」。ロックはもちろんだが、お湯割りだとその柔らかな甘みが、じわ~っと口のなかに広がる。余韻がクセになりそう。

この香りがクセになる!上級者向けおすすめ3選

『村尾』芋/村尾酒造(鹿児島県)


こちらも“3M”と呼ばれるプレミアム焼酎の1つ。なんと焼酎造りの天才・村尾寿彦氏が1人で製造しているため生産数が限られ、なかなかお目に掛かることができない幻の銘酒だそう。「味は『伊佐美』をちょっと柔らかくした感じですが、昔ながらのいい芋の風格があります」。当然ながら試飲!うぉ、これは “ザ・芋”。しかし後味は不思議とさわやか。ほのかな甘みとキレの余韻もたまりません…。これが王者の風格か…。芋。深い…。

 

『百年の孤独』麦/黒木本店(宮崎県)


宮崎出身というだけで、かつてみんなから聞かれました。「『百年の孤独』手に入らない?」…つまり『百年の孤独』を手に入れられればスターになれた時代があったくらい一世を風靡(ふうび)した麦焼酎。「ポイントは、蒸留後の原酒を、ホワイトオークの樽で長期熟成させて、ブレンドし出荷するスタイル。だから色も香りもウィスキーのような洋酒に近いんです」。当然、度数は強いが、その風味を最大限に楽しむためには、ストレートやロックでちびちび飲むのが正解。

 

『兼八』麦/四ツ谷酒造(大分県)


「麦焼酎のなかでもダントツの個性派。何と言っても“麦チョコ”のようと評される甘くて香ばしい風味が特徴です。芋焼酎好きでも一度飲むとハマる人が多いですよ」と大隈さん。グラスに鼻を近付けると、すでに期待以上の麦チョコぶり。裸麦を常圧蒸留することで、原料の風味とうまみ、麹の個性をそのまま残す”きれいな原酒”に仕上がるそう。この甘い香りはリキュールにも負けてない!四の五の言わず、ロックでガツンと飲みましょう。

プロ厳選のこだわり焼酎10選

年に2回は、芋焼酎の本場である鹿児島や宮崎の酒店や醸造所を訪ね、直接焼酎を買い付けるという大隈さん。焼酎ファンをうならせる『土竜』の常時500種類のレパートリーは、長年にわたる作り手とのネットワークのたまものだ。そんな焼酎の最前線を知る大隈さんが、自信を持っておすすめするこだわりの焼酎10銘柄をご紹介。人気酒店が手掛ける限定発売のプライベートブランド(PB)など、“知る人ぞ知る”の逸品ばかりだ。



 

『がらるっど』芋/国分酒造(鹿児島県)


「『がらるっど』というのは、鹿児島弁で“叱られるぞ”という意味。飲みやすいので「飲みすぎて、奥さんに“がらるっど”」というのが名前の由来です。こちらは福岡県遠賀郡の酒店「かごしま屋」が、「焼酎が苦手な人にも飲んで欲しい」と、焼酎ファンのすそ野を広げるために鹿児島県の国分酒造と共に開発。柔らかい口当たりですよ」。霧島・高千穂峯山麓の名水と厳選したさつまいもを材料に杜氏が造り上げた銘酒を長期間樫樽にて熟成させた逸品。

ITEM
がらるっど
・内容量:1.8L
・種類:芋焼酎
・蔵元:国分酒造
・原材料:芋、米麹(白麹)
・蒸留:常圧
・アルコール度数:25度

めちゃくちゃ美味しい!
ウイスキーほどの重みはありませんが、めちゃくちゃ飲みやすくてほんのりウイスキーの香り。
焼酎が飲めない人でも飲みやすいかと思います。
高級焼酎の価値があると思います



 

『ひとり歩き』芋/古澤醸造(宮崎県)


「こちらは宮崎県都城にある税所酒店のPB商品。「佐藤 黒」に似た飲みやすいタイプの焼酎です」。芋焼酎用に開発された「ジョイホワイト」を使い、「今までにない芋焼酎の新しい香り」にチャレンジしたフルーティーで優しい酒質。「かめ」で仕込むことで醸されるまろやかな味わいは、オン・ザ・ロックにもお湯割りにもおすすめ。全国の酒屋約30店でしか手に入れることができない、蔵のこだわりと愛情が詰まった逸品だ。

ITEM
ひとり歩き
・内容量:1.8L
・種類:芋焼酎
・蔵元:古澤醸造
・原材料:芋(ジョイホワイト)、米麹(白麹)
・蒸留:常圧
・アルコール度数:25度

この焼酎は旨い!
飲む人によっては甘すぎると感じる人もいるかもしれませんが、
使用している芋「ジョイホワイト」のせいでしょうか、それほど
甘ったるいとは感じません。
この焼酎を買ってみようかと悩んでいるのであれば、間違いなく
買いの焼酎だと私は思います。もちろん私はリピしています!!


●購入は特約店に直接問い合わせを
HP:さいしょ酒店

 

「耶馬美人」米/旭酒造(大分県)


「大分の旭酒造が作る米焼酎。米焼酎らしく飲みやすいのですが、焼酎らしさがしっかりあり、個人的には『鳥飼』より好きです。米焼酎好きには、もっと知って欲しい商品ですね」と大隈さん。厳選した原料を、一年で一番寒冷の時期に仕込み、低温発酵した後ゆっくりと蒸留。さらに吟味に吟味を重ねて醸した純米本格焼酎は、キメの細かいまろやかな風味。おロックや水割りもいいが、この爽やかなどごしは、ぜひストレートで試していただきたい。

ITEM
耶馬美人
・内容量:1.8L
・種類:米焼酎
・蔵元:旭酒造
・原材料:米、米麹
・蒸留:特別蒸留(低温発酵後ゆっくり蒸留)
・アルコール度数:25度

耶馬美人は、大分のお酒で私は銘酒だと思っています。20代から口にしていますが、本当飲みやすいです。地元でも、あまり出回りませんが、初めてブルー瓶をみて、お酒好きな知人の誕生日プレゼントにしようと思いました。



 

『丸西黒麹』芋/丸西酒造合資会社(鹿児島県)


「蔵の名を冠した黒麹かめ壷仕込みの限定芋焼酎です。蔵の創業時から100年間使いつづけているかめ壷仕込みで醸された焼酎は、スイスイ飲めてしまう柔らかな口当たりで、黒麹仕込み特有の旨みや芋の風味を味わえるのが魅力。ロックにも、お湯割りにもおすすめです」。原料は選び抜かれた黄金千貫、仕込み水は霧島山系。なんとも丸みのある口当たりで喉越しもまろやか、芋の余韻を楽しめる味だ。商品は特約店(丸西会)のみの限定販売。

ITEM
丸西 黒麹
・内容量:1.8L
・種類:芋焼酎
・蔵元:丸西酒造
・原材料:さつまいも(黄金千貫)、米麹(黒麹)
・蒸留:常圧蒸留
・アルコール度数:25度

程よい焦げ臭と、まろやかな口当たりで飲み飽きません。正直、この値段でこの味は、かなり満足感高いです。



 

『牧場の桜』芋/生駒高原酒造(宮崎県)


宮崎市内にある長友酒米店のPB商品。でんぷん収量が約4割も多いことから「黄金千貫」を超える芋焼酎の主原料として注目を集める「コナホマレ」を使用し生駒高原酒造が製造。「名前の印象を裏切る骨太な芋焼酎で、香りもいいです」と大隈さんが語る通り、度数が高く甘味たっぷりの2年物の原酒をアルコール度数 28度に割り水した焼酎は、ふくよかな味わい。ロックでも、燗付けでもその旨味が引き立つ。冬場の鍋料理には特に好相性。
ITEM
牧場の櫻
・内容量:1.8L
・種類:芋焼酎
・蔵元:生駒高原酒造
・原材料:さつまいも(こなほまれ)
・蒸留:常圧
・アルコール度数:28度


 

『撫磨杜(なまず)』芋/神酒造(鹿児島県)


鹿児島県出水市にある酒舗三浦屋のPB商品で、同市にある神酒造が仕込む極上の味。澄んだ水にしか棲息しない「なまず」にちなんで名づけられているが、同時に「杜氏が撫で磨いた焼酎」という意味もある。「芋好きにはたまらない“ザ・芋”な味」と大隈さんも太鼓判を押す味にコアなファンも多い。無濾過の深い味わいとコク、古酒特有の柔らかな丸味で飲みごたえもたっぷり。芋らしくお湯割りか、がつんとロックで楽しもう。
ITEM
撫磨杜(なまず)
・内容量:1.8L
・種類:芋焼酎
・蔵元:神酒造
・原材料:さつまいも(黄金千貫、紅芋)、米麹(白麹、黒麹)
・蒸留:常圧
・アルコール度数:25度


 

『さつま寿』芋/尾込商店(鹿児島県)


数年前まで地元のみで親しまれていた焼酎が、今や焼酎好きなら一目置く存在に。『さつま寿』は鹿児島県南九州市の尾込商店創業時からの代表銘柄。社長兼杜氏の三代目・尾込宣希氏が今も昔もかわらない製法で作る焼酎は、杜氏の人柄が表れたようなストレートで温かみある味わい。「この芋独特のふくよかな風味は、ぜひ香りが際立つお湯割りで飲んでほしいですね」と大隈さん。寒さが厳しくなるこれからの季節は燗でもおいしそうだ。

ITEM
さつま寿
・内容量:Amazon 900ml、楽天市場 1.8L
・種類:芋焼酎
・蔵元:尾込商店
・原材料:芋、米麹(白麹)
・蒸留:常圧
・アルコール度数:25度

以前、知人に頂いてからのファンです。これは個人的な感想ですが・・・主人のすきなプレミアのつく赤○○は芋焼酎でも上品な口当たり、このさつま寿はコクのある芋独特の風味(いい感じの・・それがくさいと思う方もいる?) わたしはこちらにはまってしまいました。お手頃だし、縁起のいい名前も気に入っています。何かいい焼酎はないかな?とさがしている方は是非お試しを・・・



 

『天の邪鬼』芋/鹿児島酒造(鹿児島県)


「北九州市にある酒屋「酒の阿波屋」が、“現代の名工”に選出された鹿児島酒造の黒瀬安光杜氏に依頼して作ったPB商品。黒瀬杜氏は焼き芋焼酎「黒瀬」など数々の名焼酎を生み出してきた「杜氏の中の杜氏」。常識を覆し麦麹で仕込まれた芋焼酎は、芋のシャープかつ芳醇な香りと、麦麹のかすかな香ばしさが融合したキレイな飲み口です」。ロックでいただきましたが、お湯割りにすると麦麹由来の香ばしさが際立つそう。飲む度にクセになりそう。(黒瀬安光杜氏は、残念ながら18年10月23日に83歳で逝去された)

・種類:芋焼酎
・蔵元:鹿児島酒造
・原材料:芋、麦麹(黒麹)
・備考:無濾過仕上げ
・アルコール度数:25度

●購入は「酒の阿波屋」サイトより直接問い合わせを
http://www.sakenoawaya.co.jp/satumamorohaku.htm

 

『夢鏡』芋/植園酒造(鹿児島県)


「クセがなく飲みやすい芋焼酎で、個人的には『森伊蔵』よりおいしいと思います」と大隈さんに言わしめる注目銘柄。「dancyu」の焼酎特集でも見事1位を獲得したことがある、すでに知る人ぞ知る逸品だ。鹿児島県の杉元酒店と、鹿児島でも屈指の名杜氏・植園正人氏が、約10年をかけ二人三脚で完成。ジョイホワイトを原料に、極上の蒸留部分のみを贅沢に使用している。芳醇で甘い香りに酔い、深い味わいにうっとりしてしまう。

・種類:芋焼酎
・蔵元:植園酒造
・原材料:芋(ジョイホワイト)
・蒸留:常圧
・アルコール度数:25度

●購入は杉元酒店HP「薩摩銘酒館」よりE-mailかFAXで申込み
http://www.synapse.ne.jp/s-meishukan/nvs/smk011.htm

ITEM
S196-C【ふるさと納税】芋焼酎「夢鏡」720ml×3本セット
・ 内容量 夢鏡720ml(度数:25度)×3本
・原材料名 さつま芋、米麹(国産米)
保存方法直射日光のあたらない場所で、常温保存


 

『Be Kagoshima』芋/本坊酒造貴匠蔵(鹿児島県)


「焼酎の伝道師として全国的にも知られる鹿児島市の宝納酒店が、会員同士で作り上げたオリジナル焼酎です」。焼酎の原料である麹用の米や主原料のからいもの栽培から醸造の全工程に参加し、体験するプロジェクトで生み出された芋焼酎は、白麹や黒麹で仕込まれた芋らしい芋焼酎。名前には「素晴らしい焼酎を育み続けた郷土・鹿児島が、いつまでも鹿児島らしくあって欲しい」という願いが込められているそう。入手困難な限定品のため購入は直接問い合わせを。

・種類:芋焼酎
・蔵元:本坊酒造
・原材料:さつまいも、米麹
・備考:無濾過仕上げ
・アルコール度数:25度

●購入は宝納酒店HPまたは電話から直接問い合わせを
http://www.sake-hono.com/
TEL:099-225-4510

いまさら聞けない焼酎の基礎知識

魅力的な焼酎の銘柄が分かったところで、最後に焼酎の基礎知識をご紹介。居酒屋や酒屋で好みの味を探す参考にしてください。


まずは簡単に!焼酎の作り方について

出典:PIXTA
焼酎は「蒸留酒(スピリッツ)」の1種。穀類や芋類で造った麹に水と酵母を加えてもろみを作り、そこに主原料を混ぜた後、蒸留し熟成させます。焼酎の原料として、最も一般的なのが「芋」「米」「麦」の3種類。芋焼酎には、糖度の高いさつまいもを使用。「芳醇な甘みのある香り」があるのが特徴です。使う芋の品種によって味も変化します。米焼酎の原料はシンプルに米。日本酒と通じる部分が多く、味わいも「さわやかでフルーティ」。

米焼酎の発祥の地・熊本県産の米焼酎は「球磨焼酎(くましょうちゅう)」と呼ばれています。麦焼酎の原料は麦。麦は、ウイスキー、ジン、ウォッカなど世界的にも多く酒の原料として使用されているので、外国人にも比較的なじみやすい味。「香りにクセがなく飲みやすい」ため初心者にもおすすめです。

また、奄美の黒糖焼酎は黒糖、沖縄の泡盛はタイ米と黒麹が使用されています。本格焼酎に使われる麹(こうじ)は「黒麹」「白麹」「黄麹」の3種類。黒はパンチのあるどっしりとした味、白はすっきり軽快な味、日本酒にも使われる黄麹はフルーティな仕上がりが特徴です。

蒸留の仕方は「減圧蒸留」と「常圧蒸留」の2種類

出典:PIXTA
蒸留方法には「減圧蒸留」と「常圧蒸留」の2種類があり、「減圧蒸留」は気圧を下げることで、水やアルコールの沸点を下げ、より低い温度(40~50度くらい)で蒸留を可能にした新しい技術。減圧蒸留すると、クセや雑味が減り、いわゆる飲みやすいタイプの焼酎に。『魔王』『海』『二階堂』などはこのタイプです。

「常圧蒸留」は多くの芋焼酎やウイスキーなどに採用される伝統的な蒸留方法。常圧蒸留された焼酎には、原料の味わいや旨みがしっかり残り、骨太で飲みごたえのある味わい、いわゆる「クセがある焼酎」になります。『村尾』『黒/白/赤霧島』『赤兎馬』『兼八』などはこちらのタイプです。

焼酎でよく聞く「甲類」「乙類」って?

出典:PIXTA
焼酎でよく聞く「甲類」「乙類」も蒸留の仕方による違い。「焼酎甲類」は「連続式蒸留焼酎」とも言われ、文字どおり連続式蒸留機で蒸留したアルコール度数が36度未満のもの。無色透明でピュアなクセのない味わいが特徴で、酎ハイやサワー、カクテルなどに多く使われます。一方、「焼酎乙類」は昔ながらの単式蒸留機で蒸留した度数が45度以下の「単式蒸留焼酎」。シンプルな蒸留構造のため原料の香味成分が溶け込みやすく、特有の芳香と風味が残ります。新式の「連続式蒸留焼酎」に対し、「単式蒸留焼酎」は伝統的な製法で作られることから「本格焼酎」と呼ばれるようになりました。

本格焼酎(乙類)の飲み方別おすすめ焼酎が知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!


これであなたも焼酎マスター!気になる「焼酎ワード3選」

この言葉を知って入れば、焼酎初心者から脱却できそうな「焼酎用語」を教えていただきました。お気に入りの焼酎を飲みながら、カウンターのお隣さんに話しかけてみてはいかがでしょうか。

 

1.原酒(げんしゅ)

「原酒」は、もろみを蒸留して製成後、加水調製をせずに旨味成分を抽出したままの状態で、割り水を行っていない酒のこと(アルコール度数40度前後)

 

2.無濾過(むろか)

「無濾過 」は、蒸留後、米麹由来の油成分等が多く含まれた状態の原酒を濾過しない、あるいは表面に浮いた油を手作業で軽くすくい取る程度で製品化したもの。「無濾過(むろか) 」だと原料芋と麹の風味が生きた、濃厚な味わいに仕上がります。

 

3.ハナタレ

ファンの間で人気の「ハナタレ」は、蒸留器のアルコールが冷却されて抽出される際の最初の原酒(旨味成分が凝縮され、アルコール度数は60度以上)を、割り水して45度以下に調整したもの。「ハナタレ」はアルコール度数が高いため、冷凍庫でボトルごと保存するとトロリとした一層濃厚なコクと香りを楽しめます。

実は飲みやすい焼酎。好みの味を見つけてみて

いかがでしたか。焼酎の多様性は、原材料や麹、その醸造、蒸留過程から生まれていたのです。その違いと味の傾向が分かると、ますます焼酎の奥深さにハマってしまいます。大隈さんいわく、「最近はツウ好みのより個性的な焼酎、反対に焼酎が苦手な女性にもおすすめの、飲みやすくてパッケージもかわいい焼酎が両方向に進化中」とのこと。知らないと損する焼酎の魅力。ぜひ、いろいろ試して、自分好みの味を見つけましょう。

焼酎バー土竜(もぐら)について

最後に、今回えりすぐりの焼酎を紹介してくれた大隈さんの店を紹介。福岡に来る際は、ここでしか飲めない焼酎に会いにぜひ立ち寄ってみてください。


▲もぐらの入り口。レトロ感がたまりません。


▲タイムスリップしたかのような雰囲気で、焼酎がおいしく飲めそう。

 

「焼酎バー 土竜(もぐら)」

センスのいい個性的な飲食店が多い福岡市白金にある焼酎バー。民家をそのまま利用した昭和レトロな店内には、随時500種類もの焼酎がずらり。人気の銘柄から、ここでしか味わえない幻の焼酎まで、そのほとんどが500円あれば飲める(一部プラス料金あり)。また、あごだしのもつ鍋や馬刺しなど、焼酎に合う九州ならではのおつまみや食事メニューも充実。おすすめは「森伊蔵」「村尾」「魔王」などの超レア焼酎や、大隈さんおすすめの飲みくらべセット(1000円~)。鹿児島、宮崎から買い付けてきた地域限定販売の焼酎も楽しめる。その評判を聞きつけて、遠方から訪れる焼酎ファンは多い。
住所:福岡県福岡市中央区白金1-11-25 TEL:092-526-5791(18:00~)

営業時間:【月~木】18:30~翌2:00(L.O.翌1:30)【金・土・祝前日】18:30~翌3:00(L.O.翌2:30)

定休日:不定
HP:「焼酎バー 土竜(もぐら)」

焼酎はその保存方法、飲み方、さらには飲む際の酒器でも味わいが変わるので、サーバーにこだわるのも焼酎をよりおいしく飲む秘訣。気になる方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。


今、あなたにオススメ

この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
大迫章代
大迫章代

「人が作ってくれる料理が一番おいしい!」が信条

地鶏が美味しい宮崎出身だから、「何が食べたい?」と聞かれると「鶏」と答えてしまう根っからの鶏好き(酉年生まれ・年齢非公開)。福岡のタウン誌編集者を経て、フリーの映画プロモーター&ライターとして活動。4年前、人生のリフレッシュを兼ねて渡英。コッツウォルズ地方に近い田舎町でボランティアをしながら1年半を過ごす(ちなみに「イギリス料理がまずい」は過去の偏見ですよ)。 ストレス発散は、おいしいお酒とKカルチャー(Kpop・韓流ドラマ・韓国映画)。「人が作ってくれる料理が一番おいしい!」が信条の典型的な「作るより、食べる派」だが、最近は、家飲みのためのおつまみ&家飯レパートリーも開拓中。

OFFICIAL SNS

公式プロライター

  • つづきはるか
  • 佐野 嘉彦
  • 鈴木 晴奈
  • 東江千尋
  • 番匠郁
  • モチヅキ アヤノ
  • 大迫章代
  • 森崎夏子
  • 里川早帆
  • 都良
  • くぼた かおり
  • 若子みな美