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笠間焼ってどんなやきもの?その特徴は?
茨城県北東部にある笠間市は栗の生産量全国1位を誇る栗の産地です。さらに、関東最古の窯場でもあり、「笠間焼」の産地でもあります。笠間焼の歴史は江戸時代後期、久野半右衛門が信楽の陶工の指導により、築窯したことからはじまりました。これは、栃木県益子町の「益子焼」が開窯されるより100年ほど昔のことです。現在は、技術者育成のための窯業指導所や陶芸団地、窯業団地、美術館、ギャラリーなどが作られ、各地から笠間を目指して多くの陶芸家やアート好きがやってきています。「練上手(ねりあげて)」という違う色の土を重ね合わせて揉み込み、模様を作る技法で人間国宝になった松井康成さんの作品も茨城県陶芸美術館で見ることができますよ。
益子焼との関係
笠間焼と益子焼は、同じ信楽焼の流れをくむもので、地理的にも近いことから、歴史的にも交流がありました。益子焼を開窯したのは笠間焼で修行した人なんですよ! まるで兄弟のような笠間焼と益子焼。2011年の東日本大震災以降、笠間焼と益子焼が一緒になって「かさましこ」という活動をスタートさせ、その魅力発信を行なっています。毎年ゴールデンウィークには、「陶火祭(ひまつり)」というイベントが開催されます。こういったお祭りは、さまざまな陶芸家、作家と交流できるチャンスでもあります。
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