イノシシ肉は「牡丹」、シカ肉は「紅葉」のように、馬肉には「桜」という別名があるのはご存知ですよね。これは、肉食禁止令が出されていた時代にこのような“隠語”で呼ばれていたからだそうです。でも、「馬＝桜」なのはなぜなのでしょうか。その理由は諸説ありますが、一般的に知られているのは「馬肉をカットした際に切り口がピンク色になるから」という説。また、「冬を越して桜が咲く季節の馬肉は脂がのっていておいしいから」という説も有名です。馬刺しのおいしさは鮮度・タレ・薬味で決まる！
馬刺しは、鮮度が命！馬肉には鉄分が多く含まれるため、空気に触れた瞬間から酸化が始まります。一度空気に触れた馬肉はどんどん黒ずみ、冷蔵してもあまり日持ちしないため、開封した後はすぐに食べるようにしましょう。また、馬刺しはあっさりと淡白なので「タレ」も重要。本場・熊本では甘口醤油を絡ませて、福島県会津地方では辛味噌に付けて食べるのが一般的です。おろしニンニクや生姜、刻みネギ、スライスした玉ねぎと一緒に味わって！
栄養満点！今、馬刺しが人気の理由
馬肉は牛肉や豚肉、鶏肉と比べて「低カロリー」「低脂肪」「低コレステロール」「高タンパク」「豊富なアミノ酸」と言われています。最近は“ヘルシーなのにおいしいお肉”と評判になり全国的に人気が高まっていて、そのおいしさや栄養をダイレクトに感じられる＆摂取できる馬刺しが注目されています。女性に、男性に、子どもやシニア世代に…老若男女にうれしいポイントをご紹介します。女性にうれしいポイント
美容、ダイエット、貧血予防に——。美肌作りに欠かせない「コラーゲン」や脂肪を燃焼させる働きのある「Lカルニチン」が豊富で、「鉄分」が牛や豚のおよそ3倍も含まれる馬刺し（馬肉）は、女性にこそ積極的に食べてほしい食品です。男性にうれしいポイント
コレステロールが高めな方に朗報！馬刺し（馬肉）にはコレステロール低下の効果が期待できる「善玉コレステロール」が豊富に含まれています。また、「高タンパク」な馬刺しの赤身の部分は筋力を強化する働きもある優れた栄養食品です。疲れている時や体の調子が悪い時は、滋養強壮にも役立ちます。子どもやシニア世代にうれしいポイント
馬刺し（馬肉）は、「タンパク質」「必須アミノ酸20種類」をはじめ、骨の成長や骨粗鬆症予防に繋がる「カルシウム」や血液の循環を促し疲労を回復させる「必須脂肪酸」なども豊富。子どもやシニア世代もぜひ摂取したい食品です。※食中毒リスク低減のため、子どもや高齢者、抵抗力が下がっている方は生肉よりも加熱調理がおすすめです。
