
ここ数年ですっかり定着した感のある低温調理。ラーメン屋さんのレアチャーシューやローストビーフ等にチャレンジしたという方も多いのではないでしょうか。なんとなく特別な料理に使うものというイメージが強いですが、それだけじゃもったいない!
低温調理器は、使い方次第で時短の強い味方にもなるんです。今回は、お肉料理をはじめとする低温調理レシピの中でも
ちょっと変わったアレンジレシピをご紹介しています。
低温調理がおいしい理由

出典:写真AC
低温調理とは、食材を密閉して一定の温度で加熱し続ける調理法です。「低温調理」という名称から低温がポイントになるというイメージがあるが、食材を真空にして調理することで食材に均一に熱が入るのです。温度と真空を両立することで、「焼く・煮る・蒸す・揚げる」というレシピでは得られなかった食感が実現できます。炊飯器やヨーグルトメーカー等を使っても同じようなことができますが、温度を長時間一定に保つという点では専用の低温調理器が圧倒的に優れています。
「低温調理器」については、こちらの記事で詳しくチェック!
低温調理の特性を知って、よりおいしく

低温調理はその特性上、食材によっての向き不向きがあります。どの食材が向いているか知っておくことで、失敗を防いでおいしく仕上げることができます。また、向いてないとされる食材でも温度設定や時間、調理法で新しい食感が生まれることもあるのが低温調理の面白いところ。慣れてきたら、自分なりのオリジナルレシピを見つけるのも楽しそうですね。
鶏肉や白身魚は初心者向き
低温調理の大きなメリットは温度を一定に保てるところです。温度管理がものをいう食材は低温調理によく合うと言えるでしょう。例えばステーキ用にカットされた牛肉や豚ロースを低温調理器で加熱したあと、カリッと焼き目をつけることで全く新しい食感の肉料理が完成します。一方、
豚の角煮のような崩れるほど柔らかい食感や、硬い軟骨をとろとろに仕上げるような調理には向きません。どういう仕上がりにしたいのかによって、温度や加熱時間を決めるのがおいしく仕上げるポイントです。
気をつけたいポイント

低温調理は比較的低めの温度で長時間調理するので、
食品の鮮度、衛生には最大限の注意を払いましょう。調理器具は事前に消毒して、食材を素手で触らない等の衛生対策を徹底する必要があります。低温調理の基本は食材のタンパク質が変性しないギリギリの温度を狙うことですが、これは食中毒の原因になる菌が繁殖しやすい条件と紙一重でもあります。レシピをよく確認して、加熱温度と時間には細心の注意を払うことが大切です。
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