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今回たべごと編集部は、小豆島の老舗製麺所まで実際に足を運び、手延べそうめんの作り方を学んできました!ここでは見学レポートだけでなく、現地のランチ情報や通販で買えるおすすめ手延べそうめんなどをご紹介します!
小豆島産手延べそうめんとは?歴史や特徴

小豆島手延べそうめんの歴史
小豆島の伝統食として代々伝わる手延べそうめん。その歴史は古く、今から約400年前の江戸時代初頭までさかのぼります。小豆島の島民が、三輪そうめんで有名な奈良県三輪に立ち寄った際に、製造技術を習得。冬場の農閑期に家族の労働力と地元の素材だけで製造できることから、あっという間に島全体に広がったといわれています。
小豆島手延べそうめんの特徴
小豆島ならではの素材と気候

1本1本丁寧に伸ばす製造技術

骨の折れる製造工程を踏むことで、機械麺にはない張りと強いコシが生み出せるのです。
島のブランド「鳥の光」
数ある小豆島そうめんの中でも特に有名なのが「島の光」シリーズ。販売元は、小豆島最大の業界団体である小豆島手延素麺協同組合。各生産者がそうめんを作り、それを組合が取りまとめ、ひとつのブランドとして全国展開させています。
小豆島で手延べそうめんの手作り体験!
小豆島には150軒もの製麺所があり、そうめんの工場見学だけでなく、箸分け体験を受け入れているところもあります。箸分けとは、乾燥する前のそうめんがくっつかないようにほぐす作業のことで、手延べそうめんには欠かせない作業工程の一つ。今回は島内でも有名な製麺所である「丸善製麺さん」で箸分けを体験しました。
丸善製麺の3代目当主に習いました!

大学卒業後、小豆島に帰郷し本格的にそうめん作りを始めて32年。日々、切磋琢磨しながらおいしいそうめん作りに向きあっているそう。
いざ、小豆島へ!

寝過ごしては大変!と、寝台特急「サンライズ瀬戸」とフェリーを乗り継いで小豆島に向かいました。瀬戸内海の朝日に、旅気分が盛り上がります。
池田港から歩いて15分ほどで丸善製麺さんの製麺所に到着。
丸善製麺のそうめん製造工程

小豆島そうめんは工場によって作り方が多少異なります。丸善製麺さんでは50年以上同じ作り方をしているそうです。
冬場の生地づくりは、そうめんを延ばす前日の午後から始まります。塩加減は翌日そうめんを延ばす時の気温や湿度を予測して変えており、特に季節の変わり目は熟練の職人さんでも難しいのだそう。
そうめんづくりの詳しい工程はこちらを参照
箸分け体験

なお、箸分け体験ができるのは、そうめんを製造している日の11時~12時のみ。天日干しのため、雨の日は体験できません。電話での予約をお忘れなく!
箸分け体験では、台にかけられた麺がくっつかないよう、2本の長い箸を使って麺を広げていきます。両手に持った箸を、棒の左右に分かれた麺の間に通し、上からシャッシャッと間隔を広げるように麺をさばきます。下までいったら今度は上に向かって箸を動かします。
ポイントはしっかり奥まで箸を通すことと手早く動かすこと。麺がくっついて売り物にならなくなったらどうしよう…と緊張しましたが、優しく指導していただけるのでご安心を。
店舗情報
Webサイトでは麺の通信販売も行っています。半生素麺が買えるのは4~7月の期間限定なので要チェック!工場隣接の販売所でも、各種そうめんやつゆを購入することができます。私も編集部のおみやげに麺を購入しました。
丸善製麺工場有限会社
・住所:〒761-4301 香川県小豆郡小豆島町池田2392-2
・電話:0879-75-0465
・アクセス:(車の場合)池田港から車5分、土庄港から車15分、(公共交通機関を使う場合)小豆島オリーブバス「迎地」下車 徒歩3分
・Web:http://www.maruzen-jp.com/
工場見学・試食(無料)※要予約
・定員:1~10名
・時間:9:00~14:00
・休み: 不定休(要確認)日曜、年末年始
箸分け体験 (無料)※要予約
・定員:1~10名
・時間:11:00~12:00(※雨天日はありません)
・休み:不定休(要確認)日曜、年末年始、雨天日、8月
見学できる製麺所やランチのできる食事処
小豆島にはほかにも見学や体験のできる製麺所や、手延べそうめんを味わえるお食事処もありますよ!体験できる製麺所・食事処
手延べそうめんづくりの見学や体験ができる製麺所や食事処はこちらをチェック→小豆島物語
手延そうめん館
道の駅小豆島ふるさと村の「手延べそうめん館」ではそうめんづくりが見学可能。喫茶コーナーには各種そうめんメニューも。敷地内の国民宿舎小豆島に宿泊すれば、シーカヤックや星空観察など、小豆島を満喫することができますよ。→国民宿舎 小豆島
通販で買える有名店の手延べそうめん【家でもギフトにも!】
島の光(赤帯・黒帯)
島の光は赤帯(上級)と黒帯(特級)の2種類あります。帯の色は等級や味の違いではなく、製造時期によって分けられているそう。赤帯は12~3月にかけて、黒帯は12~1月の極寒期に作られます。
四国にいた時、そうめんと言えば島の光でした。
安いそうめんはお味噌汁に入れてゆがくとドロドロになりますが、このそうめんは少しトロミがつく位で溶ける事なく、最後まで延びずに食べる事が出来ます。
やっぱり美味しかった!ご馳走さまでした\(^o^)/
出典: Amazon
美味い素麺に病みつきとなると切らさず年がら年中素麺を求めてさ迷う羽目になる。
そんな中でもリピート率の高いのが島の光だ。
安い素麺ほどまずい食べ物は無いが、美味い素麺には言葉を失う。ただだまって飲み込むだけだ。
出典: Amazon
小豆島産オリーブオイルが香るそうめん
・内容量:750g(50g×5束×3袋)
なかぶ庵|ギフトにぴったりの4色セット
・内容:天日干し素麺(50g×4)×2、オリーブ素麺50g×4、ゆず素麺50g×4、梅素麺50g×4
森本商店|生麺とだしのギフトセットを大切なあの人に
小豆島産の無添加八方だしが入ったギフトセットは、大切な人へのプレゼントにもぴったり。
・内容量:250g×6袋、正金八方だし360ml
甚助|大正10年創業の老舗による贅沢づくり
「貴珀」の貴は、高貴の貴。珀は琥珀を意味します。「気高く美しく、おいしい素麺をつくりたい」という職人の想いが詰まっているそうです。
・内容量:50g×18束
しっかりしたコシもありおいしくいただきました。以前、テレビで特集されていたのを見てそうめん大好きな一家としてはいつか食べたいと思っていました。また来年もお世話になりそうです。
出典: 楽天市場
作兵衛|国内産小麦のこだわり麺
・内容量:国内産小麦 3束×12袋(1.8kg)
少々茹で過ぎたかなと思った時でも、冷水にくぐらせた途端に引き締まり、かみごたえあるコシにおどろかされます。明らかに他の商品とは異なる味わい、グレードの高さに、すっかり魅力されました。
出典: 楽天市場
かぐや姫|加賀産の丸いも配合で弾力とコシがパワーアップ
丸いもがそうめんの弾力とコシをさらにパワーアップさせています。
真砂喜之助製麺所|食べきりやすい太麺1kg
・内容量:1kg
太麺・細麺詰め合わせ|欲張りにどちらも味わいたい方必見!
・内容量:3.6kg(72束)
手延べそうめんのおいしいゆで方

ゆで時間
そうめんの場合、ゆで時間の目安は約2~3分。製品によっても異なりますので、必ずパッケージを確認してください。ゆで方
たっぷりのお湯でゆでるのと、よくもみ洗いしてコシを出すのがポイントです。1. たっぷりのお湯を沸騰させて麺を入れ、箸で軽くほぐす
2. 再度沸騰したらカップ1/2の差し水をする
3. ざるに上げたら、冷水をかけて麺を素早く冷ます
4. 麺が完全に冷めたら、両手ではさみ、よくもみ洗いしてコシを出す
地元の人に聞いた!手延べそうめんのおいしい食べ方
丸善製麺さんのおすすめ
細麺は水に放って盛りつけた方が、麺が絡まず箸が通りやすいそうです。太麺はのびにくいので、ざるに上げてゆっくり食べるのもおすすめと教えてもらいました。そしてなにより「そうめんはゆでたてが一番!」とのことなので、食べる直前にゆで、おいしいまま食べきることを心がけましょう!
オリーブ農家さんのおすすめ
そうめんは自宅で食べるものなので外ではめったに食べないそうですが、地元・小豆島の人にとって麺といえばやはり、うどんよりそうめん。夏場はだし醤油のぶっかけにオリーブオイルを垂らして、冬場は「かまたま」でと、一年中食べているそうです。
編集部でも実食!

ゆでる前のそうめん3種はこんな感じ。左から細口・中口・太口です。

食い意地を抑えられない編集部は早速試食!
細口は、しっかりとしたコシを持ちながらも食べやすく、のどをするすると通ります。
平打ち麺のような形状の中口は、細麺の食べやすさと太麺の弾力のいいとこ取りをしたイメージ。お肉の入ったボリュームのある汁にも合いそう。
太口は、しこしこ感が強く噛みごたえ抜群!噛む回数が多いので、小麦や塩の旨味が口いっぱいに広がりますよ。
そうめんのつゆも地元小豆島産で!
職人の技が吹き込まれたそうめんは極上の逸品!
ごま油を塗った生地を1本1本丁寧に引き延ばすことによって作られる手延べそうめん。弾力、のどごし、歯ごたえは機械麺には作り出せない至極の逸品ばかり。職人たちが代々守り続けてきた伝統の技をあなたも堪能してみてはいかがでしょうか?
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