目次
お米の系統図
「稲」が初めて日本に伝わったのは、縄文時代。その頃から、病気から生き残った稲のみを選んで栽培するなど、簡易的な品種改良は行われていました。現在、数多く栽培されている「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」なども明治よりずっと前の品種を親に持ち、長い年月をかけて丁寧に育まれてきたもの。コシヒカリの改良系図を見ても、過去から未来にかけて何度も品種改良が行われているのが分かります。

お米の改良歴史や改良方法とは?
改良歴史
日本で本格的な品種改良が始まったのは、明治36年。日本が近代国家への歩みを進める中、農作物の生産量の拡大が重要視された時代でした。今までおよそ700種を越える品種が開発され、その中の300種ほどが全国で栽培されています。改良方法
現在広く採用されている改良方法は、人の手によって優れた品種同士を組み合わせる「交配育種法」。それまでは、もともとある品種の中から優れた品種のみを選抜する「分離育種」が採用されていましたが、狙った特性を持たせられないなどの理由で、徐々に交配育種法にシフトしていきました。全国の米品種一覧!特徴ごとに紹介【北海道・東北】
北海道|ゆめぴりか
名前の由来
日本一おいしいお米をという北海道民の「夢」に、アイヌ語でうつくしいを意味する「ぴりか」をかけ合わせた言葉。特徴
食味ランキングでは7年連続で特Aを獲得し、ANAの国際線ファーストクラスに採用された最高品質のお米。アミロースとたんぱく質が低いため粘りがあり、炊きあがりもふっくらしています。
秋田県産あきたこまち、新潟産コシヒカリ、ななつぼし、ゆめぴりかの4つを食べ比べた結果、ゆめぴりかが自分の口には一番合っていた。
粘り、甘み、匂い、全て適度に丁度よい。ゆめぴりかの中でも、このホクレンが一番おいしかった。値段は少々高いが十分価値あり。
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青森|青天の霹靂
名前の由来
青森の広く晴れ渡る空に、突如現れる稲妻のような存在になってほしいという願いが込もっています。青天の「青」は青森の青、「天」は広く晴れ渡る空、「霹靂」は稲妻を意味しているそう。
特徴
粒がやや大きめで、保温してもつぶれない適度な硬さを持ちます。自然に囲まれた青森らしく、どんな食材とも相性がよく、おかずを選ばない食べ応えのあるお米です。お米大好き人間です。初めて今回購入しました。非常に小粒ながら美味しいお米です。あつあつ良し冷えても良し・・・と美味しくいただきました。
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岩手|金色の風
名前の由来
「食卓に新たな風を吹き込む」という願いが込もった「金色の風」。世界遺産に認定されている中尊寺の「金色堂」やたわわに実った「黄金色の稲穂」をイメージしています。特徴
独自のゲノム技術により「ひとめぼれ」の中からおいしい遺伝子を持つ系統を選抜することで、ふんわりとした食感、粘り、甘みの絶妙なバランスを実現。宮城|だて正夢
名前の由来
有名な宮城の戦国武将「伊達政宗」のように、食卓で天下を取ってほしいという願いから命名。特徴
生産要件を満たす農家のみが栽培し、厳しい品質基準をクリアしたお米のみが出荷されます。低アミロースが生み出す絶妙な粘りと、とびっきりのもっちり感が特徴。水加減が少し難しいですが、モチモチの食感で非常に美味しいです。
粒がしっかりしていて、ほんのりとした甘味もちょうどよく、子供にも好評でした。
販売店が限られているようで、近所では購入できないんですが、無くなったらまた購入すると思います。
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秋田|あきたこまち
名前の由来
秋田出身で平安時代に名をはせた歌人として有名な小野小町。小町のように「全国に名前をはせるお米になれ」という願いが込められています。特徴
親であるコシヒカリの甘さを持ちながらもあっさりとしており、うまみ・粘り・歯ごたえのバランスがよさが特徴。粘りが強いため、玄米や分つき米であってもモチモチの食感を楽しめます。山形|はえぬき
名前の由来
生え抜きとは、その土地で生まれ、その土地で成長するという意味。県内で育った生粋の山形米「はえぬき」が全国に大きく飛躍することを願い、一般公募から採用されました。特徴
食味ランキングでは発売以来、22年連続で特A評価を獲得。盆地が多く昼夜の気温差が激しい山形の気候と風土だからこそ実現できるおいしさだといわれています。一粒一粒がしっかりしているため、型崩れせずお弁当やおにぎりのとの相性もGood!
山形のお米は粒がしっかりしていて、自分好みです。品質も安定していて、安心して購入できます。
つや姫も良いのですが、価格が高いので、はえぬきで十分満足できます。
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福島|里山のつぶ
名前の由来
福島県が11年の歳月をかけて開発した中山間地域向けの品種。冷涼な里山で広く栽培されるようになってほしいという願いが込められています。特徴
標高300m以上の里山で栽培されている貴重なお米。米粒が大きいためしっかりとした歯ごたえがあり、噛むごとに一粒一粒からうまみが染み出します。全国の米品種一覧!特徴ごとに紹介【関東】
茨城|ふくまる
名前の由来
一粒一粒が大きくふっくりしていることが名前の由来です。特徴
他県のブランド米と比較してもトップクラスの粒の大きさが特徴。硬さ・粘り・こし・付着の物性4項目が炊飯直後とほとんど変わらないという測定結果を持つため、冷めてもおいしいお米として、毎日のお弁当にもおすすめです。栃木|とちぎの星
名前の由来
どんな災害にも打ち勝ち、きらきらと光り輝く栃木の星になってほしいという期待を込めて命名されました。特徴
特A評価を何度も獲得してきた「なすのひかり」と病気に強い「鳥木11号」をかけあわせて誕生。炊飯後も粒がしっかりと立ち、冷めても食味が落ちることがありません。大粒なので食べごたえも十分。
もちもちしていて甘みもあり、冷めても美味しいです。おにぎりにもしましたが、美味しく頂きました。
無洗米が時短になり、助かります。
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埼玉|彩のかがやき
名前の由来
「彩の国さいたま」が生産するお米の輝く未来をイメージして命名。特徴
愛知県の食味に優れた「祭り晴」と、埼玉県の病気に強い「彩の夢」のかけ合わせで生まれました。アミロースとタンパク質が低いため粘りが強く、粒が柔らかいのが特徴。地産地消は、栄養的にも良いとのこと、一旦神奈川の地に行ってから戻って来ては、矛盾を感じながらも、注文させていただきました。
彩のかがやき…味、粘り、バランスの良いお米です。
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千葉|ふさこがね
名前の由来
千葉県の旧国名である「総の国」の総と、黄金(こがね)色に実る稲穂をイメージして命名。特徴
炊きたてがふっくらとし、色が白く艶があるため、食欲をそそります。やや柔らかく、もっちりとした粘りが特徴で、冷めてもおいしいのでおにぎりにもぴったりです。
新米の香りが非常にわかりやすいお米だと、炊きあがりで感じました!
また、粒が比較的大きく感じられたのも特徴の一つかなと思います。
価格も比較的抑えめで減農薬だったので、継続して購入できそうなお米です。
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全国の米品種一覧!特徴ごとに紹介【中部】
新潟|新之助
名前の由来
誠実で芯が強く、スタイリッシュな日本男児をイメージ。新之助の「新」は、新しいの新と、新潟の新を意味します。特徴
他の品種に比べ、高温下の長期保存でも品質が低下せず、米の粒感と粘りが両立しています。味覚センサーでコク、味の厚み、甘味などを数値化したところ、すべてにおいて平均値よりも高いことが分かりました。
富山|富富富
名前の由来
「富山の水」「富山の大地」「富山の人」が育てた富山づくしのお米を表現。食べたらおいしくて思わず「ふふふ」と微笑んでしまうようなお米をイメージし、命名されました。特徴
富山の主力品種であるコシヒカリの難点を克服し、病気に強く、夏の高温に負けない稲を選抜。コシヒカリに比べ、遊離アミノ酸の含有量が多く、うまみと甘みをより強く感じることができます。こちらのお米は、「ご飯好きのためのお米」と言えるのではないでしょうか。
ご飯そのものを楽しむ、そう、ご飯だけでふふふとなる美味しさはあります。3回噛んで香り、10回噛んで甘み、15回噛んで旨みが来ます。
炊飯器の「ふつう」モードで炊きましたが、甘さがあまりお得意でない方は、少々甘さが強すぎるように感じるかもしれません。
しかし、甘いものしか舌が反応しない主人と、小さい子どもたちは美味しいと絶賛していました。
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石川|ひゃくまん穀
名前の由来
石川県の代名詞である「加賀百万石」にちなんで、県民が受け継いできた伝統や文化、誇りを表現しています。特徴
9年の歳月をかけて育成されたひゃくまん穀は、約20度の場所で2日間経過した後でも、硬さや粘りにほとんど変化がなくもっちりとした食感が楽しめます。粒が大きく食べごたえがあるのも特徴です。昨年食べて気に入ったので、今年は発売日に買いました。久しぶりに食べて、噛みごたえがあるのがよく分かりました。昨年と同じく美味しいです。
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福井|いちほまれ
名前の由来
日本全国100,000件を越える公募の中から選ばれた名。日本一おいしい誉(ほまれ)高いお米になってほしいという願いから命名されました。特徴
ポストコシヒカリとして6年の歳月をかけて開発された品種。味・粘り・粒感などでコシヒカリを越える評価を獲得。一粒一粒に弾力があり、毎日食べても飽きないお米として人気です。今まで色々な銘柄のお米を購入し食べておりました。もちもち感は余り感じませんが一粒一粒がしっかりしていて噛めば噛むほどお米の旨さを感じます。冷めても味が変わりません。いちほまれ最高です。
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山梨|五百川
名前の由来
山梨県の五百川という川の近くで育種されたことから命名。五百川には、南北朝時代(1334年頃)に難病にかかった娘が、都から数えて五百本目の川をのぼったところで全開し、都に戻ったという伝説があります。特徴
最大の特徴は3ヶ月という短い生育期間。時期が早いうちにおいしい新米が楽しめることで注目されています。コシヒカリを選抜方式で品種改良しているため、コシヒカリ以上の食味を実現しています。
長野|風さやか
名前の由来
信州の清々しい清らかな空気の中で育てられたおいしいお米をイメージ。特徴
大学教授や有名レストランのシェフも認めるしっかりとしたうまみと甘み。もっちりとした食感が信州みそともよく合います。岐阜|はつしも
名前の由来
稲作開始が霜の降り始める時期であったことから、はつしもと命名されました。特徴
他県では生産されていないことから「幻の米」との評価を受けています。あっさりと大粒で噛みごたえがあるため、寿司米としても人気。粒が大きくしっかりとした食感がありとても美味しく頂けました!
商品が届くのも早く精米日も早くてびっくりしました!
個人的に大満足です!またこちらで購入させて頂きます(^^
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静岡|コシヒカリ
名前の由来
新潟や福井の旧国名「越の国(こしのくに)」にちなみ、「越の国に光り輝くお米」の意味を込めてコシヒカリと名付けられたそうです。特徴
コシヒカリ発祥の地である魚沼で栽培されるお米は、香り・粘り・味など、どの分野においても最高品質の評価を獲得。スーパーにあるコシヒカリと魚沼産コシヒカリを食べ比べると、そのちがいに気づくはずです。
愛知|あいちのかおり
名前の由来
「香るような芳醇な味」が名前の由来です。特徴
愛知県のお米生産量の40%を占めるほど、愛知県では馴染みのあるお米。香りはもちろん粒が大きいため食べごたえ抜群です。全国の米品種一覧!特徴ごとに紹介【近畿】
三重|結びの神
名前の由来
人・地域社会・自然などとのつながりが薄れているといわれる昨今。結びの神はそんな失われかけている「つながり」への想いを込めて命名されたそう。
特徴
タンパク質や水分量など、厳しい基準をクリアしたお米のみが「結びの米」として認定されます。一粒一粒の張りが強く、口に入れた後もおいしさが続きますよ。滋賀|みずかがみ
名前の由来
うつしく輝く琵琶湖を連想できるよう名付けられました。特徴
「環境こだわり農産物」という厳しい基準にクリアしたお米のみが、みずかがみとして認定されるため、子供が食べても安心できる品種。噛めば噛むほど、程よい粘りとまろやかな甘みが口いっぱいに広がります。
艶々、もっちり、甘い香り、どれをとっても最高です。ただ、お茶碗や電気釜に 一粒でも残ると、しゃもじでは取ろうとすると糊みたいになってしまう位の粘りがあります。
ご飯だけで食べられるお米だと思います。
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全国の米品種一覧!特徴ごとに紹介【中国】
岡山|アケボノ
名前の由来
岡山の一部の地域で生産される「朝日」の代わりになるお米として、その何ちなみ「あけぼの」と名付けられました。特徴
粘り・コシ・硬さのバランスが良く、程よい歯ごたえを実現。粒が大きく、食味もよいことから、すし米や酒米など幅広く活躍しています。お米にこだわっていろんなところのお米を買って食べましたが、『アケボノ』はおいしい!!しかも安い!! 商品の到着も早く、満足の出来るお買い物が出来ます。
出典: 楽天市場
広島|あきろまん
名前の由来
広島県の旧国名である安芸国(あきのくに)の「あき」と、「ロマン(夢)」を掛け合わせて命名。特徴
あっさりとしたお米で、舌の上にうまみが立った後、さっと消えていきます。一粒一粒の甘さがしっかりとあるため、飲み込んだあとの余韻も楽しめますよ。山口|晴るる
名前の由来
95代天皇花園院が歌った「夕立の雲飛びわくる白鷲のつばさにかけて晴るる日の影」にちなんで採用。夏の日差しをたくさん浴びて、豊かに育って欲しいという願いが込められています。
特徴
父であるコシヒカリの粘り、母であるヤマホウシのつやを引き継いだ晴るる。硬めの食感で噛むたびに甘みがしみ出します。全国の米品種一覧!特徴ごとに紹介【四国】
香川|おいでまい
名前の由来
「香川県のお米をもっと多くの人に食べてほしい。食べに来てほしい。」という願いを讃岐弁で表現。「おいでまい」は讃岐弁で「いらっしゃい」という意味。
特徴
甘みはさっぱりと、粘りはコシヒカリに似てしっかりとしています。食味ランキングでも特Aを獲得する高品質な品種。高知|よさ恋美人
名前の由来
夏の暑さに負けないうつくしい米粒は、高知を代表するよさこいの踊り子たちとイメージが重なる、というのが命名の由来。特徴
うまみはあるのに、あっさりとした味わいで、夏の暑い時期でも食べやすいと高評価。コシヒカリを父に持つため、安定した食味のよさを誇ります。
全国の米品種一覧!特徴ごとに紹介【九州・沖縄】
福岡|夢つくし
名前の由来
「夢」には将来への希望を、つくしには福岡の古称である「筑紫」の意が込められています。特徴
柔らかくふっくらとした食感で控えめな甘さがくせに。化学肥料を減らしたレンゲ農法によって作られているため安心・安全を気にする方にもおすすめ。佐賀|さがびより
名前の由来
気候の変動に左右される中、知恵と努力を重ねた先に、やっと迎える晴れやかな収穫のとき。さがびよりは、そんな米作りの背景を表します。
特徴
大粒で弾力があるため、硬めのお米が好きな方に好まれます。食味ランキングで特A評価を獲得した佐賀県でしか生産されていない貴重なお米。おいしかったです。また、食べたいなとおもいます。炊き立てのご飯はどの銘柄もおいしいと思うのですが、冷めてからの美味しさが違うと思いました。
艶がよく、甘みと粘り、そして適度な歯応えとバランスの良さを感じました。
出典: Amazon
熊本|くまさんの輝き
名前の由来
「熊本で生まれた輝きのあるおいしいお米」という意味を込めて名付けられました。特徴
15年の歳月をかけて栽培されたお米。炊きあがりにつやがあり、粘りに強く、食味ランキングでは特A評価を獲得しています。味は絶品です。今まで様々なブランド米を食べてきましたが、ミルキークイーンの最上級品、南魚沼産コシヒカリ新米にも劣らない味、炊き上げ時見た目、におい、歯ごたえ、味、どれも逸品です。
出典: Amazon
鹿児島|あきほなみ
名前の由来
秋にたわわに実った稲穂が波打つ様子をイメージ。特徴
程よい硬さと粘りづよさが特徴。もっちりとした食感ですが、さっぱりとした甘みを持つため、どんなおかずにもよく合います。品種別の作付割合トップ10
日本全国でさまざまな品種が栽培される中、どのお米が最も生産量が高いのか、気にはなりませんか?ここでは、全国の品種別作付割合トップ10をご紹介します。
順位 | 品種 | 作付割合(%) | 主な生産県 |
1 | コシヒカリ | 35.6 | 新潟、茨城、栃木 |
2 | ひとめぼれ | 9.4 | 宮城、岩手、福島 |
3 | ヒノヒカリ | 8.9 | 大分、熊本、鹿児島 |
4 | あきたこまち | 7.0 | 秋田、岩手、茨城 |
5 | なつめぼし | 3.5 | 北海道 |
6 | はえぬき | 2.8 | 山形、香川 |
7 | キヌヒカリ | 2.4 | 滋賀、兵庫、和歌山 |
8 | まっしぐら | 1.9 | 青森 |
9 | あさひの夢 | 1.7 | 栃木、群馬 |
10 | ゆめぴりか | 1.6 | 北海道 |
需要拡大中の業務用米とは?

業務用米と家庭用米の違いとは?

業務用米:汁があってもふやけない、冷めてもおいしいなど、料理のメニューに合うものが選ばれる。供給量の確保やコスト面において、多収穫米が好まれる。
業務用米の市場動向

岡山県では、生産者団体と全国の炊飯事業者が、5,000トンの複数年契約を締結したり、新潟県では多収穫米の生産が推奨されたりと、業務用米の需要を補完する動きも高まっています。
業務用米に適した品種
外食産業では、粒が大きくふやけにくい北海道の「きらら397」が丼ものなどでよく使われています。その他、食味と経済性を併せ持つ「みずほの輝き」「あきだわら」「ほしじるし」なども人気です。自分の好きなお米の品種を探してみよう!
各県がよりよいお米を開発するため、何回も改良を繰り返しやっと生まれる新品種。品種ごとの違いを楽しみながら、自分のお気に入りのお米を探すのも楽しそうですね♪紹介されたアイテム






























